深海に降り積もる

白い白い亡骸

音も風もなく

海面に溶けゆく白と白

波は高さを増して
雨の街は花園

ダリア・ヒマワリ・バラ

小菊・紫陽花・朝顔

花たちは楽器でもある

雨の細い指がそれを{ルビ弾=はじ}くと
少女のペチコートのように重なり合う

波 波 波 波

哀しいことでもあるのか

手に取って口付けると

涙の味がする
ぼくは詩を書きたい

沈黙を語るものほど
雄弁を語る

今日もまた

朝の散歩をしていると
森の木々に出会いました

天を知らないのではないかと想うほど
夏の風とともに
その幹 ...
今日の昼間に突然の
パニック発作に陥った
僕の彼女は気の毒だ

小雨の主を探り当てよ
褒美は望むまま与えよ
王様は何より雨足嫌い

自律神経が溶けかけた
双子の王子が神経衰弱 ...
おれは火のついたタバコを深く吸い、くちびるをつきだすようにして
煙を
赤ん坊の顔にふきかける

赤ん坊はむずがるが もはや
泣き声を上げる元気はないらしい

なあ、おまえさあ、 ...
儚きもの 猛るものたち 全てのものが

    集まるこの世 不可能なんてない
    
       可能性しか 存在しないんだ
世界中のさざ波が
私に寄せてくる

さみしいです
さみしいです


私は
この場所からも動けずに

結局
生きることは
さざ波なのだ、と
私は思う

かなしいことも
...
今黎明のさなか

我PCに向かいて

タイプする一編の詩

雲は厚く街を包み

いずれ雨になり

小川の幅も広くなり

水鳥は浮かび

鵜は水に潜り

鷺は川面を歩く
...
苦しみのはての袋小路

ブロック塀の上には

黒い緑の眼をした

猫が歩いている

狂を発した人間に

この都会は冷たい

眠れずに何度気だるい

朝を迎えただろう?

...
夢の淵で見た幻影の
私は笑顔で大勢の人の輪の中に
ずっと憧れていた光景に今
自分がいるのだという幸福は
瞼を開ければ気付く
全て硝子で出来た世界での出来事なのだと
瞳が部屋を映し出せば
...
目の前に広がるは 真っ青な空
雲もなく 海よりも蒼い空

視界の端から端まで 全てを埋め尽くされる
まるで{ルビ空=これ}しか知らないかのように


「このまま 溶けてしまえれば いいの ...
やわらかくおおきく私を包み込む
母のおっぱいのように
あまいなみだがわたしのくちからたれる
のみきれなかったあったかいミルク
今でもあたためた牛乳は嫌いだ
だれかがいしをなげこむ
それをかなしくおもったりうれしくおもったりする
とめどなくなみだはつきることはない
うえではゆらゆらとひかり
あいかわらずきれい ね
 君に我儘を言いました。
一緒にいて、と、言いたくなりました。
だけど、言えません。
好きだからです。

あの、フカフカとユラユラと天の川を流れる、
あたしの心は、君、と思う事はやめようと ...
そこから音が消えてしまうと
彼は言葉で演奏を始めた
語るべき言葉を失う日のことを
ただ、朗々と奏で続ける

少しずつ無理な景色が増えていくと
喪失の夕暮れに出会ってしまう
燃える朝が安く ...
三階の音楽室から一階の
5組の教室を見てた
廊下の向こうの
窓際の席
隣の娘とじゃれてる君がいた
いやだった

わたしが
どんなにきれいな声で歌っても
君のこころに響かない
なんで ...
刹那に咲いて散っていく

それは人が作り出した奇跡だ。

一瞬しか生きれないならせめて、消えてしまうまで…

強く… 高く… 大きく… 輝きたい…

その光は人々を包み込み、勇気や希望 ...
【1】

紙やすりで折った千羽鶴が親指を磨り減らします。

潰れた美容院の裏のポリバケツの中に、
いっぱいに詰め込まれた髪の毛の上で、
私の未曾有の裂傷が、
思い出と一緒にランバダを踊り ...
ごめんねを繰り返す君の体温が冷たくないから泣いてるの

最後まで抱きしめててよ優しさを残したままで振り向かぬ君

交われば水溶性の愛を知り疵口さえも濡らしつづけて

この痛み受けとめて今迷 ...
ある日とても落ち込んでいた私に鼻の長い象が話しかけてきた

君は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったのだね

私は空に継ぎ目があるのに気が付いてしまったの

苦しいの

それはすごく ...
男を好きになる度に
彼女の体から火薬の匂いがするの


情熱はジリジリと 
へその下から入り込んできて
体中を燃やして行くのよ
 だから いつも
骨の焼ける匂いのする
彼女の手を ...
東雲にさあ立ち上がれ死に外れ
泣くな嘆くな負けるな死ぬな!
ぼくは詩人

他人が無駄と思うのは
その人がその人だからであり
無駄と思うことが無駄である

今日もまた

夜の散歩をしていると
意義に出会いました

詩人は詩を書いて心を満たし ...
縛り付けたいと子供のような駄々をこねているだけ
母に似ていること
それは嬉しくもありどうしようもなく苦しいこと
何か怖いものから母は必死に逃げてきた
理由の無い恐怖が母に安らぎを与えることなく ...
ばったり くまにあいました

くまがあんまり
まっくろいので
ぼくは
なんどもなんども
「めをぎゅっとつぶってあけてみる」
ということをくりかえしました

くまは
どこまでもまっく ...
短夜や障子に当たる虫の音

五月雨に降り籠めらるる小鴨かな

雨音も消ゆるやうなり花菖蒲

あぢさゐの花の重さや長き雨

梅雨の野を濡れて行きたし泣きながら

我は泣く汝は血を吐け ...
家の近所に教会があった

私はクリスチャンでは無かったけれど
教会の牧師先生が面白い人で
何故かよく入り浸っていた


教会といっても
見た目は古い日本家屋で
家の一部を改築してでき ...
駅前の商店街で産まれ育った
近くには八幡神社があって
お祭りの時には店の前の広い道路は
歩行者天国になった
ふだん車の往来が激しい道路を歩くと
何だかくすぐったい気持ちになって
誰 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
曠野未詩・独白206/6/23 13:27
未詩・独白406/6/23 13:24
未詩・独白106/6/23 13:23
ぽえむ君−樹木−ぽえむ君自由詩7*06/6/23 12:46
僕の彼女は…MOON自由詩0*06/6/23 11:46
使用済みゴムゼッケン自由詩506/6/23 8:51
望み静寂短歌006/6/23 8:26
さざ波uminek...未詩・独白6*06/6/23 7:36
小川たかよし自由詩5*06/6/23 5:14
黒猫自由詩206/6/23 4:52
諦めAKiHiC...自由詩206/6/23 4:04
アオ。自由詩006/6/23 2:29
ホットミルクki自由詩206/6/23 1:31
みなも自由詩006/6/23 1:30
そこ自由詩106/6/23 1:28
 フカフカとユラユラと銀河とつぐこ自由詩506/6/23 1:25
奏失霜天自由詩806/6/23 1:15
がっこう蒼木りん未詩・独白306/6/23 0:19
花火レオ自由詩406/6/23 0:00
願いましては未曾有の水銀人間自由詩206/6/22 23:58
水溶性の奇跡ユメミ リル短歌1*06/6/22 23:54
自由詩7*06/6/22 23:27
戯れ千月 話子自由詩22*06/6/22 23:24
どうしようもなくなったときにとなえる呪文ゆみ短歌106/6/22 23:02
ぽえむ君−意義−ぽえむ君自由詩7*06/6/22 22:38
隔離病棟暗闇れもん自由詩5*06/6/22 22:27
くまがあんまり まっくろいので日朗歩野自由詩606/6/22 21:04
梅雨冷え三州生桑俳句506/6/22 20:36
アジサイの羽蒸発王自由詩4*06/6/22 19:54
赤い自転車たもつ自由詩1306/6/22 17:50

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加筆訂正:
手を繋いで 歩こう/Lucy.M.千鶴[06/6/22 20:02]
言葉のリズムが調子よくなかったところを 調整してみました。
9.07sec.