空がまだ泣かない
空がまだ泣いてくれない
私は泣く準備をしている
あなたを待っています

ここでこうして毎日
揺れる気持ちを抑え
風にくすぐられ揺れ

もし私が一年後
ここに
こ ...
父は歩き続けた
角を曲がったところで左腕を失い
コンビニの前で右腕を失い
市営住宅の駐車場で両足を失った
やがてすべてを失い
最後は昨年まで歯科医院があった空地で
一輪の花になった
...
君はいつも
一番安い
ブレンドコーヒーを飲んでいた

君が帰ってきた日から
3年たった今
ぼくのとなりで
笑ってる
こんな日々が
ほんとうに
好きなのです

キミはボクに
一 ...
サイフォンに
珈琲が 溜まりゆく 緩やかさで
共に 空が 琥珀に 染まって 暮れてゆく

今日 いちにち
草の 香りを たくさん 浴びて
遊び疲れた 彼が
その 残りが のなかで
いね ...
道に数々の華が咲いて
   水溜りに輪が広がってゆく

 外に降る雨は
  私の心(なか)にも しとしと降る
     そんな時は 心も身体も凍える

    雨 雨 雨・・・・・

...
どうしてあのとき

空に手が届くと思ったのだろう



空を隠していたのは
紛れもなく



僕自身の手のひらだったのに
ぼくは詩を書きたい

自分が自分であるために
今日を今日とするために
心は起立する

今日もまた

朝の散歩をしていると
起きる心に出会いました

灰色の雲が流れる空は
今日一 ...
何でも知った風な顔をして
厳密に言ってやろう

厳密に言えば 
現在(いま)は現在(いま)たり得ない

全ては敏感に感じ取る
私の肌の所為
全てはびくびくと震える
私の神経の仕業 ...
木々の間からこぼれ落ちる月
あぁそうだ
あの空へ僕はもう一度帰れる
たしかにあの時そう思ったんだ

乾いた風を湿らせて
どこまでも走る 秋の土を

もう二度と戻れない
月日を想い
...
河原で雲を売ることにした
商売は一にもニにも場所だよと
商売などやったことのない親父が
いつも言っていた

場所は悪くない
多摩川は人気の多いところも少ないところも
選べるし
ぼくはど ...
ここに一つの告白をしよう
俺は俗に言う、いじめられっ子だ

昼食のパシリ(は当たり前のこと)
集団私刑(あいつらはプロレスごっこという)
かつあげ(毎月1万円の献金を要求される)
上履きを ...
雨が止みはじめた頃に、
傘を差しはじめてみた。
びしょ濡れになって傘の下、
僕は何かに守られていると強く感じる。
道の向こう側から、
少年が歩いてくる。
あの懐かしい長靴の黄色が、
僕の ...
日記帳に日々を組み込む
折れた紫陽花の花々が朝露に香る
雄弁に人々の虚ろな影を語る気がして
気が付けば真夜中

退屈が織り成す誰にも見えない戦闘服で
エアガンを撃ち鳴らす少年
飛び立つ鳥 ...
 吼えたくなるような夜
 神経がギラギラ研ぎ澄まされて
 目が光る

 癒しの静かな夜
 絆は曖昧で
 不確かな明日に怯える

 弱肉強食の人生の迷い道
 時折訪れる温度の下がる
...
家は日当たりで選ぼうよ  駅の日溜まりで遊ぼうよ                
記号化された駅員さん  産道くぐって夏祭り                   
早々と終わりを告げて菜の花の   ...
硝子越し                                    
太った子供が頬を赤らめて                            
駅のホームを走る         ...
限界を4度数えて

手を伸ばし

知らず眠って醒めて

生きている



凍結した雪の結晶と
初めて好きになった中学生の頃の彼女を思い出した

利発そうに振舞 ...
実際に星がまたたいていたのなんか
いつのことなんだかと
君がかたむけるアップルジュース
滴ってくのっぱらに
溶けていくスカート、水色



ライト、オールライト
そう ...
しろく
白濁する身体

血管の赤く
くろぐろ流れる日々

小さな小さな
ほとんどミクロの

暗点より
無理から繰り出される

悲劇
ほとんど架空の

白濁する日々が
く ...
誰かがその両手に言葉を沈めた
すべての夜が時間通りになっていく
長い石段のその先で祈り続けてみた
世界はそんなふうに縁取られて

三十回目の離陸の後で
飛び立つ行方のさらに遠くをご覧なさい ...
男が 立ち去った 後に
女が 笑う
奇怪な 口元から
水が 滴り落ち
男は 死んでいるので
女は 鬼へと 化す
女人差別を してはならぬ
男である 事の 汚れ
男は 土に 埋まる
根 ...
  つるかわ

つり革の下には
振動する幽霊の手が
ぶらぶらしているよと
嫁のもらい手がないよと
節だらけの拳を振る
明治生まれの大伯母に
呼ばれたような気がして
リノリウムの床を
...
早朝
カーテンを開くと
蛾が一匹
網戸にへばり付いていて

不愉快だから
乱暴に網戸を開き
勢いよく締める

羽をばたつかせ
それでも飛ばない

白昼
食事から戻っても
蛾 ...
睡魔の中で詩を書いている
まだ見ぬ1行を探して
視界は夢の中へと入っていき
詩を書いている

明るい緑色の柑橘系アルコールに酔い
体は蒸気する
暑さの中で目が覚める
ペンを握る

...
ポケットの中のごみくず

五月の晴れた空

遠い水の匂いと

静かな予感が 僕を眠たくさせる


つま先を打ち付ける仕草

白いシャツの背中に寄った皺

言いかけて止めた言葉 ...
目を閉じると、



そこは



上も、下も、



左も、右も、



前も、後ろも



無限に広がる闇の世界だ。



この日本の面積より、
...
基本的に自分の事が嫌いです。

だからそんな自分が福祉の仕事に就いてていいのかとよく思う。
自分の事を汚れきった雑巾みたいに考えている人に
支援も介助もされたくはないよね。

でも人間は、 ...
カタカナの色名

太陽は波に抱かれた宝石を研磨する

ほてった鱗は月光で冷ます

満月の夜には

珊瑚の産卵が始まる
蜘蛛の編んだ細い網に雫

ひとつひとつに虹がかかり

その上を二人連れ立っていく

時には酔った蝶と芳しい花

時には奏でる風と歌う鳥
タバコを買いに玄関を開けると
雨蛙が雨宿りをしていた

物珍しいので
横にしゃがみこんで
雨あめ降れふれを歯笛で吹いた

ケリリッと一声鳴いて
雨蛙はぴょんこぴょんこと
行ってしまっ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
自由詩1*06/6/18 14:20
父の日たもつ未詩・独白16*06/6/18 14:15
黒花自由詩1*06/6/18 13:58
パパの いない 日曜日。Lucy.M...自由詩3*06/6/18 13:42
美夜奈自由詩106/6/18 12:11
空を隠す手のひら神音携帯写真+...806/6/18 11:55
ぽえむ君−起立−ぽえむ君自由詩4*06/6/18 11:50
生温かな現実チェザーレ自由詩1*06/6/18 11:10
帰巣本能は月に吠える自由詩5*06/6/18 11:07
雲を売る話ZUZU自由詩406/6/18 10:30
最終奥義冠便死手苦駄佐意美味自由詩4*06/6/18 9:44
ある雨の日、君の弟は。葛西佑也自由詩26*06/6/18 8:21
_.自由詩306/6/18 7:27
負けないよ山崎 風雅自由詩4*06/6/18 5:23
命が宿るまで狩心自由詩4*06/6/18 3:42
硝子越し自由詩1*06/6/18 3:08
氷点ヨルノテガム自由詩0*06/6/18 2:50
夜はまた来るフユナ未詩・独白406/6/18 2:20
最後の痛覚シホ自由詩106/6/18 2:11
遠近法霜天自由詩406/6/18 1:58
女人差別などしてはならない奥津 強自由詩006/6/18 1:41
帰り道あおば自由詩12*06/6/18 0:58
松本 卓也自由詩2*06/6/18 0:26
即興詩「新しく眠るために」けんご自由詩706/6/17 23:19
多摩川八布自由詩406/6/17 23:12
無限の世界レオ自由詩206/6/17 23:09
私は私を愛せたらいいな。朽木 裕未詩・独白3*06/6/17 23:09
熱帯魚曠野未詩・独白406/6/17 23:07
未詩・独白3+06/6/17 23:06
雨あめ降れふれプル式自由詩4*06/6/17 22:50

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加筆訂正:
初恋/こしごえ[06/6/18 5:58]
「おにげし」を漢字にしました。
5.32sec.