晴れわたっていた
ページをめくるたびに
空はその青みをまして
澄んだ悲しみのように
雲ひとつ見つからない
その向こう側から
誰かが僕の名を呼んでいる
今朝旅立つことは
すでに決めていた ...
月隠れの夜
街灯の影に咲き

暗い空の裂け目に
眩しそうな眉間の皺
寄せては返す
夜の嘘 その甘さ

秋の夜風の
気まぐれさに濡らされて
潤んだ瞳のその甘さ

じりじりと迫 ...
雨が降る
雲がほつれるように
空がほどけるように
滑り落ちる雨が

弾ける
割れる
砕け散る

ほら、あっという間に水たまり
さっきまでの青空を
吸い込んだかのような
真っ ...
戦陣の背後に黒い山脈が 影絵のように拡がっていた。
 狼煙のけむる夜、
恐れよりも闘うことの歓びに身体が震えている。
 「死と生の戦い 」
生きのびても、
ただ死ぬまでつづく日々が残 ...
 智恵子のかじったサンキストのレモンにはたちの悪い農薬が入っていたのではないか、それが彼女を余計に苦しめたのではないかということが、気がかりでならないのです。しあわせな智恵子はそんなことは気にしないだ ... あのころの僕たちの会話は
みんなシュールレアリスムだった

僕の家は金星なのだった
ここから車で片道十一時間かかるので寮に入っているのだった
数学の小テストで図中の線分ABに太さがあったら減 ...
ぼくは詩を書きたい

生きとし生けるものの声
それは生物だけではない

今日もまた

朝の散歩をしていると
鼓動に出会いました

それは吹く風の音
または川のせせらぎの流れ

...
真夏の夕陽に染まるさざなみは
あなたの肩越しに遠のいてゆくばかり
深めに倒したナヴィシートで
あなたの好きなラヴバラードに酔いしれて
日焼けしてしまった首筋に心地よくて
小さなため息をひとつ ...
初夢がふすまを隔てて乱されて一月宴は始まったばかり

夕方と夜の結び目を削ぐ月が野犬の声にゆらめく二月

三月にあまた破線を描きだす雨よぼくらを引き離さないで

新天地 桜が咲いて綺麗 ...
静かなそらを見上げると

無数に星がみえました。

東京では息がくるしくて

毎日仕事に来るたびに

目がかすんでしまいます。

故郷はどうだったろう

そんな事をおもってみた ...
返事がない。

もう1日もたつのに。

後悔だけが

心を引っかく。

幸せなつかの間。

悲しみの日常。
あると思った物が

なかったと気が付いたならば

なぜに哀しいのでしょう。

言葉を伝える人が

いないと気が付いたならば

なんと寂しいでしょう。

だから私は ...
君の集めていた小説の

5年ぶりの新刊が出ていた。

伝えたいのに

伝えるチカラがない。

君は知っているのだろうか。
俺はお前を苛つかせただろうか
俺はお前を悩ませただろうか
二度と心の底から笑い合う事は無いだろう
二度と約束をする事も無いだろう
お前の所為で俺は…
言ったって仕方無い

俺は真実かどう ...
飴玉の甘ったるい味が

のどの奥に残っている

あなたと離れた{ルビ直後=あと}を思い出して

またうまく操られたような気がする

扱いなれたような態度に

苛立ちが募るのに
...
劣情 かき乱す
辛い暗い部屋の奥底で
鬱味鬱色の飴玉ひと粒
嘗め回す 鼓動が一つ遅れる

存在を否定して
存在しようかと思ってる
六弦、後ろで鳴り響く、ドラム、
バス音…失くしてもいい ...
思い出だけで終わらないために
日々は刻まれて
小さく、はらりと落ちていきそうなものが
私の中で対流している

一番最後の麦藁帽子が
夏の見える丘の、少し西の辺りを
沈んでいった日のことを ...
紫陽花と雨の溶け合う{ルビ夜=よ}の薫り狂気の足取り海に沈まれ あした
忘れてしまうのならば
濡れて帰ろう

あした
思い出せないものを
濡らしておこう


あしたも
忘れてしまえないものと
濡れて帰ろう

また
思い出してし ...
 私が昔住んでいた家のすぐ近くに火葬場があった。晴れた夏の日によく、煙突からにじむ煙を無邪気にながめていた。そんな記憶がある。
 私の祖父が亡くなったのもそんな季節のことだったけな。もう、5年も経 ...
木漏れびる
影をかざして
雲のびる
来るごとくさざめき

咲くものと
信じるかはさて
先駆けるものの
真じつへの導き

芽ぶき
花ふぶき
青葉もクルルと

いのち
花のの ...
アルコールと或る子をベランダから放った夜に
街路樹に十の鴉の眼から夢を受信し
重心を失いし精神に幼子の歓声が目蓋に流れ込み
閉じた眼球に宿る万象、宇宙卵としての眼球の膿と
シックスセンス、深い ...
夜はうえ。昼はしたを見て歩くのがよい。

ひかれたトカゲが一匹、ひからびていた。なぜか仰向けで。もしかしたらひかれた後、のたうち回っていたのかもしれない。肌がぴりぴりと痛い陽射しの中。彼のお腹の ...
街灯に葉が透ける
見るでもなく 見ないでもなく
浮かぶ 黒猫の瞳

水たまりに漂う
おびただしい黄色の残骸
昼 彼らは風に揺られて
あたらしいいのちを探していたんだ

春は今 ...
はいふんで つながれる今 大切と
 言ったぬけがら ばかをみる

舞台うえ のぼった先で 手が真っ赤
 鋼鉄ならばと 思うが無駄

心中に 関数式を溜め込んで
 今日も命題 解かずに ...
畳に敷かれたうすっぺらい布団
聞こえるのはあなたの寝息だけ
あんなに言い争ったのに、あなたはいつの間にか夢のなか
あたしはまだこんなにも悲しいのに

くやしくなってあなたの背中に文句をい ...
コントラバスは 宇宙からできている


共鳴胴は スプルースやメイプルなど森の木々から、
弓は 草原を走る馬の尾の毛から
成り立っていて、
弓に琥珀色の松脂を塗り 弦に滑らせることによって ...
お人形のように光る私の毛

友達という言葉が
薄ら寒い背中
どこか
遠い町の観覧車
危うい鉄骨の錆色

ごめんなさい
人肌は
暗い布団の中でだけ
青いワンピースは
もう着れない ...
札幌の六月はまるで
長崎の三月のようで
違いを挙げるとすれば
もう桜は咲いていないくらい

午前中まで降っていた小雨
午後にはすっかり止んだけど
慣れようもない寒さはそのまま
心を照ら ...
何か書くと誰かを傷つける、つー話はすでに書いた。今回は、すでに何かを書いて、そのあと何も書かずにいたとして、「何も書かないでいる」そのことによって誰ぞを傷つけることもあるのよとゆーことを書きたい。最初 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
旅立ちたもつ未詩・独白14*06/6/11 10:39
夜顔チェザーレ自由詩2*06/6/11 9:46
あまいと自由詩2*06/6/11 9:44
風のなかの松明atsuch...自由詩5*06/6/11 9:40
高村光太郎「レモン哀歌」を読んでTommy未詩・独白2*06/6/11 7:57
シュールレアリスムの友達自由詩506/6/11 7:48
ぽえむ君−鼓動−ぽえむ君自由詩4*06/6/11 7:26
Love Boat恋月 ぴの自由詩15*06/6/11 6:30
一年を13分割する(勝手に)たたたろろろ...短歌6+*06/6/11 5:40
そらみたことか。プル式未詩・独白4*06/6/11 3:50
メール自由詩1*06/6/11 3:43
ヒト離自由詩1*06/6/11 3:43
だろうか自由詩2*06/6/11 3:42
白い歯、贅肉、衝動虹村 凌自由詩0*06/6/11 3:20
手綱蒼依自由詩006/6/11 1:36
wor-dsピッピ自由詩306/6/11 0:53
曳航霜天自由詩1306/6/11 0:51
梅雨チェザーレ短歌3*06/6/11 0:46
雨にさらわれたあしたへAB(なかほ...未詩・独白506/6/11 0:29
夏の陽射しの懺悔の香りチェザーレ散文(批評...1*06/6/11 0:29
木漏れ日シホ自由詩4*06/6/11 0:26
暗い日曜日六崎杏介自由詩106/6/11 0:24
みちのうえチェザーレ未詩・独白4*06/6/11 0:21
或る想い出自由詩5*06/6/11 0:17
昼かた過ぎふもと 鈴短歌1*06/6/11 0:12
寝息万里自由詩406/6/11 0:10
コントラバスは宇宙からできているまほし自由詩18*06/6/11 0:06
夕暮れ蒼木りん未詩・独白206/6/10 23:37
労働者の哀歌-札幌編-松本 卓也自由詩1*06/6/10 23:18
あるいは書かないでいて、さえも。佐々宝砂散文(批評...2*06/6/10 23:15

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加筆訂正:
離別/プル式[06/6/11 6:50]
枯れ尾花が気になって調べましたところやはり冬の季語だったために月の影かな に変更させていただきました。ポイントは「通知無し」で削除していただいて結構です。身勝手で申し訳有りませんが何卒お許しください.
あるいは書かないでいて、さえも。/佐々宝砂[06/6/10 23:38]
くだらん間違いがあったので訂正
労働者の哀歌-札幌編-/松本 卓也[06/6/10 23:19]
Yosakoi祭りを見ていました
5.98sec.