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生きてゆくことの危うさ
悪意なんてない
少し踏み外しただけさ
それで人がまた一人 死んだよ

僕たちはわかりあえない
事勿れ主義の神様
あなたのおかげで今日もずいぶん
赤い血が
青い ....
油絵の夜を逃げ出した。
すっかり晴れた気分だが
本物の太陽少し眩しくて
早速蕩けてしまいそう。

憧れた世界。
これが案外広いんだ。
憧れの在処は意外に遠いから
君に手紙を書くよ。
 ....
空、止んじゃって
飲み込みの悪いびしゃびしゃ
その青さなんてどっかいっちゃって
仄明るいコンニチハ。

響く草の根
落ちた地面に
染み渡るその震え。

【春】だなんて言わないで
も ....
夜は耐え切れない
幾千幾万と千切れ降り注ぐ夢
このちっぽけな時間が手を伸ばし
歌うコップ一杯の空

何が白紙の無限性だろうか
人身事故が小躍り 
それは定めだった
お前らはヒト
 ....
塗りたくられた絵画
すべてを飲み込んで渦巻いた月が
見つめる 人間の生活

回転する夜
静かなんかじゃない蒼々として
酒気帯びの河原を歩く
運命の赤い虫

何も語らず折れ曲がり
 ....
水面は、奪われた。
溺れることはない。
浮かび上がる魚の眼が空を泳ぐ。
それは白く、美しい、魚だった。

私の水面は、奪われた。
月はつぎはぎだらけ。
縫いつけられて笑ってる。
眠 ....
終わりなきデジャヴュの牢獄で
嘘つきが細胞を蝕んで
穴だらけ
生温かな雨が溶かす真っ白な天井に
出口なんてない

手のひらで コロコロと

海の向こうの偏執狂が叫んでる
捏造の凱歌
 ....
魚、ありふれた、罪過。

魚の見る夢ではないのか?
僕の人生は、海の底で眠ってる。
時々僕は、息をすること忘れてる。

毎夜、溺れて目が覚める。
びっしょりと布団を濡らし、打ち揚げら ....
夜の街 爛れた皮膚に
舐めまわす猫の舌
黒ずんだ河 溺れ回る星々の
虚しさを大声で叫ぶ

ノートの上
無数の赤い虫を
叩き潰して書きなぐる
夢見心地 愛の詩

夜の喧騒
沈黙は煩 ....
窓を閉め切った真夏日に
枕に
むせ返る香水の薄靄に
顔をうずめて
真っ白な交わりを

まだ梅雨は帰らない

降りそそぐ
部屋中のアクロソーム
その先体構造に侵されて

私、 ....
這い回る地面の底の綻びに
日の出の印象青白の明日へ
生き生きと夏の夜の土に
死に出す草は緑に光り
ああ夏の這いずる{ルビ地下水=ちかみず}顔を出し
顔を出そうと綻び弛ませ

這い回る地面 ....
すべての蛇口をきつく閉めて
沈む音を聴いたのならば
この意味不明の約束も
すべてほどけて崩れ落ちてはくれないだろうか?

明日はきっと透明人間
骨は沈んで肉は浮き
僕はきっと 透明人 ....
太陽の垂直父性に卑屈な笑み死んでいるのだ夏の日はただ

逃げた月誰もが自分の声を出す取りこぼされた知覚の外で
紫陽花と雨の溶け合う{ルビ夜=よ}の薫り狂気の足取り海に沈まれ
キクチさんのチェザーレさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シナルの民- チェザー ...自由詩207-5-1
夜の窓辺に。- チェザー ...自由詩407-4-5
はるさめ- チェザー ...自由詩307-4-1
ハルシオン- チェザー ...自由詩406-10-28
夜は、まわされて- チェザー ...自由詩406-10-21
海の宴- チェザー ...自由詩806-10-20
掌中狂舞- チェザー ...自由詩306-10-13
SAS- チェザー ...自由詩506-8-24
幽霊- チェザー ...自由詩406-7-28
精一杯の梅雨で- チェザー ...自由詩7*06-7-22
「蠢く」主題による変奏- チェザー ...自由詩3*06-7-7
逃走煩悩- チェザー ...自由詩1*06-6-21
垂直父性が降り注ぐ昼/代弁母性の消えた夜- チェザー ...短歌4*06-6-12
梅雨- チェザー ...短歌3*06-6-11

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