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黒鴉
濡れ羽艶めく
雨上がり
冷たき雫も
光にかえて
褪せぬ赤
通うぬくもり
繋ぐ糸
降り積もる
言の葉燃ゆる
午前零時
夢語り
遮る醜き
独占欲
毎夜ごと
織り上げていく
いつかの景色
夏の朝 ....
右の瞼を落として閉じた世界を観る
正方形に区切られた場所で
時折触れる温かさに怯え
地球儀にバラバラの心を溶かした
過去
....
刻の針を手折って
真っ暗な夜に祈った
振り切れた僕達は
唇を塞ぎ合って祈った
壊れた針がすっ、と尾を引いて
宵を流れていく
叶うならばひとつだけ
....
落日の音がした
ごとりと 夜の底を叩いて
日の落ちる音が響いた
繰り返す目覚めに溜息して
むせ返る生活の臭いに眉を寄せた
「しあわせをきめるのはだれ?」
加 ....
引金を引け
速やかに迷い無く、目標を強く見据えて
怠惰は瞳を醜く歪ませ
焦躁は感情を抱き殺す
引金を引け
指先を震わす暇など一時も無い
目を逸らす弱さなど根から ....