蛍光灯が明滅している
何度か取り替えても
変わらずちかちかしている

アパートの前にタクシーが止まり
客を降ろして走り去った
と思うと、降りた客が追いかけて
行きかけたタクシーをもう一度 ....
ヘビ花火空に打ち上げ龍となりゴロゴロと啼きピカピカ光る スマホ持ち「若い人らの仲間入り」同級生に自慢する父 そもそもを喉仏が止めている しぶきをかけぬける
ふくらはぎの
まあるい
着水点

夏の鼓膜に
そっと
折りかさなる
六月の
ふやけた骨格を
並べかえる

君は
雨だれに
擬態したまま
あじさいの葉脈 ....
遅い帰り道は
雨に濡れててらてら光る
路側の白線に沿って歩くと
導かれているようで
なんだか安心する

怖いものは何もない
たとえば気づかずに
かたつむりを踏みつぶしていた
なんてこ ....
子供たちが
元気に
穴を掘っていたら
砂の中から
じいさんが出てきた
ベンチに座って
エロトピアを読んでいる
俺に子供たちが知らせにきた
面倒くさかったが
大人は俺一人だったので
 ....
血潮、とノートに書いて貝殻のなかにたしかに海があったと

隣席のヘッドフォンから砂の音が聴き分けられる夏の江ノ電

ふたりで海を見たのは一度 いつまで、と互いに決められないままいた ....
蛇の衣時間ばかりが過ぎていく 浮気した女の鼻へ集汁 首から上は白い 途中で途切れた時刻表は
遠い昔に自分で書こうとして
そのまま諦め
しまい込んだものです。

今引き出しの中で見つけ出し
ボロボロになった時刻表を
膝において眺めていると
随分、発車時刻 ....
まっさらな春の手紙を開封す花びらこぼれていちめんの花


雨のように心は君をおぼえてるインクのにじみ幾度もなぞり


桜闇何を待ちわびあの日からかごめかごめの輪のなかにいる


雨で ....
「水の中の六月」

錆びた鉄の味のする手摺を伝って
空っぽの水槽を満たそうとする早朝
浸水された浴槽の縁を滑らないよう歩く
生まれた時から水に溢れていた




「駆け落ち」

 ....
おとうさん
あなたは自分がつくった娘が
どうしているか気にならないの?

元気でいてほしいとか
幸せでいてほしいとか
もしそうおもっているのなら
自分から行動してよ

ぜんぜんそうは ....
中庭の芝生の上に
プリーツスカートを
花のように拡げ
背筋を伸ばし、
聖書の言葉を引用する彼女は
修道女みたいで
美しく聡明なその先輩を
私は崇拝していた
(彼女は廃部が既に決定し ....
 今夜の月は何か変だ

と 思ったその時
小さく ひびが入り
――欠片が落ちた
何かが動いている

 えっ ひよこ?

一生懸命
殻をつついて
転がりながら
可愛いらしい姿が
 ....
こどもとさんぽしてると
へんなところでそだってるよ
とおしえてくれる

おとなにみえないものが
みえるんだね

きになって
しかたがないんだね

おとなにみえないもの
それはみえないのではなく ....
{引用=※この詩は或る詩の朗読会の
 招待状になっております。
 コメント・ポイントをいただいた方へ
 朗読会への企画案内のために私信にて
 お誘いをご送付いたします。
 なお、コメント・ポ ....
トラウマを数えていたら時間切れ 紙飛行機雨の中飛んでいる 鬼のおめんつけて豆投げ合っている ぽくぽくした睡眠のあいだに怒りを差し込ん
で、いるので、起きると朝の世界は、わたしに背を向
けているのだ。それで、コカ・コーラを買って、咳止めシロッ
プ、風邪薬、湿布などを買い、ビルをななめ ....
天気予報をみてみると
昨夜は南南西3メートルを
子守唄に眠ったことがわかった

眠っていたのは惜しいかな
窓を開けて風を招いて
お茶でもしたら良かったかも

風の好みはミルクティー
 ....
ぷらすちっくの小さな筒型の編み機には
五つの突起がついていて
人造絹糸を星のかたちに結わえたら
それが
りりあんの始まり

食べ散らかした夏蜜柑の皮
白黴の生えた白パン
蟻の住処は大洪 ....
          130618



すべてと問われて
すべてと答える
催眠療法に飽きた人民を引き連れた
悪運強いタイランとはオマエだと
嫌われて縋り付いた後ろ髪ごとハサミで切断す ....
しげ子には
何ひとつ起こらない
小説や映画の出来事は

重子は
それを不幸と考え
不当に感じている

茂子は
ひとり置き去りにされ
日常に縛られていると

繁子は
ドラマツル ....
小麦色の肌に濡れた瞳 花びらのような唇 流れるような亜麻色の
そんな君は夏の贈りもの

僕の目の前で踊っているのは やわらかな奇跡優しい愛の歌
しなやかな腰のくびれが 眼に残像を焼きつ ....
ビタミンは摂った
リコピンも摂った
新聞はやめた
プロテインも飲んだ
肉も食った
ビールも飲んだ
体重も増えた
体重計はデジタル
保険もかけた
服も靴もある
自転車は2台ある
車 ....
住宅地のおんなの下腹部にもにた
空き地は梅雨の日に
大きな穴が水をたたえ
けしてなみだではない
うるおいをとおざけるように
しせんを移動させていると
えのころぐさ
へくそかずら
どくだ ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蛍光灯- 春日線香自由詩513-6-21
ヘビ花火空に打ち上げ龍となりゴロゴロと啼きピカピカ光る- 北大路京 ...短歌313-6-20
スマホ持ち「若い人らの仲間入り」同級生に自慢する父- 北大路京 ...短歌313-6-20
そもそもを喉仏が止めている- 北大路京 ...自由詩413-6-20
海の六月- 佐東自由詩8*13-6-20
気がかりについて- 春日線香自由詩713-6-20
砂のじいさん- 花形新次自由詩313-6-19
夏音〜KANON〜- Rin.短歌813-6-19
蛇の衣時間ばかりが過ぎていく- 北大路京 ...俳句213-6-19
浮気した女の鼻へ集汁- 北大路京 ...俳句113-6-19
首から上は白い- 北大路京 ...自由詩413-6-19
時刻表- ……とあ ...自由詩9*13-6-19
手紙- 石瀬琳々短歌7*13-6-19
六月の朝に寄せて- 佐東自由詩11*13-6-19
空振りの腕- 朧月自由詩413-6-18
わたしが子羊だった時(詩人サークル「群青」6月の課題「慈」よ ...- Lucy自由詩21*13-6-18
宇宙ひよこ- ただのみ ...自由詩27*13-6-18
へんなところでそだってる- 小川 葉携帯写真+ ...713-6-18
浜辺の朗読会への招待状- りゅうの ...自由詩8*13-6-18
トラウマを数えていたら時間切れ- 北大路京 ...川柳513-6-18
紙飛行機雨の中飛んでいる- 北大路京 ...自由詩513-6-18
鬼のおめんつけて豆投げ合っている- 北大路京 ...自由詩513-6-18
ピクニック- はるな自由詩213-6-18
南南西3メートルが明けて- もっぷ自由詩813-6-18
りりあん- そらの珊 ...自由詩21*13-6-18
恋するキーゼルバッハ- あおば自由詩8*13-6-18
しげこ- salco自由詩12*13-6-17
夏の贈りもの- 梅昆布茶自由詩1013-6-17
飢える- 六九郎自由詩513-6-17
つゆの穴- とつき自由詩513-6-17

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