「すみません。おひとりさま1パックまでなんです。」

その日
特売の卵を2パック
かごに入れていた老人は
無情なレジ係にそう言われ
1パック取り上げられていた

解けかけた雪が
昨夜 ....
仕事柄
保育園や老人介護施設を訪れる

人生の入り口と出口
もちろん私は後者にちかいあたりを走っているのだろう
少々息を切らしながらも

保育園児に捕まるとなんどでも同じ質問をしてくるの ....
無題の書をひらき
ドアを叩く
誰もいないから
自分にだけわかる詩をかいたけれど
もはや自分でもわからない
こんな日は
君の詩をよみたい
技巧派がつくりだした行間で道に迷い
言葉の枝を捨 ....
僕は目を瞑り
夕暮れの国道に彷徨う仔犬のことをちょっとだけ考える
カーラジオから明るい声が
逃げ出しちゃった犬の情報を
お寄せくださいと呼び掛けている
犬の種類 大きさ 毛の色
首輪 名前 ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった

入 ....
普段の私は40Wくらいの明るさで
人に会う時は60Wになる
さらに仕事中は
100Wの明るさで全開だ!

しかし100Wの電球は
消費電力が大きい過ぎて……
電球がすぐに切れてそうになり ....
重ね着の企業舎弟や六本木 そのダジャレ言わないと死ぬの? 海の中へ鳥たちが沈んでゆく
沈黙の むらさきいろのうみ
いくつもの 幾万匹の 星
灰色のほし
生きている
ただ生きているだけのあわれなほし
機械のようにからからの眼
凛々しくも ペーソス ....
 
小さく洩れるアナタの声

頬をつたうアナタの涙

そして、愛がまた溢れる


 
君の首のまわりに
たっぷりと巻かれたストールを見ると
私は冬の訪れを感じる
いつ見ても思うのだけど
君はストールを巻くのが下手だ
タグが見えてしまっているし
形もなんだかイビツだ

 ....
いつまでも黒光りして回ってる
レコード盤の中心に
赤い心臓は、脈を打ち
酔いどれ人の頬は赤らむ――  
電動歯ブラシ一本朝の洗面台
ぶるぶる
おやおや寒いのかな
白い粉
雪のように真っ白で
雪国の少女が掴んだ歯ブラシ
ぶるぶる
ぷるぷる
ぶるぶる
ぷるぷる
今震えているのは
 ....
人間であることを返却する前に
再び人間となることを予約しておく
すばやい林檎の色に待ち伏せされては
夜道を歩く闇の物思いにかすかに混じっていく
滲んでくる朝と縫い合わされるために
人 ....
その肩に
いつも少年は
かなへびをのせていたので
私はそれが作り物だと思っていた
見慣れてしまうと
日常は背景になるので
誰もそれを指差したりはしなかった
私を見ても
誰も指差したりし ....
  街路樹が震えている、冬
  あらゆるものに札がつけられた
  ふりはじめた雪に、砂糖菓子に さびしさに……



  水切り台に置かれたきのうのウイスキー
  それに口をつけ ....
海に裏切られ 花に批難されたら

枯葉にも笑われる生き様


ヒューっと 大きく豪勢な車が

目の前を風のごとくに走り過ぎようとするよ

ハンドルにしがみついた女の人

なぜ ....
自動筆記で遺書したためている 平和が平和が満ちておる こころは洗濯できるものだろうか

いつもその時どきなりの

こころで生きれるように

できるものならば

天気の良い日に

やさしい風の中に

干してみたいものだ

何かの本で読んだ記憶

「大海原」を
アイヌ語では
「シャーンルルー」という

でも
いくら調べても
そんな事実は出てこない

出てくるのは

海は
シャーンルルー
 ....
葉を落とした蔦は陰鬱な妄想
囚われた家も人も沈黙を叫ぶかのよう
十一月は開けっ放しの箪笥
風や霙しか仕舞われていない空の空

冬は心の真中から始まる 
だがものごとの始まりは不明瞭 
 ....
山の神舞 蝦夷神の生き残り
桓武天皇の御世
たいらげられた蝦夷の神
  
神社(やしろ)は倭の神の依り代のため
彼らは神社(やしろ)を知らなくて
ご神体ははやちねさん
早池峰神社の鳥 ....
小学5年の娘から
毎度毎度の
近況報告


あのね
ママが風邪ひいて寝込んでる
パパが心配するから
口止めされてたけど
メールは口じゃないから いいよね
だから
おみまいの メー ....
 木枯らしがいろどり集めさらいます頬を伝うは無色な涙


 秋だから人恋しくて鍋に浮く豆腐のようにゆらいで誘う


 街中をクレヨンで塗り準備する赤もいいけどここは黄色で


 ....
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る アカシックレコードでモテるコツさがしている 非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路

 ....
『腐りかけが美味い』腐っていた 贈ったポエムが公開されている
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卵2パック- Lucy自由詩24+*13-12-2
ブックエンド〜オールドフレンズ- 梅昆布茶自由詩30*13-12-2
醤油と批評- 左屋百色自由詩11*13-12-2
帰ろうという意志さえあれば_彼には道がわかるはず- Lucy自由詩14*13-12-2
最後の紅- 渡 ひろ ...自由詩32*13-12-2
【_電球_】- 泡沫恋歌自由詩23*13-12-2
重ね着の企業舎弟や六本木- 北大路京 ...俳句413-12-2
そのダジャレ言わないと死ぬの?- 北大路京 ...自由詩1213-12-2
海岸の夕景- 白雨自由詩113-12-2
愛が- 殿上 童自由詩21*13-12-2
いちばん君に似合う色- 栗山透自由詩313-12-2
赤い心臓- 服部 剛自由詩513-12-1
午前六時に目覚まし鳴って- 乱太郎自由詩1413-12-1
音楽- 葉leaf自由詩1013-12-1
初雪- そらの珊 ...自由詩15*13-12-1
記憶- 草野春心自由詩413-12-1
だいたい_それくらい- 芦沢 恵自由詩23*13-12-1
自動筆記で遺書したためている- 北大路京 ...自由詩813-12-1
平和が平和が満ちておる- 北大路京 ...自由詩313-12-1
太陽- 梅昆布茶自由詩25*13-12-1
海にいる僕はいま_シャーンルルー_している- ichirou自由詩9*13-12-1
裏表紙- ただのみ ...自由詩22*13-11-30
早池峰山(はやちねさん)- ……とあ ...自由詩11*13-11-30
笑い泣き- ichirou自由詩9*13-11-30
アイスクリームな夜- 石田とわ短歌16*13-11-30
遠ざかるボイジャーニ号蓮根掘る- 北大路京 ...俳句613-11-30
アカシックレコードでモテるコツさがしている- 北大路京 ...自由詩313-11-30
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩2013-11-30
『腐りかけが美味い』腐っていた- 北大路京 ...自由詩913-11-29
贈ったポエムが公開されている- 北大路京 ...自由詩513-11-29

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