哀れ蚊やアフリカゾウの白い牙 前世にかえりたい 消防署が火事になって対岸にいる 電話が鳴った。
出るのが億劫で仕方なかったけれど、
あんまりにも煩いものだから。

モシモシ。

面倒だったものだから、

「ムシムシ」

そう言って切ってやった。
電話は鳴 ....
     そのひとは俯くことをせず
     まっすぐに前をみていた
     履いているジーンズはうす汚れ
     家路をいそぐ人々が乗る電車の中
     ぽっかりとあいた空間
    ....
雨や風にさらされて
月日が過ぎて
崩れては消えてゆく

光と影の浮き沈みで私に語りかけ
三味線を鳴らし唄うのは石の像

笑っているのか
哀しんでいるのか
なんだろう
くすくすとささ ....
すべてがそよともせずにそこにある
流れるものからとりだされる静止画

こんな時間もいいとおもう
背景はつねにうつろいとどまることはない
いっしょにながれるのもいいさ

でも自分のなが ....
それ以上は もう

あなたのおしごとではありません

ペパーミント

そうですね いまのわたしには

あの深みどり色の 喉を辛く焼く液体が

このうえなく大切なだけですから ....
くだものまるごとのみこんだ
ひとくちめで水がうまれて
ふたくちめに街がうまれた
もうひとくちはいらない

だれかの世界にこぼれ落ち
やわらかい素足に踏みつぶされて
かたちを失って色は破裂 ....
『心理学を勉強しすぎて色恋沙汰には全く興味が無いんだキャラ』を崩せずに仲間に入れない 記憶を消されて過去に生きている ひとつずつ
酸っぱい思い出を
口にしてから食べると
より甘く感じる
けれど
三つめの思い出で
泣いてしまいそうで
味がわからなくなる
その種は花を咲かせて
実もなるけれど
その ....
支柱にありがとう、と言った

夏のあいだじゅう
あなたが支えてくれたおかげで
私は安心して背を伸ばし
太陽に近づき
あおい葉を繁らせ
たくさんのこどもを生むことができた
赤い血がしたた ....
濃密な雨の拘束に
獣の目をした少女が一人
茄子の花のように濡れたまま


時の梯子が外された場所で
僕はポケットの中
ことばを撫ぜ回すだけ
揺れる穂は黄金でした身の丈を思いつめてた遠い瞳に


みる先にレンゲシロツメ微笑んでひとり上手と夕陽とシチュー


白い靴手放したのは誰ですか問われてのぞむあの日遠くて


まなざし ....
やさいをそだてる
くさとりをする
はたけの
ちかくの林で
うぐいすがないている

山は
さぁ雨上り
風に戦ぐ今日も
悔いは無し
ながめる
雲ゆく

鬼蜻& ....
にわか雨の後に風を読み
電線に止まった鳥がきれい、
だというならば
ガードレールの影がのびてゆき
おどろいた猫の目がきれい、
だというならば
たくさんの小さな色が花びらに
とけ込んでゆく ....
  向かいの家の窓から
  女が身を乗り出して下を見ている
  左手になにか小さいものを持っている
  それがなにかまでは見えない ここからは



  コンセントに埃が溜ってい ....
風と光
肌触りと眼差し
雲と微笑
素っ気なさとほつれめ

先週より軽い靴音
長袖シャツの袖口が気になる
温かいコーヒーを飲もうと
財布を探った手が
ポケットの温もりを探し当てた
 ....
午前五時。満たされた心に筆が泣いている。
家を出て川辺に立ち、今は何も語らないせせらぎが時を刻む。
頭にぽっかりと穴が開き、そこに寂寞が広がるのはなぜ?
こんなにも心は満たされているのに。
 ....
なんにもない場所で佇んでいる冬とは対照的に
待ち望まれていた秋がシャンデリアのもと自意識過剰に笑みつつ
深夜の鏡に自分を映し深紅の薔薇へのまなざしをして
まだ気がついてはいない

季節風すら ....
フロイト忌ユングじゃないよ天狗だよ 証拠を埋めたシャベルの音が残っている 「将来の夢はお嫁さん」とおじさん  一

 夜の水平線が
 両の腕をさしのべ
 その手で満月を挟み

 嘆く空から引き離し
 海の底に沈めた

 光が闇に溶けて
 波の下に燃えつき

 殺風景な夜空に
 取り ....
星のみえない夜にも
星は存在する
風にふれない丘にも
風は存在する
あなたが消えたあとにも
あなたは存在しつづける

両のてのひらを
まるくして合わせる
透明な卵だよ、ほら
始まりと終わりはどこまでも流れ落ちていくので
現在の幅に射し込む水の光だけで流れていく渓流
岩は感情のように水の流れを変え
木の葉は矜持のように水の面を彩る
僕はその川の方向のよう ....
僕らは全てを持ってたはずだのに
少しのパンと野菜とサカナがあれば
それでお腹いっぱいだったのに
キラキラ光る時間を立て替えて
何をあくせくしてたんだろう
キラキラ光るあなたの笑顔を ....
 秋風に頬を染めあげ吾亦紅 小首をかしげあなたを呼んだ


 かくれよう さぁかくれよう、さみしさがやってくるまえ眠りのなかへ


 疲れたと膝を抱えるきみのそば あしたのそらの尻尾をつか ....
少ない数の河川敷への道のりがあって
少なくない枚数のなみだがあった
手の爪を切って足の爪も切って
生きている生きていると唱えながら夏を越えた

母さん、と
生者へ呼びかけることのなく
父 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哀れ蚊やアフリカゾウの白い牙- 北大路京 ...俳句313-9-30
前世にかえりたい- 北大路京 ...自由詩3*13-9-30
消防署が火事になって対岸にいる- 北大路京 ...自由詩513-9-30
煩いですよ。- 瑠依自由詩513-9-30
辿りつくまで- 石田とわ自由詩16*13-9-29
やわらかな五百羅漢- 灰泥軽茶自由詩13*13-9-29
- 梅昆布茶自由詩26*13-9-29
シングス- 芦沢 恵自由詩20*13-9-29
ピオーネ- かいぶつ自由詩1313-9-29
『心理学を勉強しすぎて色恋沙汰には全く興味が無いんだキャラ』 ...- 北大路京 ...自由詩613-9-29
記憶を消されて過去に生きている- 北大路京 ...自由詩413-9-29
ピオーネ- AB(な ...自由詩613-9-29
秋別れ- そらの珊 ...自由詩17*13-9-28
消せない- ただのみ ...自由詩22*13-9-28
おさなごのまなざし_(九首)- もっぷ短歌6*13-9-28
黙とう- こしごえ自由詩7*13-9-28
きれい、- 左屋百色自由詩15*13-9-28
鈍行列車- 草野春心自由詩913-9-28
9月28日_晴れ- nonya自由詩22*13-9-28
しののめに立ちて- ヒヤシン ...自由詩10*13-9-28
たとえば九月みそかの- もっぷ自由詩713-9-28
フロイト忌ユングじゃないよ天狗だよ- 北大路京 ...俳句313-9-27
証拠を埋めたシャベルの音が残っている- 北大路京 ...自由詩913-9-27
「将来の夢はお嫁さん」とおじさん- 北大路京 ...自由詩213-9-27
波の下の月- まーつん自由詩11*13-9-27
わたしが消えたあとにも- そらの珊 ...自由詩22*13-9-27
無色の欲望- 葉leaf自由詩513-9-27
さようならさようなら- きりえし ...自由詩313-9-27
Love_letter- 石田とわ短歌13*13-9-27
Word2010の場合- もっぷ自由詩613-9-27

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