凡人は凡人なりに小粒牡蠣 俺には闇がない   貘の食べ残した悪い夢が
  きみの唇のまわりに散らかっている朝
  窓越しにみえる庭は 素晴らしく綺麗だ
  気丈な松の樹に 少しだけ雪がかぶさって
  玉砂利は少女のごとく濡れ  ....
空が雲を指導している
 雲は雲で空を無視している
海が船を可愛がっている
 船は船で海に甘えている
丘が木々に恋している
 木々は木々で丘を愛している

過疎化した町が設けた
こころづ ....
解脱してのけ者にされている 咳をしてもひとりじゃない 背中から魂にかけて
羽が生える

手帳を破り捨ててコーヒーを沸かす
電卓であがりを計算し
海中で月の大気を求めた

カレンダーも
孤独もない
あるのはもちろん
言葉にならない雰囲気 ....
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている

きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち

てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする

 ....
あなたはそれから日記を書かなくなって、たぶん唇はかわいている。
テレビは消音のまま点けっぱなしになっているから、部屋のなかの光と音のバランスは悪い。視覚的な喧噪と、それを拒否する沈黙。でもカーテ ....
美雪の埋没した雪原の手書きの地図 お知らせの電子音が飢餓の昼に降下していく 「言
語や記号がすべてではなくてもね」 「『映像』となる私たちが置き去りにされていたの
は?」 無数の美雪が埋め ....
ポコチンが人並みであるかどうかを
証明するためには
他の人のポコチンを見なければならないが
それを見たところで
やっぱりその人のポコチンが
人並みかどうかを証明するために
また他の人のポコ ....
冬の園注射の跡がありました オシャレな店から落武者が出てきた 深い眠りから眼を覚まし
目覚めるまでのひと時迄
混沌とした靄の中にいる

身体は動いているけれど
意識は朧な霞が晴れる迄
混沌とした靄で息を吸う

今日のゴミ出しに気付き
もう遅い時 ....
 昨年末開業いたしました「雀のお宿」 過日、一組のお客様が賑々しくご出
立されて以来、お声を掛けてくださる影も、お立ち寄りくださる方も見かけま
せん。昔のように、近所を徘徊なさる群雀さまの賑や ....
{引用=
十二月の声がする


 救いに問い、
重ねたページをひらく
ほこりをかぶった
☆ Christmas notebook ☆ 


 今年のしおりは、
描かれた 木が緑を ....
わたくしは鋭利な球体
鬱血した魂のむらさき
情熱と酷似した粗暴に焼かれ 
焼失した楽園の輪郭をなぞる
背骨を抜かれて自慰に耽り
名札のない隠喩の銛が刺さったままの
つめたい消し炭の太陽
 ....
爆発するそら
踊る松の木
発作に狂った白い雲
透徹する骨
閃光
あけっぴろげな死体
見上げてる黄ばんだ空に百合鴎 伝子組み替えでない奥さまがいる 新しい家が建つ
白い壁の真新しい
まだ誰のにおいも
染み付いていない
新しい家が建つ

そこに小鳥が住むとして
わたしは祝いに何を贈るだろう

わたしは熱い熱い珈琲を飲む
冷えた体 ....
ただの壁だと思っていた面に
白い花が
ちらほらと咲き始めた

家と道
内と外
隣人と自分
向こうとこちら
静けさと騒音
過ぎ去った時間とやってくる時間
何かと何かを隔てるための境目 ....
      
      わたしが歳をとる
      髪は白く
      乾いた肌には
      無数の皺
             
      あなたが歳をとる
    ....
わたしにお母さんが居たら
うんと甘える
まず確かめてえっと
うんと甘える
夢じゃないよね

お母さんが居たら
お母さん!
って呼んでみたい
そしてなぁに薫ちゃんって
わたしの顔を
 ....
掃除してエアコンつけて誰も来ない 霧を晴らして孤独であった  人には身体があって
 それを包む心があって
 更には世界がそれを包み込み

 玉ねぎのように、
 剥いても、剥いても
 涙しか出てこない

 私たちは
 芯なのか

 それとも ....
真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう

キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く

金属的なその音は
真 ....
線路が繰り返し
ひとの声をつれ
あしもとにのびる
夏の繁茂が
覆いかぶさったまま

ことばが違う
ようだった
毎日同じ場所に立つ
建物にはただしく
光が射す

帰る道すがら
 ....
                   131202


仕合わせならばいつでも
一直線に揚がってゆくよ
風のない日は温かいから
誰だって気分が解れる
 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
凡人は凡人なりに小粒牡蠣- 北大路京 ...俳句213-12-7
俺には闇がない- 北大路京 ...自由詩313-12-7
王の庭- 草野春心自由詩913-12-7
かの幻が開いてその影は消えた②- 信天翁自由詩313-12-6
解脱してのけ者にされている- 北大路京 ...自由詩413-12-6
咳をしてもひとりじゃない- 北大路京 ...自由詩413-12-6
サウザンハーベスト- コバーン自由詩513-12-6
【_どんぐり_】- 泡沫恋歌自由詩22*13-12-6
百年の鳥- はるな自由詩1113-12-6
_- 益子自由詩213-12-5
不完全性器定理- 花形新次自由詩313-12-5
冬の園注射の跡がありました- 北大路京 ...俳句413-12-5
オシャレな店から落武者が出てきた- 北大路京 ...自由詩913-12-5
今日の始まり・・・- tamami自由詩1313-12-5
雀のお宿廃業のお知らせ- イナエ自由詩15*13-12-5
Christmas_tree_hunting- 月乃助自由詩613-12-4
球体ジガゾー- ただのみ ...自由詩21*13-12-4
8月のメモ- 白雨自由詩413-12-4
見上げてる黄ばんだ空に百合鴎- 北大路京 ...俳句1*13-12-4
伝子組み替えでない奥さまがいる- 北大路京 ...自由詩713-12-4
新しい家が建つ- 小原あき自由詩8*13-12-4
垣根- そらの珊 ...自由詩20*13-12-4
未来に微笑みを- 石田とわ自由詩21*13-12-4
シチュー- もっぷ自由詩1013-12-3
掃除してエアコンつけて誰も来ない- 北大路京 ...自由詩613-12-3
霧を晴らして孤独であった- 北大路京 ...自由詩813-12-3
玉ねぎと宇宙- まーつん自由詩18*13-12-3
星降る森へ- 未有花自由詩20*13-12-3
ルーティーン- 軽谷佑子自由詩1113-12-3
車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに- あおば自由詩7*13-12-3

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