色紙を折って
六角形の船をつくる
水が入らないように
縁を高く折る
かわいいお雛様を折るときに
見えない不安を
そっとつつみこむ

これから
どうなっていくかわからないのに
想えば ....
分析された青空に立つ波としての分割された雲の層
植物たちのひしめき合いから放たれてくる芳醇な気体
俺たち岩だらけの登山道を隊列を作って歩き
すべての壁は初めから存在しなかった
標高と共 ....
青虫や女子高生に貢ぐ癖 よく吠えるハムスターに囲まれている うさぎの眼でエンドロール眺めている 駅へ降り立った時
まだ空は青みを帯びていた
ちょっと買い物をした隙に
すでにとっぷりと暮れている
荷物を提げて
街灯が薄く照らし出す歩道を急ぐ
呼ばれた気がして
見上げると
鎌のように ....
わたしが
命をもらった日から
吸って吐いて
繰り返されてきた
呼吸の仕組み

その息は
かじかんだあなたの指を少し温め
その息は
幼子の風車を廻し
その息は
ケーキに灯されたろう ....
あなたがほんとうに
あなたなら
IDを脱いで
そよそよするビルを三角にして
意味とかを味にして
眠い椅子たちをこうばしく並べて
もしあなたがほんとうにあなたなら
これ以上ないくら ....
早朝 
寝ぼけ顔で庭に降り
如雨露を取りに飛び石伝いにゆけば
いきなり顔面を覆う蜘蛛の糸

悲鳴こそ上げなかったものの
粘っこく絡みつく網に息を止め
指を立て取り払ても 
容易には剥が ....
古酒酌むや防犯カメラ作動中 褒めて一円もまけて貰えないでいる 土偶の中から美女出てきたよモアイ似の美女が  
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
月が半分です

じっと見ていたら

うす半分が見えてきます


神様からのテストはいつも突然です

おぼえてないことばかり出てきます


月が半分です

じっと見ていたら
 ....
七人の家族団欒星月夜 若気のいたりを老いても続ける たくまずして誰かの憎しみをかってしまう
ほどこうにほどけない結び目
ただそれが君だっただけだ

おそらく罪状はかぎりなく
妥当な理由もあればやや不適切なものまでさまざま
あえてぬれぎぬとは ....
  朝早くに
  古臭い詩をわたしは書いた
  潮水に濡れた岩間を縫って這うように歩く
  数匹の蟹の節足のことなどを



  カーテンのあちら側で降っている雨が
  薄笑い ....
サラサラと嘲りながら
指の隙間から
零れ落ちていったのは
砂で出来ているのを
忘れかけていた
いくつもの季節と朝焼け

パタパタと蔑みながら
手のひらから
飛び立っていったのは
 ....
      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
 ....
  左手の中で牛が眠っている
  さっきまで右膝のあたりにいたのに
  もう一頭の牛は鎖骨のあたりで草を食み
  けれどもまもなく体を地に横たえるころだろう
  テレビで昔の映画をやっ ....
ひとつの恋愛が始まると
いくつかの虫歯が
できてしまう

歯医者に行くのを
忘れてしまうこともあるけれども
夜中に眠る前に
歯磨きもせずに
お互いの話をすることに
夢中になってしまっ ....
屋上のライブバンドや秋高し 来世も諦めることになった パン屋の前で「パン食べよっかな」の声が口から漏れた かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで

息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
 ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を

私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
 ....
朝焼けと茜空の間に
彩(いろどり)が溢れ
茜空と朝焼けの間に
暗闇が横たわる
少女はその秘密を知りたくて
彩の一つ一つを呼び出しては
新しく命名し昼の詩を
暗闇の底を探っては
言葉で照 ....
風が運んできた花の匂いにまみれたら空想に囚われて
飛行船で七つの海を制覇する旅を始めてしまうけれど

真夜中に目覚めた時のあの浮遊感が忘れられないから
雷雨の中を駆け抜けて迷い込んだ街で君を思 ....
古いノートに書かれた文字を
辿って行くと
余白にぶつかって
そこから先へ進めなかった私がいる

もう書けない
諦めてしまおうと
何度も思った

余白の裏に
余白の隅に
挫折の名残 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流し雛- 殿岡秀秋自由詩713-10-15
- 葉leaf自由詩513-10-15
青虫や女子高生に貢ぐ癖- 北大路京 ...俳句5*13-10-14
よく吠えるハムスターに囲まれている- 北大路京 ...自由詩413-10-14
うさぎの眼でエンドロール眺めている- 北大路京 ...自由詩513-10-14
三日月- Lucy自由詩15*13-10-14
ためいき- そらの珊 ...自由詩18*13-10-14
ID- はるな自由詩813-10-13
ジョロウグモ- イナエ自由詩9*13-10-13
古酒酌むや防犯カメラ作動中- 北大路京 ...俳句213-10-13
褒めて一円もまけて貰えないでいる- 北大路京 ...自由詩513-10-13
土偶の中から美女出てきたよモアイ似の美女が- 北大路京 ...自由詩313-10-13
みずいろの雨をききながら- 殿上 童自由詩20*13-10-13
人生合格- 吉岡ペペ ...自由詩613-10-12
七人の家族団欒星月夜- 北大路京 ...俳句313-10-12
若気のいたりを老いても続ける- 北大路京 ...自由詩1113-10-12
結び目- 梅昆布茶自由詩1613-10-12
古臭い詩- 草野春心自由詩10*13-10-12
無力- nonya自由詩20*13-10-12
ながい夏- 石田とわ自由詩21*13-10-12
- 草野春心自由詩313-10-11
虫歯と恋愛の関係- りゅうの ...自由詩11*13-10-11
屋上のライブバンドや秋高し- 北大路京 ...俳句2*13-10-11
来世も諦めることになった- 北大路京 ...自由詩813-10-11
パン屋の前で「パン食べよっかな」の声が口から漏れた- 北大路京 ...自由詩413-10-11
夜市- そらの珊 ...自由詩17*13-10-11
秋のはじまり- 灰泥軽茶自由詩1413-10-11
10月10日の詩- ただのみ ...自由詩21*13-10-11
星が無数に降りしきる夜に圧倒されて茫然としている- kauz ...自由詩14+*13-10-10
余白- Lucy自由詩13*13-10-10

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