ぼくはカウンターに肘をついて給料日
 それこそは至福のときだ
 さっきからボックス席の爺婆父母長男次男長女が
 やかましく
 カンパチヒラメ鳥貝シマアジウニ軍艦
 赤だし鶏カラ揚げエビチリ ....
【緑の風】

一輪車に乗った子供が
緑の風をうけてゆく

不安定なのに
軽快に

不安定だからこそ
愉快に

たったひとつの輪さえ
あればいい


【蕗によせて】

 ....
言葉が沢山散らばっている野原で 僕はその言葉達の背後にある哲学を編もうとした 多種多様な関係の枠組みを総動員して僕は一個の一貫した哲学を読み取ったつもりでいた だがもう一度その野原を眺めるとその哲学も .... 月よ
もう光をこぼして泣くことはやめて
あなたの心は虫が知る
コオロギが慕ってしきりに鳴く
月よ
女の顔で笑ってるね
そんなさみしい表情では
一億年もあっという間
月よ
多くの悲しみ ....
君のことをついついゆで卵ちゃんと呼んでしまうのは僕の悪い癖だが
君が僕のことをゴリラちゃんと呼ぶのはとても心外なんだね
ああ確かに見た目はその通りなんだがそれにしても僕のデリカシーをボロボロにして ....
沼のほとりで
朝日を何回か浴びているうちに
僕は気づいた。物語に参加していることに。
それから僕は
少し考えながら山道を登るようになる。

目の前にある栗林は
妙な匂いのする林で
樹木 ....
朝露に濡れた草原を君と散策する大好きな時間は
僕の全細胞が君の存在を希求しているって感じるのさ
ブナの森は大地にしっかりと根づいて空に伸び上がっていてそして悠久を湛えているんだ
朝靄が僕らの ....
友達がくれた香水シュッとする異国の街がぼんやり浮かぶ

ゆったりと笑って過ごす休みの日君の問題一緒に解決

夜になり心を照らす流星群星になったかのように瞬く

島々を結ぶフェリーは日に四便 ....
景色は遠く雲は近くに留まっている
このアパートには僕だけが居て他に誰もいない
誰もいない階段を途中まで降りては引き返す付け爪の先
膝頭が薄い壁を突き破り
部屋から聞こえてくる確かな物音に ....
サフランや天女の細い脹脛 虹鱒やガラスのジェットコースター 家を出たとたん
タピオカころころ雨粒ころころ
大きな傘さしチャリに乗る
ぱらぱら降ってすぐ止むかんじ

春風ちょっと強いかな
子供が傘でちょっと浮いている
楽しそうに笑って
台風かね台 ....
例えば、「宇宙は存在するか」とか

「あなた」や「私」は一体、どんな存在かとか

私達はどこから来てどこへ行くのか、とか

私はそんな事を考えてしまう

私の頭の中には一つの宇宙があっ ....
   「砂浜に抜ける路地」を一つ拾ってきて、波の音
   を額縁に飾る。愛という言葉で何を隠したいのか。
   行間には関係性だけがあって鞄には入らない。み
   んな事情を抱えていて、 ....
 詩はなぜ「難しい」のだろうか。詩はなぜ「わからない」のだろうか。それは、「わかりやすい」文章が一義的であるのに対して、詩は多義的であるからだろう。解釈が一通りに容易に定まれば、何も難しいことはない。 .... 尻尾振り甘えた顔に弱くってササミジャーキー与えてしまう 来年も同じ時間に会いましょう向日葵畑まんまんなかで {引用=
緑をゆらす
風は、なおらかに こんなにも
美しいものだから
少しばかり
すずろ歩き


季節をむさぼれば
不埒な 出会いが待っている


ちいさな 会釈


往 ....
次の冬のために
てぶくろを洗う
寒くなると
きまって血流障害を起こす
私のやわな指先を守るための
カバーたち

毛糸で編まれたもの
外国のお土産でもらった
ムートン製のグローブみたい ....
 一


 セミの抜け殻が立ち上がり
 自分を置き去りにした
 主を探し始める

 何も見えない目で
 広がらない翼で
 動かない足で

 命が生まれ変わる度に
 脱ぎ捨てられ ....
小学校から、
モンシロチョウの観察をするので
イチゴパック2つ
持ってきてくださいと
お手紙が来た



イチゴを頻繁に買う地域なのか
百均で飼育ケースを買った方が安くな ....
青田には君をモデルにした案山子それのとなりに私の案山子 熱唱したいタイミングで店員が入ってきた ひとりにひとつ星があれば
遠慮なく願い事ができる
かなわなかったと怒ることができる

なまえをかこう
しるしをつけよう

星には手が届かないから
だから
私は木がすきなんだ

空 ....
生まれ変わったら
水虫になりたい
ジュクジュクの
しつこい
水虫になりたい
水虫になって
貴女の
薬指と小指の
間に潜んで
貴女のことを
感じていたい
貴女の匂いを
嗅いで
 ....
小さな
ぼくなら
海の近くから
人ごみにでては 浮かれた音楽を聴いたり
アメリカ映画ばかり



 まるで
 大人の挨拶のようにきみが呼ぶから
 ぼくはきたけれど
 いつにない星 ....
春の風は遠くから来ます
夏の風は遠くへ行きます
あこがれ、とは違う
何処か知らない所へと
私を誘います

秋の風は通り抜けます
冬の風は通り過ぎます
喪失を知らしめ
懐かしい者どもと ....
 
 
夜、本から紙魚が出てきて
僕を食べる
文字じゃない、と言うけれど
紙魚はお構いなしに
僕の身体を食べる
だから負けずに
僕も紙魚を食べる
本当は枝豆の方が好きなのに
食べ続 ....
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉 帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
バッテラ譚- 平瀬たか ...自由詩9*13-5-21
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twitter- 葉leaf自由詩813-5-21
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ゆで卵ちゃん- 梅昆布茶自由詩1413-5-20
禿頭- ……とあ ...自由詩10*13-5-20
草原の輝き- 梅昆布茶自由詩413-5-20
流星群- 夏川ゆう短歌413-5-20
風バイ花- アラガイ ...自由詩11+*13-5-20
サフランや天女の細い脹脛(ふくらはぎ)- 北大路京 ...俳句913-5-19
虹鱒やガラスのジェットコースター- 北大路京 ...俳句213-5-19
雨もよもよ- 灰泥軽茶自由詩1113-5-19
思考の宇宙- yamadahifumi自由詩313-5-19
そよ風を折りたたんで- 空丸ゆら ...自由詩1713-5-19
山田亮太詩集『ジャイアントフィールド』について- 葉leaf散文(批評 ...9*13-5-19
尻尾振り甘えた顔に弱くってササミジャーキー与えてしまう- 北大路京 ...短歌213-5-18
来年も同じ時間に会いましょう向日葵畑まんまんなかで- 北大路京 ...短歌113-5-18
魚の子- 月乃助自由詩12*13-5-18
カバー- そらの珊 ...自由詩20*13-5-18
夏の閃光、記憶の抜け殻- まーつん自由詩13*13-5-18
モンシロチョウの観察- 鵜飼千代 ...自由詩11*13-5-18
青田には君をモデルにした案山子それのとなりに私の案山子- 北大路京 ...短歌413-5-17
熱唱したいタイミングで店員が入ってきた- 北大路京 ...自由詩813-5-17
星の木- 朧月自由詩813-5-17
水虫になりたい- 花形新次自由詩613-5-17
砂の好きな海- 乾 加津 ...自由詩16*13-5-17
便り- salco自由詩29*13-5-16
紙魚- たもつ自由詩1013-5-16
留守電に消せずに残る君の声短いけれど優しい言葉- 北大路京 ...短歌213-5-16
帰ってこない妻ヒエログリフの書き置き- 北大路京 ...自由詩113-5-16

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