ほぼ体温と同じくらいに
熱せられた夏が
発火点を探しあぐねて
彷徨いの果て
私の絵の具を溶かしていた

指で透(なぞ)写る
あらかじめ決められていたように
螺旋状に滑り出すその先で捉え ....
Gからはじまる朝テンションコードのうえで踊るコーヒータイム

断裂の金属弦のはじける悲鳴うたが終って反転する夏

ジョンレノン忌 愛こそはすべてを歌う夜 ニューヨークの夏は優しい

アスフ ....
始発列車 踏み切りが閉じた音
僕は目覚める 憂鬱な今日の始まり

オレンジとパンケーキ 
よく冷えた牛乳
彼女の作った朝食は 今日も美味しかった

僕は十五日の正午 
お星様 ....
ご馳走になった
そらまめとエビスビールを思い出し

テトラパックのそらまめと
エビスのロング缶を
セブンイレブンで買って来て

ホタルしながら
ひとり送り盆

わたしも ....
葬儀屋からダイレクトメールが届いた
      人形供養の案内状である      

  そうだ そうだ おもいだすなぁ 

        遠の昔は 昭和初頭
   二人の妹たちが 愛玩 ....
そらみみさまのみみはききちがいのみみ

空気踊るくらいあつくなつく夏の夜
ジャンキー頭は
つぎはぎだらけのだらけたことばばっかり
思い浮かんで
へらず口あきれるくらい
生ぬるい唇ふやけて ....
あなたの立てたポストは脆く
内も外も、やまない雨に濡れそぼつ
底冷えに、這いつくばった無音の小部屋の
差込口は狭く
取出口は固く
錆びた金具
動かない


 こころの番地(アドレス) ....
あくびをしたら

なみだがポロポロでてきた

いまごろあなたの

町ではどかんどかんと花火だろう

強がってみたけれど

ふたりで花火見上げたかった

たくさんの写真の

 ....
影踏まれ魂抜かれ放課後の校庭の上漂っている 静かなブームに静かに乗り静かにやめる 原っぱに出かけよう
そこには盆の間にだけ
夏の組合の人たちが見え隠れし
錆びついた刃物や
色とりどりの皿を持ち寄って
陽気な盆踊りを踊っている
陽気な音楽に誘われて
物を知らない子供が迷 ....
真っ赤な
パラボラアンテナは
今日も恋をする

南の島の
センチメートル波を
受け取りながら

灼熱の
コンクリートの上で
鮮やかに咲う

真っ赤な
パラボラアンテナは
 ....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた

海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色

 ....
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む

キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って

きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ....
低い低い太鼓の音が燦と祈り 鳴り罅いる響き
受け取らずにはいられない 貴殿の懐からの暖かな心

遍くこの風に 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を
颯爽と澄むこの神無月の空の下に 惹かれる ....
 男がいた
 一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
 そこまではよくあるはなしだ

 だけど男は
 厩へ戻ってきた
 きっとそのとき思ったのだろう
 もう俺にふるさとはないと

 体を鍛 ....
刑務所の外に広がる蕎麦の花 知り合いかもしれない人に会釈に見えるか見えないかの位置まで体を曲げる 僕は壊れたラジエーター星間飛行もままならぬほしのまにまに愛と彷徨う

ひかり差す君の右手を握りたくて闇に左手売り渡す

愛人とエデンの園をさがしに行くそれは太陽系の第三惑星

この街 ....
  頭と心と後ろの者 散乱の言葉になれない象徴まで掘り下げることの
困難なダイヤモンドダストが滞ることなく 手を伸ばし 溢れている

  ただそれだけのこと 生きを背中から知らせ 前へ倣う最前列 ....
ぼくが温めていたのは
翡翠色でつむじ曲がりの卵
アイスクリームにはボートを浮かべ
溺れるふりして幽霊女とキスをする
ポケットに隠した一人分の蠍をひらり
素顔の道化師に変えてご覧に入れまし ....
大人の階段を昇る筋肉がない 死んで花実を咲かせている 男にも連れ去って欲しい夜がある 日々の習慣こそ愛おしい

扉を開けてただいま、と言う
杖は手摺に立て掛ける
靴を脱いで右端に寄せる
一人前の惣菜を冷蔵庫に入れる

白い手拭いを
四つ折りにして
赤い糸で等間隔で縫う ....
人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている

景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
 ....
日々の不安に花が咲く

小針の形をしていて
胸に痛い不安の種を
心の庭にまく

その姿が見えないように
土をかぶせて
言葉の水をまく

新しい種が
胸をチクリと刺す
それも ....
夕焼けは空全体が燃えることだった
そんな日々からずいぶん経って
いま夕空のどこを探しても
みつけられない六歳の空

大人なのに泣いている理由がわかって
こんな場合にこの気持ち
どう切り替 ....
てのひらの水 手のひらの水
生まれては還る
消えては還る
響きを含み 吹き出しながら
虹のかけらに火傷しながら
失くした金と緑を見つめ
渦をひらき 放ちながら
水の壁を倒 ....
ひとはどうしてさみしくなるのだろう
だれかといても
ひとりでいても
どうしようもなくさみしくなる

君がこの手に触れてくれたら
さみしさが消えるだろうか

私のこの手は
だれかのさみ ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
デカルコマニー- そらの珊 ...自由詩13*13-8-18
はぐれうた- 梅昆布茶短歌513-8-18
彼女の作った朝食は美味しかった- ニワコ自由詩213-8-18
そらまめ- 鵜飼千代 ...自由詩12*13-8-17
木琴を叩く男(二)- 信天翁自由詩213-8-17
そらみみさま- 阿ト理恵自由詩613-8-17
ポスト_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩9+*13-8-17
花火- 吉岡ペペ ...自由詩313-8-17
影踏まれ魂抜かれ放課後の校庭の上漂っている- 北大路京 ...短歌213-8-17
静かなブームに静かに乗り静かにやめる- 北大路京 ...自由詩413-8-17
盆踊り- 春日線香自由詩213-8-17
ハイビスカス- nonya自由詩16*13-8-17
柑子色のパンケーキ- 夏美かを ...自由詩29*13-8-17
つぶ_草- 砂木自由詩10*13-8-16
神無月の草風- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-16
心に鞭_—加賀武見へ—- 平瀬たか ...自由詩11*13-8-16
刑務所の外に広がる蕎麦の花- 北大路京 ...俳句513-8-16
知り合いかもしれない人に会釈に見えるか見えないかの位置まで体 ...- 北大路京 ...自由詩613-8-16
夜間飛行_星のまにまに- 梅昆布茶短歌413-8-16
片目の露骨- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-8-15
熱帯抱卵節- ただのみ ...自由詩21*13-8-15
大人の階段を昇る筋肉がない- 北大路京 ...自由詩813-8-15
死んで花実を咲かせている- 北大路京 ...自由詩213-8-15
男にも連れ去って欲しい夜がある- 北大路京 ...自由詩1013-8-15
運針/千人針- そらの珊 ...自由詩16*13-8-15
読点- はるな自由詩813-8-15
日々の不安に- 殿岡秀秋自由詩713-8-15
六歳- もっぷ自由詩1013-8-15
ノート(ひらく_ひらく)- 木立 悟自由詩413-8-14
月影- 朧月自由詩313-8-14

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