噛み砕く氷砂糖や宵の闇 妄想から起きられないでいる 寄せ書きに余白が多い 私が子どもだった頃
十二色のクレヨンの中に「肌色」があった
その色を使って絵を描いていた

黒いクレヨンで輪郭を描いて
肌色で顔の中を塗りつぶす
手も足も全部肌色を塗った
何も考えずに無 ....
まっすぐに
引けたためしがない
まっすぐに似た線なら書けるのに
フリーハンドで書く
まっすぐは
ほんの少し曲がっている
骨が湾曲している
私のなかに
直線がない
失ったわけではなく
 ....
休みだというのに
僕だけが疲れていた
何もかもが夢の中にあって 確かめられないでいる
子供の頃のように
心の中から 流れ出している
生まれたばかりの頃のような思いが
表参道の墓場へと  ....
    紙を折り色とりどりに祈ります三角のかどはぴんとして


    一膳の箸のすがたも美しく背筋を伸ばす五人のしもべ


    夜更けすぎ昨日を連れて散歩する買って帰ろうコンビニ ....
 
雨にとけて流され残ったのは、ちぃっちゃい欠片

ウチがウチであるための、ちぃっちゃいちぃっちゃいウチ

たぶん、もう傘はいらん と思う



 
さよならの時期を知らない振りをして私あなたを殺していたのね

もう二度と愛に傷付かないように私あなたと心中します

気移りをしたなら行って構わない影だけ私に残してください

味噌汁 ....
成層圏の牧場に
幾千匹もの
群れなす羊

どこまでも透明な
追憶の彼方

舞い降りる
黄色い{ルビ木=こ}の葉

堆積する秋

深海の底に届いた
月光のように
青ざめた記憶 ....
前髪 ギザギザにしました
くりっとした眼の美容師の女の子が言う
ん? という表情の私に
真直ぐだとおかしいので とニコニコ
つられて私も ニッ コリン
おばちゃんは知らなかった
だいたい真 ....
宵闇や火星から来し火星人 くちづけが月を隠している 下ネタを言えず息ができない 描くことができない白

書くことができない白

語ることができない白

ただ観ることしか許されない白

白と呼ばれることすら拒絶する

月の光の指先

月の光の吐息

 ....
死と生の間で
行ったり来たり
そして
時々 
つりあってみたりする
遊具

傾いた板の上を
滑り落ちてくる
日常という名の欠片
秋のうすい陽をまとい
氷砂糖のようにきらめく
し ....
雨にぬれたらあたたまって欲しい

冷えると風邪になりやすいから

ショウガを買っておうちで擦って

あつい紅茶に入れて欲しい

ハチミツなんかも入れかき混ぜて

あせらずねむらず自 ....
緑の丘をのぼる

ゆっくりと歩をすすめると
きらきらと葉擦れのおとがまぶしい

きみのスモックが風をはらんでふくらんでいる
慌ただしいいきかたはしなくていいんだもう定員さ

ぼくたちは ....
歳下が熟女と呼ばれている 「何時何分何秒?地球が何回まわったとき?」

『地球はまわってなどいない!
 地球のまわりを太陽や月がまわっておるのだ!
 謝れ! 地球に謝れ!』

「地球さん、ごめんなさい」
「耳にもお経書いた?」
『書いたよ。次は目玉ね。』
「目玉?!」
『目玉にも書かないと。』
「痛い痛い痛い」
沈まぬ寺の鐘が鳴ると
ごんべんに響き渡り
詩というものが芽を出した

救済であったり
現実からの逃亡であったり
魂のゆくえに思いを馳せたり
本質であったり
虚像であったり

見ず知 ....
沈んでいく
高層ビルの乱杭歯を
掠めて

噛み砕かれる
西の稜線の
大臼歯で

この街で生き長らえるなら
むやみに懐かしがってはいけない

闇の中でも決して眠らない街は
執 ....
                    131004



懐かしいなぁと思いながらも
作者は今頃どうしているのだろう
フランケンと一緒に遊んでいるのだろうか
 ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
詩にならない言葉ならべてインクのな
くなったボールペンに私は告白したの
です。今までありがとうずっと好きで
した。ボールペンは息をひきとり今は
コンパスの隣りで眠っています。退屈
していた言 ....
ひまだし泣いてやる 春を待つ切り株がある 羽虫がきのうの夜中
だいたい3時くらい
飛んでいったってよ 君のとこに

電線をつたって
たまに自販機に魅せられて

羽虫がきょうの朝
だいたい6時くらい
とうとう着いたってよ  ....
その手を伸ばして指先に触れた衝動が誰の恒星なんだって?
球体に似ているそれは無限回数の爆発を続けてひっきりなしに叫んでいる、
宇宙に鳴る、宇宙に鳴り渡る、どうして?
地球が回る、花が咲く、いつま ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
噛み砕く氷砂糖や宵の闇- 北大路京 ...俳句413-10-7
妄想から起きられないでいる- 北大路京 ...自由詩613-10-7
寄せ書きに余白が多い- 北大路京 ...自由詩613-10-7
【_肌色のクレヨン_】- 泡沫恋歌自由詩17+*13-10-7
まっすぐ- そらの珊 ...自由詩20+*13-10-7
山手線の左の方で- 番田 自由詩313-10-7
蜜色の眠り- 石田とわ短歌9*13-10-7
たぶん- 殿上 童自由詩22*13-10-6
殺人狂時代- 永乃ゆち短歌11*13-10-6
赤いスカーフ- Lucy自由詩28*13-10-6
ギザギザのボリューム- 砂木自由詩12*13-10-6
宵闇や火星から来し火星人- 北大路京 ...俳句413-10-6
くちづけが月を隠している- 北大路京 ...自由詩613-10-6
下ネタを言えず息ができない- 北大路京 ...自由詩513-10-6
月下美人- nonya自由詩21*13-10-6
シーソー- そらの珊 ...自由詩12*13-10-6
雨にぬれたら- 吉岡ペペ ...自由詩913-10-5
きままに- 梅昆布茶自由詩1313-10-5
歳下が熟女と呼ばれている- 北大路京 ...自由詩813-10-5
何時何分何秒?地球が何回まわったとき?- 北大路京 ...自由詩613-10-5
耳にもお経書いた?- 北大路京 ...自由詩713-10-5
- そらの珊 ...自由詩10*13-10-5
夕陽- nonya自由詩18*13-10-5
怪物くん- あおば自由詩7*13-10-4
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-4
題名が決まらないまま- 左屋百色自由詩16*13-10-4
ひまだし泣いてやる- 北大路京 ...自由詩513-10-4
春を待つ切り株がある- 北大路京 ...自由詩313-10-4
羽虫- 川上凌自由詩313-10-4
ユニ・リ・バース・リ・クエスチョン_?- 北街かな自由詩213-10-3

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