圧縮された白い時間が
空に取り付けられた
タイマー仕掛けで吹き出した
入道雲
あなたが使うシェービングクリームみたいだ
毎日せっせと伸びるヒゲ
剃っても剃っても
誤作動せずに
めげ ....
波音にとける言葉を汲み取って砂に名前を書いたりしない
邪魔者がまさか僕とは思わずにふたりの間転がっていた
アイスピック連打して出鱈目プラネタリウム
着払いで嫌がらせ送られてくる
陽を逆算して踊る心模様
否を受け入れて見えてくる絶景
うねる髪は群れる揺れる速乾詩
忙しい少数派の毛虫
寝てばかりの石を裏返し
叩き割り起こす神社前
鉛雲に負けるビニール傘
雨の一粒一粒 ....
ポプラが空を掴む
悲しみにざわめきながら
母の袖を引く幼子のように
風の指先がかき分ける
激しく 優しく
トランスする巨人たち
幾千万の囁き
言の葉は巻貝を廻る
古の涙から ....
ウハって
穴をのぞいて
エって
みあげたら空
「夕凪」
遠い昔
粉々になった水平線が
白い海鳥に姿をかえました
白い海鳥の
さいごの羽ばたきで
のばされた夕凪で
ひきよせられる
白い骨
「内緒」
わたし ....
竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する
散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい
ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
さて また、あのすすり泣き
深夜不気味な静寂と
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き
寝静まった街の中
街路樹に風
風だけがざわざわと
聞 ....
カントリーブルースを鳴くヒグラシとオープンGのCole Clark
さみだるる音楽堂に悲愴かな
わざと誤爆している女がいる
少し横顔を見せただけで
思わせぶりに去っていく夏
雨が 家々のトタン屋根から
ライラックの葉の一枚一枚から
信号機の黒ずんだカバーから
夏を洗っていく
雨が 夜更け ....
色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生
でありながら同時に
{ルビ果敢=はか}なく無へと消え入りつづける君の生
誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける ....
かなしみとは獣のようなものだ
この涙はどこからくるのだ
あのおおきな海原からか
ぼくの中に海があるのか
ああ
どうりで
母の腕へと温かい
ぼくに流れる潮がかなしみだと知った
....
初夏の北の港町
突き抜ける青 鳥の舞う空
ビットに繋がれ漁船数隻
塗装の剥げた漁船たち
小さく体を上下しながら
早朝の漁から帰還して
体を休めるまもなく人だかり
そのあたりの漁師たち ....
ひたひたと
ありったけの水を吸い上げ
あおく
あかく
丸く
咲く
装飾花は結実しない
ただ
水をひたらせる
小雨
大雨
さみだれ
にわか雨
夕立ち
根拠のない憂鬱 ....
僕の小さな幸福論
TSUTAYAでアランの幸福論を探した もちろんヒルティの幸福論でも良いのだ
幸福な気分になりたかったんだ しばらく味わっていないような気がするんだ
幸福は乾いた日 ....
自分へのご褒美で太る
万有引力を拒否している
谷中ぎんざの通りには
石段に腰を下ろした
紫の髪のお婆さんが
せんべいを割り
群がる鳩に蒔いていた。
向かいの屋台は
木の玩具屋で、おじさんは
「ほれっ」とベーゴマを ....
雨が硝子を 舐めるので
時間すら 舐めまわすので
歩くことの意味や 進むことの意味も舐めるので
この世界には もう 紫陽花しかありません
飴細工のように 雨に舐められて
窓の向こう ....
ねこのまねした石をみつけて
いしのまねして
ねころんで
こかげからとかげがでてきて
たんかきって
マッチすって
ランプこすって
さっぱり
魔法はさびてて
そうだ
ソーダ
のもう
彼女さえ太ってなけりゃ夏の海
梅雨冷えの深紫の注射あと
孫を知らない女の名前で呼んだ
昼下がりの墓所の真ん中でひっそり佇むように
月の輝く風が木々を縫う森で森林浴をしてみないか
僕と彼らは互いを知らないけど
この星は全てに繋がりがある事を知っているんだよ
闇の中 闇の中と
....
「夜の色は、黒じゃない。
限りなく、深い、青だ。」
かつて私にそう言った彼は、
今、病院の、鉄格子のついた窓の向こうにいる
誰かに許しを請うために、痛めつけた己
ただまぶしいばかりの ....
壮佑さんのおすすめリスト
(5210)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アンテナ
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
13-6-27
波音にとける言葉を汲み取って砂に名前を書いたりしない
-
北大路京 ...
短歌
7
13-6-26
邪魔者がまさか僕とは思わずにふたりの間転がっていた
-
北大路京 ...
短歌
5
13-6-26
アイスピック連打して出鱈目プラネタリウム
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-6-26
着払いで嫌がらせ送られてくる
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-6-26
詩たしく失を代現
-
左屋百色
自由詩
7*
13-6-26
風と踊るもの
-
ただのみ ...
自由詩
19*
13-6-26
カロやかに加えるように文字をかいてみる_
-
阿ト理恵
自由詩
11*
13-6-26
引き潮/あとさき
-
佐東
自由詩
12*
13-6-26
南十字星
-
梅昆布茶
自由詩
14
13-6-26
余命
-
……とあ ...
自由詩
13*
13-6-26
カントリーブルースを鳴くヒグラシとオープンGのCole_Cl ...
-
北大路京 ...
短歌
2
13-6-25
さみだるる音楽堂に悲愴かな
-
北大路京 ...
俳句
3
13-6-25
わざと誤爆している女がいる
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-6-25
夏の横顔
-
Lucy
自由詩
22*
13-6-25
少年刻
-
塔野夏子
自由詩
10*
13-6-25
猛獣使いにさよならを
-
ゆったい ...
自由詩
5
13-6-25
北の鴎
-
……とあ ...
自由詩
9*
13-6-25
水の器
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
13-6-25
小さな幸福論
-
梅昆布茶
自由詩
21
13-6-25
自分へのご褒美で太る
-
北大路京 ...
自由詩
5
13-6-24
万有引力を拒否している
-
北大路京 ...
自由詩
3
13-6-24
谷中日和__
-
服部 剛
自由詩
10
13-6-24
紫陽花と砂糖菓子の関係
-
るるりら
自由詩
26*
13-6-24
きみとはねむるまえにおもいうかべることがおなじだった
-
阿ト理恵
自由詩
9*
13-6-24
彼女さえ太ってなけりゃ夏の海
-
北大路京 ...
俳句
6
13-6-23
梅雨冷えの深紫の注射あと
-
北大路京 ...
俳句
3
13-6-23
孫を知らない女の名前で呼んだ
-
北大路京 ...
自由詩
2
13-6-23
月が嘘をついた日
-
Neutral
自由詩
6*
13-6-23
透明流星群
-
有無谷六 ...
自由詩
3*
13-6-23
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