茜色の夕景に
深く肩を落として

聞こえない音に
耳を澄ます


流れ着いた場所で
振り返ってみても

瞼の裏側に帰ることは
できないけれど


夕刻の光の
あま ....
結婚してからも二人は別々の道を歩いた
二人の間が広がっていったとしても
二人は詰めようともしなかった

二人の間に他人が入ったとしても
二人の間を埋めることも
ひろげることもできなかった
 ....
空き缶を叩く菜箸ボンゾの忌 多数決で学級会走っていく またたいたまたないた 空き地を渡ってきた風が
草の匂いを閃かせながら
耳もとで
ささやく
「ただいま・・・」

あっ
帰ってきたの?
君と出会ったのが
いつだったか
どこだったのか
思い出す前に
懐 ....
化粧箱や封筒の
中には宝石があるものだと
女の子はそれくらい知っている
馬の形をした雲を追いかけて
知らない道を行くと
その細道の先には橋が続いて
途中、別れの言葉を思い出して
しゃくり ....
出ていかなければならない
と知っている
部屋は
あなたとあなたでないものでできている
このまま朝は終わらずに
言葉もひとつも終わらずに
開かれなかった小説
届けられなかった手紙
呼ばれ ....
なにはともあれドーナッツ、
食べると穴のなくなるところ、
恋をするみたいに
かなしかったよ
きょうもこんなに曇った空で
なにはともあれ
ドーナッツ
カラスが秋をたべていた
山のぶどうをたべていた
私をみても驚かず
驚く私をみつめてた

秋風つめたく
カラスの背を撫でて

なぜか私が
身震いをする

ぶどう色した
秋をやきつ ....
人が交差する地下街
人形売り場の前の通路に
子どもの泣き叫ぶ声がわき
困惑ししかりつける若い母親
微笑んで通り過ぎる年配の夫婦
遠い日のにがい記憶がよみがえる

 鄙びたドリーラ ....
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している

それは確かなことだ

 ....
蟋蟀やドレミファソラシドレドレド 終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る 自分探しは冥土でする いちまい

羽織って おゆきなさい

おつきさまも

羽織っているよ

いち せんちめんたるを






********************
 ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある

背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう

まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
お昼休みの中庭に
理科部の男子が
窓から放したハムスター

クローバーをむしゃむしゃ食べた

タンポポも食べるよって
誰かがいった
ストローみたいな茎のはじから
食べていって

 ....
九月も末だというのにまだ汗はとまらない
車の冷房は下げたままだ
最後にどうしてもあの海辺が見たかった
親父の入院中きまって立ち寄った、
、あの海水浴場へ

市街を抜け、15分も走ると左手に ....
いつか星のきれいな夜にきみと東のそらをながめていた
銀河のはしっこから星がもれおちてきて山の斜面に
まるでとつぜん咲いた花のように青く白くちりこぼれた

星のかけらを幾片かぼくらはポケットに ....
あの日脱ぎ捨てた古い自分が
心の隅でそのままになっている
糸の切れた人形のように
死よりも冷たい生者の顔で


ポンペイのように時の塵に埋れ
欲望の形に空洞化した遺骸あるいは
まだ温も ....
読んだ人間が
不幸になるだなんてことを
書かれた手紙ほど
不幸なものがあるか

あの娘に
告白した手紙は
あの娘と
あの娘の周辺に群がる
ドブス集団によって
無惨にも
お笑いの対 ....
熟れすぎし果実の種やフロイト忌 口裂け女の胸を揉んで逃げた いろいろとさみしくてキリンでいる 妙に湿度が高い9月の夜
女のように鏡に向かい
毛抜きで眉を整えている

雑音混じりのエフエム
レイ・チャールズをカバーした
女の唄声は錆色にけだるい

重たそうに塗られた睫毛と
熟れ ....
 地平線を
 誤魔化すために
 僕らは旅をする

 目的地も地図も
 ましてや往復切符なんて
 棄ててしまった

 僕らの故郷は
 ごみ溜めの街
 まるで深い森のようだ
 ....
王女の名を持って生まれ
運命のいたずら
雑草の間に
根を下ろすことを余儀なくされても
小公女のように気高く
品位を忘れぬ立ち居振る舞い
汚れない肌
たとえ
嵐になぎ倒され
獣に踏みに ....
シンプルに濁点をひろう
歩幅は正確に保ったままで
ぼくたちにはちいさな物語しかない
そうしたフレーズには語弊があって
信号に、プロミスの看板に、防空壕に
わらいながら灰色の花をか ....
わずかに赤を含んだ
初秋のねこじゃらしが
風にそよぐ
そよがれて
よみがえってくる
植物ではなくて
あいつらのしっぽだった記憶が

猫が
ねこじゃらしの横を
素通りできないわけは
 ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
静寂- 祥希いつ ...自由詩7*13-9-27
夫婦- イナエ自由詩10*13-9-26
空き缶を叩く菜箸ボンゾの忌- 北大路京 ...俳句413-9-26
多数決で学級会走っていく- 北大路京 ...自由詩313-9-26
またたいたまたないた- 北大路京 ...自由詩513-9-26
野を渡る風- Lucy自由詩13*13-9-26
かなしい唄- 春日線香自由詩713-9-26
水をかためる- はるな自由詩1013-9-26
ドーナツその3- はるな自由詩313-9-26
山ぶとうとカラス- 朧月自由詩513-9-26
幼児の友情- イナエ自由詩6*13-9-26
現代、詩- 左屋百色自由詩19*13-9-26
蟋蟀やドレミファソラシドレドレド- 北大路京 ...俳句213-9-25
終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る- 北大路京 ...自由詩813-9-25
自分探しは冥土でする- 北大路京 ...自由詩413-9-25
Tシャツでは_すこし寒い- るるりら自由詩12*13-9-25
赤い道- 朧月自由詩813-9-25
ダンデライオン- Lucy自由詩19*13-9-25
Tシャツでは少し寒い- アラガイ ...自由詩13*13-9-25
星をひろう- 梅昆布茶自由詩17*13-9-24
確執- ただのみ ...自由詩25*13-9-24
不幸な手紙- 花形新次自由詩413-9-24
熟れすぎし果実の種やフロイト忌- 北大路京 ...俳句213-9-24
口裂け女の胸を揉んで逃げた- 北大路京 ...自由詩913-9-24
いろいろとさみしくてキリンでいる- 北大路京 ...自由詩1013-9-24
ソウル・ナイト2- 御笠川マ ...自由詩113-9-23
線路- 自転車に ...自由詩513-9-23
孤島の白い髪飾り- Lucy自由詩20+*13-9-23
個人的な風葬地帯- ねことら自由詩613-9-23
ねこをじゃらす- そらの珊 ...自由詩19*13-9-23

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