おとしぶみと言う虫に託す詩集ひとつ恋愛論のなれの果て

ストリートミュージシャンにあすを尋ねるどのコード進行で生きるかと

炎天下脳みそは妄想やめて夕涼みプラタナスの鈴の葉陰に

初音ミク ....
 
恋には形があるからさ

だから、つくれるしさ

だから、こわれるしさ


 
ものに手を触れると、匂いを嗅ぐ癖がある。小学校低学年の頃からだろうか、今、小学二年生の息子も、最近、同じことをするようになった。
からかうように言うと、きっとあの頃の私みたいに、気にする ....
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから


アリさんがね
いないとさみしい ....
ぼくはわらう
きみもわらう
ふたつのわらいは似ていない
けれどもきみとぼくはいま仲間だ

きみとぼくの痕跡はまったく違うが
たまにおなじ涙をながす

ふたりとも最近猿よりもいささか利口 ....
 
港で生きてると
いろんなことがあるよ
と、港の猫は言った

港で生きてないと
いろんなことはないの?
と、僕は聞いた

港以外のところで生きてないから
よくわからない
と、猫 ....
母がいる時

我侭で

祖母がいる時

譲らない台所

誰が最初に教えたの



料理がうまくなるには

見よう見まねが一番で

サトウ、シオ

スッパイ過去の
 ....
 
雷や台風は
学校を休ませてくれる
ありがたみすら感じる存在だった
 
初めて話す人には
ためらいなく心を開き
すぐに打ち解けられた
 
虫やカエルなんて
面白がってべたべた
 ....
鮭缶が
海を泳いでいる
よく見ると
泣いている
帰りたいのだ
ラベルを見ると
知らない国
川を遡上するといい
と教えても
遡上の意味さえ
鮭缶は忘れていた
身振り手振 ....
鴨のキス蛇の断腸新幹線
連結部哀し小町と{ルビ疾風=はやて}かな

お行儀のサンド右剃り左爺
ビジネスのおやぢとPC長考中

山襞のプールの中の日本なり
GDP越されて後は沈むかな

 ....
さわられると
そこからかたちになってゆくような心持ちがしました
口をつけられると
そこから血がめぐるような

はげしさは
はるか向こうでゆれる波でした
ことばは
ばらばらに砕ける音 ....
はねが抜けたので
もうとべない

おもったけど
とんだことはなく
おちたこともない

なんとなく
みみずを
愛しいとおもって
飼いはじめた
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
染みったれた 思い出に
縛られるのは 嫌で

今さっき 着いた
染みの付いたシャツを

思い切り 脱ぎ捨てて 
冷水で 洗った

さっき 大根の代わりに擦った
指の傷は
未だ ....
日常はいつも
巡回セールスマン問題
とことこ
とことこ
どこから回りますか

詩詞の素因数分解
エラトステネスのふるい
ことこと
ことばたち
何から読みますか

どこかにはあり ....
時をなくした
厚化粧の白い駅舎から
チョコレート色の客車にのって
町にいく
森の切り通しの影たちを往き過ぎれば
たいらな田園の景色が心の扉をたたく
町の商店街には、小さな旧びた映画 ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。


思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
パイプ椅子に
かけた内臓ちゃんに
電気信号を送ると
おならした。
その臭いは一万
光年で四隅に届く。
もち、わたしの鼻の
穴がきみのよりも
ちょっとでかい
か ....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独りいつまでも

春を待つ。果して
いつか
空は澄み渡り澄み切って
いずれ
風も青く染まる ....
 
 
ウミウシの背丈より 
大きくなった僕の子供が 
草原に立って
外国人になる 

痛みのない蝉が
辞書の中で鳴く
抜け殻でできた橋梁が 
丁寧語で崩落を始める
通訳の人は母 ....
そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
毎日の駅舎の
プラットフォームの屋根の
「頭上注意」のとある一区画から
いつも落ちて来ていたハトたちの声
優しく鳴き交わしていた声

くるっくー
でぽー

けれども今日は駅舎の
プ ....
文字を生むのがこわいから
ころころころがす
丸くなるよに

あなたが私を
斜めにみるから
ほんとうなんか
みせないって決めた

文字のつぶて投げて
怒ってみたら
悲しそうになった ....
歩道橋のてっぺんで
サプライズだった

お父さんはポケットから
オルゴールを取り出して
回した
手回しオルゴール
曲はハッピーバースデー
ふとおかしくなって笑った

(わたしあなた ....
曲がりくねった道同士の交差点
それぞれの道の先を眺める

一本は崖から崖へ通じて
一本は丘から丘へ通じて

その先には
不釣り合いな青空が広がる
ここは底
谷間の底の交差点

騙 ....
とりあえず
楽しそうに話していたら
みんな楽しそうに聞いてくれました

そしたら
私も本当に楽しくなってきて
みんなも本当に楽しくなってきて

いつのまにか
いやなものはどこかに消え ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
短針はいけない物でしょう? 
あの人に消失の堆積を告げ口するのだもの
毟り取りました
長針だけがぐるぐる回る愛らしさ
それは日を終わらす害意がない、
健気な女の恋ごころ
窓も扉も塞ぎました ....
オーガンジー越しの白色が
夜明けを告げる
曇天のようだ
、ついてないな


誰もいない部屋で
あなたに語りかける
胸のロケットペンダントのなかの
白い骨が

応える
のを待つ ....
猫が捕ってきた雀
小さな小さな仔雀
誇らしげに口に銜えて来た時にはもう事切れていて
首なんて明後日の方向へ曲がっていた
のろまな猫に捕まっちまうなんて
きっと飛ぶのが下手だったん ....
壮佑さんのおすすめリスト(5210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おはようサラダ- 梅昆布茶短歌1512-6-3
恋には形が- 殿上 童自由詩27*12-6-3
変な癖- 小川 葉散文(批評 ...112-6-2
きっとね_2011- たま自由詩26*12-6-2
仲間- 梅昆布茶自由詩712-6-2
港の猫- たもつ自由詩812-6-2
サシスセソ- yoyo自由詩4+12-6-2
あの頃- 次元☆★自由詩6*12-6-2
鮭缶- 小川 葉自由詩312-6-2
新幹線- salco川柳4*12-6-2
ひたすらに- はるな自由詩512-6-2
はね- はるな自由詩4+12-6-1
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
バンソウコウの数- 藤鈴呼自由詩3*12-6-1
手探りの灯り- 海里自由詩212-6-1
Margaret- 月乃助自由詩5*12-6-1
赤い目と思い出したくない思い出とだんごむし- じじ自由詩18*12-6-1
ねこふんじゃった- ズー自由詩4*12-6-1
雪国- こしごえ自由詩5*12-6-1
草刈り- たもつ自由詩712-5-31
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
ひそやかな密度- 海里自由詩312-5-30
ひとふでがき- 朧月自由詩6*12-5-30
三月のオルゴール- もっぷ自由詩512-5-30
正義の交差点ークロスロード3- ……とあ ...自由詩712-5-30
ほのぼの- ここ自由詩312-5-30
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
マルガレーテ_ニヒトステュレン(Nichtstür ...- salco自由詩11*12-5-29
白色- もっぷ自由詩412-5-29
2012/5/28- 鎖骨自由詩312-5-28

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