すべてのおすすめ
おいしいうそをついて
世界はおわらない
寝がえりをうったら
あの子が泣いてた
ゼリーみたいな涙してさ
いつまでも覚えている青さを縫って、
(勝手に)、
勝手に生きている、
終わらせない(終わらない)
自由を、(不自由を)
はしりまわって、はしりまわって手に入れて
おいで、と言ってく ....
あいこが続いて結婚しました
火星移住計画って聞いた事があるかい
嘘か本当か この星を捨てて
火星へ転がりこもうって考えている人達がいるそうだよ
彼らにとって 愛する という事は
味が無くなるまでひたすら噛み続けた後に
....
沁み入る夏の夕べに友と語る。
各々は何処へ行こうとしているのかを。
目指すべきものは見えているのだ。その心の中に。
日毎多様化する手段に混乱し、目の前のハイライトに手を伸ばす。
澱んだ ....
私は根腐れした薔薇を愛する。
雨にずぶ濡れてなお獲物を探す野良猫を愛する。
休日の窓辺に腰掛けて憂鬱の週明けに悩む友を愛する。
自然と人間を愛する。
私は時代にその名を刻み込んできた先 ....
真夜中のサービスエリアで私は自分を想う。
外灯が車のフロントガラス越しに優しく差し込み、
漂う煙草の煙をぼんやりとこの空間に浮かび上がらせる。
煙草の先端に赤い情熱が宿り、人生が少しずつ減っ ....
日比谷線はいう、秋葉原、小伝馬町、人形町、人形とは「ひとがた」、エレキテルな水平移動の装置から視神経に憑りつく駅名は、脳のどこかの襞裏で痺れ、角砂糖のように崩れ、蟻の行進に流れてゆく、投げ返してくる、 ....
{引用=
谷の戸に
雨景の万華鏡をのぞけば 幾何学の
狂い咲く色のはざまに
あのときのアマガエルが いました
肩をはじく雨の
その中を走るのが、好きだと
狂人のように喜びな ....
紫陽花が長い雨を腐敗させる
6月の暗い休日
僕は母と二人で鎌倉を歩いていた
有名な縁切り寺を目指して
放蕩を重ねた父のせいで
僕たち家族は離散していたのだが
未だに借金だけでは繋がって ....
ギターは女のよう 心をこめなければ響かない
ギタリストはやわではいけないんだ 夜は長い
ときにしくじる事もあるさ ときにはね
でもねインプロビゼーションは最高 もう漏れそうだぜ
雨上が ....
一筋の糸のように
あとからあとから
繋がっている
連れてくるのだ
思いだせない何かたちを
そんな蜘蛛 ....
お前は悪魔お前は天使
今日の危険なときに現れる
ほしいものが引き裂かれていくのを
俺は見つめてた
輝く瞳が永遠を約束したことがある
それは愛を超えた
取引をねだる悪魔が
しつこく頭の周り ....
いつもその日一日生きれればいいとおもっている 多くは望まない
望んでも身の丈に沿わないものは無駄になるだけ 誰かに進呈しよう
身の丈に合わない結婚生活のなかで似合わない幸せを願った事もあった ....
圧縮された白い時間が
空に取り付けられた
タイマー仕掛けで吹き出した
入道雲
あなたが使うシェービングクリームみたいだ
毎日せっせと伸びるヒゲ
剃っても剃っても
誤作動せずに
めげ ....
色と味覚が分離して
信号機の電気がきれかけている
幾何学によって分断された町を
1μmの精度ではかってまわる警備兵
地上に添えるように腕を挙げる若者の
焼身する身体を焦がしていく ....
ポプラが空を掴む
悲しみにざわめきながら
母の袖を引く幼子のように
風の指先がかき分ける
激しく 優しく
トランスする巨人たち
幾千万の囁き
言の葉は巻貝を廻る
古の涙から ....
コーヒーを飲んでいると
窓に伝書鳩が降りてきた
うん? 私に宛てて?
指にパン屑を乗せて差し出すと
小さな嘴でせわしく啄ばんでくる
ふふ 可愛いやつ
光沢のある胸を撫でてやると
クク ....
ウハって
穴をのぞいて
エって
みあげたら空
人を畏れない 愚かさに 小娘め!と舌打する 私も未だ小娘
頭に腹が立ち塞がりに来る 魔物を避けれないこともある
刑務所に入ってでも殺す価値があると 魔物は思える そんな感情を白状するよ
....
竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する
散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい
ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
夜が咲いて春めく
少し横顔を見せただけで
思わせぶりに去っていく夏
雨が 家々のトタン屋根から
ライラックの葉の一枚一枚から
信号機の黒ずんだカバーから
夏を洗っていく
雨が 夜更け ....
夏の香りをコバルトに立ち 足跡はどこへ辿る
慕う人の鮮明な記憶なしに 足跡はどこへ辿る
これからは通り過ぎる 切なさえ 斬る 泣きながら前へ突き落とす 護衛
これからが貫き過ぎ 安堵 ....
色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生
でありながら同時に
{ルビ果敢=はか}なく無へと消え入りつづける君の生
誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける ....
ぼくは
命なのだろうか
魂なのだろうか
心なのだろうか
精神なのだろうか
それをいつか感じられたら
ビジネスで
文学で
愛で
ぼくたちで
....
【ジェンダー】
そのひとらしさ
家族のまえで
社会のなかで
自分として
どんな役割をになえるのか
女性らしさと母親像は相反しないか
男性らしさと父親像は相反しないか
ひとつしか ....
ひたひたと
ありったけの水を吸い上げ
あおく
あかく
丸く
咲く
装飾花は結実しない
ただ
水をひたらせる
小雨
大雨
さみだれ
にわか雨
夕立ち
根拠のない憂鬱 ....
僕の小さな幸福論
TSUTAYAでアランの幸福論を探した もちろんヒルティの幸福論でも良いのだ
幸福な気分になりたかったんだ しばらく味わっていないような気がするんだ
幸福は乾いた日 ....
全部嘘でしたって言おうよ
本音なんてない
ただ
この建前だけが
本当でした
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