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今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える

しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った

立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
IT関連の求人広告を見た男が
雑居ビルを訪ね面接を受ける
(応接室で)
「え? インターネットではないのですか」 
対座の中年男は
「ええ、弊社はウィンターネット構築企業です」
「あの、ウ ....
もし、ぼくが、
もっとふつうに働いて、
浪費家じゃなかったら、
きっと、二千万円は貯まっていたよ、
と、ぼくのほんとうの浪費癖も知らないで、
彼女は言うのだ。

二千万円あれば、
結婚 ....
横断歩道の

白いところしか歩かないことにしている

もう四ヶ月たつけれど

たった六十ヶ月で求めてしまった前科がある

もう時間じゃない

こころを忙しくさせて

連戦連勝し ....
  あなたの
  マグカップの
  つるりとした空洞の
  最深部で
  パロールも
  道徳も
  大恋愛も
  なにもかも終わっていた
  冬になると
  唇が乾くだろう ....
うすい埃を蛾のはばたきが払う
ちらちら光る暗がり
息をしている
なにか
(ここにある)
遠いいきもの。

箱を開けて
そこが空なら
びんの底に
わずかに残るソーダの輝く。

あ ....
冷たい夜のドーナツのかおり
ピグマリオン
標識に巻かれたタオル




一 MODEL
魚の切り身が泳いでる     (ふかく(
責任のない情報のマグロ   (螺旋階段(
回遊 ....
車窓からみえた
数羽の白鳥

つめたい水に
ああしてきれいに
浮くまでに
どれほど
ためらったことだろう
どれほど
しつけられたことだろう

わたしの知らない習わしが
見慣 ....
今日もまた五万回あなたを思った

夢遊病者のようになりながら

ふたりは一生懸命生きている

こんな悲しい気持ちでひとり

明日もまたあなたを五万回思うよ


こんなにまだ苦しい ....
世界中で 苦しんでいる人のために
詩を書こう そうしよう
橙色のポケットに手を突っ込んで
またたく間に一連の詩を引きだす

こいつはいい詩だ、と師匠は言った
いやなんの、と僕は謙遜した
 ....
  在るものを
  ぼくたちは見つめるだけ



  手に抱くこと
  そばにいる人を
  まもりたいと願うこと
  忘れてゆくこと



  いつも
  名づけるこ ....
息子たちは

ついに私が身につけられなかったものを

すでに有している

すこし心配しつつ

それを頼もしくも

それを羨ましくも

息子たちを

ゴルフ帰りの渋滞のなかで ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
 
言葉は「普遍/(変容)」に生き続ける

闇から削り採られたひかりに僕は生かされる

デフォルメされるいのちそして言葉の装飾画

公園には風ひとり

(忘却)肉体の未来への「透明/ ....
兄貴が欲しかった
5つくらい離れている

いつも あたしを気にかけてくれて

「 こらっ ダメだぞ」
っとか 叱ってくれて

「ほら やれば出来るじゃないか」
とか 笑って

あ ....
今朝

息子を起こすと

たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う

息子はつめたい目をして宙をにらんでいる

どんな詩だったのかは思い出せないのか

それとも説明するのがめ ....
なにもかも捨てなければ眠ることはできなかった
今日ひろいあつめた荷物をまるで投げ捨てるようにうば
われていつまでもあきらめきれずに夢の入口に立ちつく
す日は朝まで眠れない
それはなぜか、老いる ....
しゃがみこむ
水滴をびっしり帯びた
つめたい床

うす緑いろに
無感動に すきとおる

指先に 細い鎖をからめて
栓を ぬく。

あなたは
どこから来たのか

つまり
近く ....
どんなに痩せた
棒切れも

地に
突き立てれば
影をなす

どんなに痩せた
影だとしても

それは確かに
日を浴びて

それは確かに
時を告げ

どんなに痩せた ....
息子たちがまるで舞台にでも上がるような感じで寝室に消えた

オレは面白いことを一言でも言って息子たちを送り出そうとする

気配くらいしか感じられない返事をしずけさのなかに幻視する


偉 ....
露の命の彼のこと
託すきみたちもう切るよ

誰にも見返られないで
青い瞳を輝かせ
強い心で今年も咲いた

こうして根っこを抜くとても
冬至がきては冬も過ぎ

春一番につんつんと
 ....
何故に君は
空を見る?
孤高を気取って
窓辺に立つ?

何故に君は
逃避する?
逃げ道さえなく
迷ってる?

何故に君は
うたを書く?
生産性なき
駄文つらねる?

 ....
      作詞 {ルビ梶百戸=かじもど}{ルビ猿娑=サルサ}
      作曲 尾長懸垂
      歌  内蒙古{ルビ斑三=はんぞう}とカピバラセブン


 寂聴歌

現実、男はブス ....
銭やって揉んじゃった
銭やって揉んじゃった
銭やって揉んじゃった
いまはもう傷だらけ

あの子の初めて買ったレコードは
あの子の初めて買ったレコードは
あの子の初めて買ったレコードは ....
  しんしんと
  雪のように眠っている
  君の
  シャツの
  胸のあたりに光がにじみ



  そこだけが
  かわいた月面になる
  白、
  黄、
  水色 ....
今夜の雨は
いつもより遠い
気がしたのです

たぶん
わたしが降って
いたのでしょう

だれにも
干渉されまいと
狭いわたしが
いたのでしょう

他人はそれを
ときどき ....
彼らは 退屈している

何を楽しめるのかと尋ね そんなものはもう楽しめないという
退屈していることを 実は不安がっている

何かが退屈なら それが退屈だというだけ ただそれだけのこと

 ....
少しだけ昔のこと
日本は鉄腕アトムと手を携えて
まるで一体だった
今ではその肝心の心臓が病んでしまったようだ
科学に憧れた日本のダイナモは
脈打つリズムに変調をきたしている

鉄腕アトム ....
いつの間にか
ひどい太陽が照りつける砂丘を
歩いている
その光は熱くはないけれど
肌を痛めつける
きっとこのまま
倒れてしまうのだろうけど
この痛さでは
安らかな死を迎えることはなさそ ....
空の一番青い所から
滑り降りてきた木枯らしが
寝惚けたネクタイを
強引にたなびかせ
腫れぼったい意識を
心地好くシュリンクする

秋晴れハレバレ
ハレバレハレルヤ

空の一番柔 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一瞬のやる気- 木原東子自由詩7*11-10-30
開口- salco自由詩3*11-10-30
笑ってよ_baby- はだいろ自由詩411-10-30
白い横断歩道- 吉岡ペペ ...自由詩311-10-30
マグカップ- 草野春心自由詩7*11-10-30
- つむ自由詩4*11-10-30
小詩集_逆ガル翼- ayano自由詩211-10-30
秋冷- 千波 一 ...自由詩5*11-10-30
五万回あなたを- 吉岡ペペ ...自由詩211-10-29
師匠、僕は今、案外と幸せです- 桐子自由詩3*11-10-29
そら- 草野春心自由詩2*11-10-29
渋滞- 吉岡ペペ ...自由詩311-10-29
異物- nonya自由詩22*11-10-29
メモ- 乱太郎自由詩9*11-10-29
兄貴- 森の猫自由詩8*11-10-29
たんぽぽの詩- 吉岡ペペ ...自由詩1111-10-28
夢の入口_2011- たま自由詩24*11-10-28
風呂の水を抜く- つむ自由詩3*11-10-28
日時計- 千波 一 ...自由詩5*11-10-28
舞台- 吉岡ペペ ...自由詩211-10-28
露草によせて- 木原東子自由詩7*11-10-28
何故に- シホ.N自由詩311-10-27
演歌のニーズを探る- salco自由詩6*11-10-27
銭やって揉んじゃった- はだいろ自由詩211-10-27
胸に月- 草野春心自由詩6*11-10-27
合縁奇縁- 千波 一 ...自由詩4*11-10-27
寄る辺のない人々- やーぶら ...自由詩311-10-27
2011年8月日本ではないアジアにて鉄腕アトムを弔う- N.K.自由詩7*11-10-26
砂丘の花- 三条麗菜自由詩5*11-10-26
ハレバレ- nonya自由詩20*11-10-26

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