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もう少ししたら
野焼きの季節になりますね
ふるさとの枯れ野に
火がつけられ
冬がおしまいになるでしょう

あなたには見えないけれど
焼け焦げた残骸の下には
根が生きているのです
春に ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
さよなら
東口にて

 
ひかりの複線は尾を散らし
僕を底知れぬやみへとおいてゆく
風つよく
背筋から心臓へ
夜更けにはきっと雪になるだろう
新月の雪だよ
青白いはかなさだ
照ら ....
こころを届けたかっただけだ

何のためにならなくてもいい

ただこころを届けたかっただけだ

受けとってもらえなくたっていい

邪険にされたっていい

あなたを全肯定できるなら
 ....
自分が書きたい詩を書くこと
読みたい詩が読めること
それだけの為に
命をかけていた



「おしん」の最終回のように
かつて、我慢に我慢を重ね
頑張る姿が人の感動を
呼 ....
コーラ買わなかったら乗り過ごしてなかった ふところ広いあの人と
度量のちいさなあの人の
中ほどあたりが
わたしです

勇猛果敢な眼差しと
こわごわ逸らす上目遣いの
中ほどあたりが
わたしです


ひとの間に
ひ ....
言葉は
意識にあやつられるのではなく
無意識のなかに生きていた。

わたしがわたしそのものである
…とはいえない。

わたしは、エンピツではなく
たばこではなく
雪ではなく
 ....
ひとつの問いが
私の上に落ちてくる
飛ぶ空を失くした
鳥のように

無数の鳥が
私をめがけて落ちてくる
羽のない
石つぶてのように

私が空へ投げ上げた石
虹色の放物線のむこうか ....
粉雪のリフレイン
埋め尽くす真っ白な想いは
あなたに会いたくて会えなくて募って行く

悲しみのリフレイン
降りしきる雪の華の中
私はひとりきり淋しさを{ルビ弄=もてあそ}ぶ

あなたに ....
    


      大切にしたいものがありました
      それはひどく不器用で
      武骨ななりをしておりました
      それのどこに惹かれたのか
      ....
 
 
豆まきをして鬼を追いかけているうちに
私は鬼に追いかけられていた
どこまで行っても鬼は終わらない
だから私は追いかけて
追いかけられながら
ひとつの時代を走りぬけることにした
 ....
心が干からびる前に
できることはあっただろうか?
言葉を失くしてしまう前に
言うべきことはあっただろうか?

伸ばした手は虚空をつかむ
無数の手が天に伸ばされる
それぞれの手は繋がること ....
天下諭吉を壱枚弐枚
どーでもいい女だけ抱き
月に向かって好きだと吼える
元カノを亀の主食に股間見る
君はサイコロジカル・チェリー
耐えかねて握りしめた手のひらは
いつも汚れていつもからっぽ ....
  きみはぼくに
  ただ一言の問いかけをした



  夏、
  夕暮れのきつい光が
  少しだけ漏れる部屋で
  きみはぼくに問いかけをした
  どんな手がかりも
   ....
海を知らないのに 波のように
風に這われた雪が空中に駆け上がる

道路から 枝から 積もった雪の壁から
風の爪となり 冬の刃となり

波から眼をそらせば とらわれたハンドルが
凍る道に  ....
雪が溶け出して
落ち着けなくなった
暖かくなっている
確かに影が薄くなる

雪がなくなった公園に
ウォークマンを持っていった春
さくらはつぼみにもなっていない
誰もいなくて泣きたくなる ....
好きなものが一緒の場合よりも
嫌いなものが一緒の場合の方が
男女間だけでなく永つづきする
磨ぎ研究を澄ます この頭を傾けずに
切磋卓越魔物

比較ほど死んだものもなかろう ひひひ

真面目に面と向かうお面もリアルさ ひひひ

笑いの壷に油も混ざる そんな卓越魔物切断の清らかな ....
国際通りに並ぶ建物はいくつ変わっただろうか
ハイビスカスのピンク色の桜 咲いたそうな

恋しく想う
血が騒ぐ 半分ブレンドさせた琉球の結晶

南の島の一番の北風の候 曇り空の奥に浅葱濃い最 ....
電波塔の鉄骨が乱反射した
夜明けの星を{ルビ戴=いただ}くにも
夜の{ルビ帳=とばり}が降りるにも
まだ早い

まるで白昼夢を見ているような感覚であった

誰を愛そう
何を信じ ....
長所しかなくてゴメンナサイ 路地裏の朝顔が綺麗なのは
それに丹精を込めた人の息遣いや想いを
一緒に重ねてしまうから

そういった情緒を
たっぷり吸い込んだ花だから

アパートの洗濯物なんかにそれぞれの家族構成やら
 ....
雪原の笹が体をふり
両手を振り
またなって片手を振って
やがて居眠りでも始めた様に埋もれた その後に

カラカラとスキーリフトに乗って虫達が上がって来る

白銀に立つその姿に
 ....
子育ては子どもの頃の復習だ

幼い我が子に
昔の自分を重ねる

ああだったこうだった
言いながら
あの頃見えなかったものが
少しずつ見えてくる

あの頃見えていたものが
少しずつ ....
人は
たくさんの事柄を
忘れながら
生きています

朝起きてみれば
隣の空き地は
白く覆われて
ただひとつの足跡もない
とてつもなくやわらかい
真新しい道に思われました

その ....
       風が匂うは梅見月
       口を閉ざした木々の芽は
       浴びる陽ざし待ちわびて
       うずく枝先たおやかに
       ふくらみ帯びて君を ....
世界はわたしを愛してはくれなかった
わたしの愛は拡散して
ついに世界を愛するようになりました

世界はわたしをなぐさめなかった
わたしの中のかなしみは
がらんどうの宇宙にぽっかりと ....
あなたのほしいものは
手を伸ばしても
決して手に入らない

それでも
手を伸ばすという

それでも

簡単に
あなたはいう

そこに
決意なんてない

そこには
薄っ ....
        「不用品なんでも買い取ります」
             
        そんな張り紙のある煤けた店で
        残っていたわずかなやさしさを売った
        音 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14721)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
風のたより- そらの珊 ...自由詩1513-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
⇄(複線)- 凛々椿自由詩513-2-5
俺は俺を突き放す- 吉岡ペペ ...自由詩513-2-4
あの時、生きることが第一だった- 鵜飼千代 ...自由詩24*13-2-4
コーラ買わなかったら乗り過ごしてなかった- 北大路京 ...自由詩213-2-4
人間- 千波 一 ...自由詩8*13-2-4
崩壊としゃぼん玉- シホ.N自由詩413-2-4
ひとつの問いが- Lucy自由詩15*13-2-4
粉雪のリフレイン- 未有花自由詩10*13-2-4
静かな波紋のごとく- 石田とわ自由詩5*13-2-4
節分- 小川 葉自由詩913-2-3
Hands_Up!- 凪 ちひ ...自由詩7*13-2-3
月下桜桃(サイコロジカル・チェリー)- salco自由詩4*13-2-3
問いかけ- 草野春心自由詩813-2-3
地吹雪- 砂木自由詩12*13-2-3
公園- 加藤自由詩2*13-2-3
永さ- HAL自由詩2*13-2-3
脳チャンネル_ひひひ- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-2-3
琉球の血- 朝焼彩茜 ...自由詩413-2-3
たとえ同じ朝陽を浴びなくとも- 川上凌自由詩3*13-2-3
長所しかなくてゴメンナサイ- 北大路京 ...自由詩913-2-2
路地裏- 梅昆布茶自由詩19+*13-2-2
雪上の虫- ぎへいじ自由詩13+*13-2-2
子育て- 小原あき自由詩9*13-2-2
残り雪- そらの珊 ...自由詩2913-2-2
待ち人焦がれて- 石田とわ自由詩7*13-2-2
世界- 佐藤伊織自由詩513-2-2
あなたのほしいもの- 佐藤伊織自由詩113-2-2
半端もの- 石田とわ自由詩6*13-2-2

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