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{引用=
はじめは、
つねの細雪
里がつきる雪の原
月あかりが
白い影をひく
{ルビ素足=はだし}の人待ちすがたは、
女夜叉
夜めにも妖しい
うつくしさ


   *
 
 ....
指先のくぼみが赤い
神経は気まぐれで 思い出し痛み
肉のクッションは誰のもの
せめて骨くらいは 自分のものにしたい

とてもよさそうな歌声が
突然 僕に覆いかぶさってきた
駄目だ ここか ....
固いつぼみを こじ開けようとも
春を待たねば 時期早々
滲み出た 乳白色の液体が
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の
器に混ざり込み 静謐な
長方形の世界に留まってしまう


暖かさを待 ....
冬になる前に
庭のバラを剪定した

咲き遅れた蕾の枝を
花瓶に挿しておいた
膨らみかけていた他の蕾は
次々に開くのに
その白薔薇の蕾は
しばらくはじっと蒼いまま

ある時
限界を ....
夕日に映えるのは 無邪気な影
僕もそのなかまだった頃がある

足元にのびる真っ直ぐな影
あの時とは違うこれは 誰だろう

好い人の呼ぶ声にふり返り
喜びをかかえ 肩をゆらして答えた ....
「ぼくら「ぼくらの空」を見て」空を見て」

真空にぽっかりと浮かぶ月はなぜ吸い取られないのか

「ここにはいない「「

」それはもう終わった
感じてることにまかせよう

つかれたなら

つかれそうなら

感じてることにまかせよう


何度も確かめたくなるなんて

きたない心が消えないなら

うなぎを食べたら解散しよ ....
ふくよかな夜のしじま
淡く月が傾いでは
歌のような冷気が背を撫ぜます
もう気分は
お江戸の幽霊
火の玉提灯ぶら下げて
足なんざ有りゃあしませんよ
ひと気がないのは尚結構
夜道は一人に限 ....
人助けして空気が悪くなった  空に延ばされた
 無数の手が
 草原のように
 なびいていて

 その上を漂う
 タンポポの種が一つ

 象徴とは、多分
 そのようなものだ

 手の届かない
 約束のような ....
                     131208


ファシスト消えろの大合唱が耳許にへばり付く
蛙のような声がしてもう限界だと新党結成を決意する
蛙の声は案外遠くまで届くものだと
 ....
一つの島で、わたしはつよく、過ぎたことに囚われた
太陽が地球を崩壊させるため
爆発的なうつくしさで海と空を染めとばし
宇宙を貫く星々の轟きが
いきのこった生命を汚染するとき
わたしはかなしみ ....
日常の片隅に
読書する時間
を取って置く

新しい刺激は
時に知的欲求
を静に味わう

知的欲求から
美的欲求へと
行ったり来り

日常の片隅に
いつも何かの
欲求の時間帯 ....
あなたは、いる
そこ、に

うたっている
うたを

聴いているのはわたしひとり
LEDランプの許

わたしは、描いている
ここ、で

夢を
ことばに

誰が読んでくれるの ....
そして
彼女は泣いた

抱えているものを吐き出す
ように

そうした状況に追い込んだ
のは僕なのだろうか

けれど
そうしないと
僕自身が抱えきれない

彼女の真意が分からな ....

桜の老木が
娘のような
振り袖を纏ったので
根本から仰ぎ見ていた
僕の視界から
青空を消してしまった
駐車場の車からはレゲエが流れている。
枯れ葉が風になでられ流れている。
洗濯物のパンツとシャツが風になでられている。
野良猫をな舌を鳴らして振り向かせてみる。
今日初めてのタバコに火をつける。 ....
風が心地良い
街が見下ろせて心地良い

子供の頃から一戸建てに憧れていた
その憧れを吹き飛ばす
魅力がこのマンションにはあった

高台にあり最上階に住んでいる

ベランダに出て君と会 ....
あ 思い出した
( き に )

まっすぐに 引き出しては
まわる まわる

階段


歌 音階もない

この雪のない冬に
朝からみえる

きっと

(思い出せない) ....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた


とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
本当の君は君じゃない 従順に起動することができる身体

あなたは
雰囲気でもつれさせられるようになる
賞賛はゆったりと送信されます

♪女性に特有の唇の柔軟のように
胸の膨潤
温和に
急速に
瞬間まで ....
 この折り紙を広げたら
 思い出がひとつ
 消えていく

 ここは
 思い出の小部屋
 一日の最後に訪れて
 折り紙を一つ置いていく

 その日、私が
 過ごした時間が
 一つの ....
理解できないものはノイズ

それは タダの鳴き声
それは 皆無だと

そう弾き出す答えは
言葉として認めない

偏った定義が
創造を飼い殺しにする
読み耽っている僕の
まだ読み終わらない本の頁に
済まないと君は手刀を切る

割り込んだ手が
即席の栞に真似て

君の何気なさに
僕は 今日も
軽く峰を飛び越えた
知らない国へ治療にいった

ぼくはムリョクだった

行動もことばも信頼もミライも

どうしてあなたに与えられなかった


コップは満杯なんだろう

おおきなコップが必要だった
 ....
水のような夢は誰にも知られず
雨どいを流れてゆく
甘い菓子になれず
鮮やかな菓子になれず
形をなさず
流れていったきり

畳の上へ横たわる僕の瞳は
黒々とした夜を現す説明文

剥が ....
あなたはそれから日記を書かなくなって、たぶん唇はかわいている。
テレビは消音のまま点けっぱなしになっているから、部屋のなかの光と音のバランスは悪い。視覚的な喧噪と、それを拒否する沈黙。でもカーテ ....
昔の君に恋をしている 駅の向こう側
握り拳のような眼球
脚が六本になって
蟹のような歩き方になってた

影が動くというよりは
太陽のほうがもっと動いている感じ
でもね 畳の日焼けを追いかけるようになると
い ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14721)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
演歌詩_—_「雪しぐれ」- 月乃助自由詩4*13-12-9
言葉の霧に巻かれて- yuugao自由詩313-12-9
花となって競い合う- 小川麻由 ...自由詩9*13-12-9
白い蕾- Lucy自由詩18*13-12-9
無邪気な影- うみこ自由詩4*13-12-9
- 佐藤伊織自由詩313-12-9
まかせよう- 吉岡ペペ ...自由詩613-12-8
うらめしや- ただのみ ...自由詩18*13-12-8
人助けして空気が悪くなった- 北大路京 ...自由詩913-12-8
象徴- まーつん自由詩13*13-12-8
あめさけるてまえにきみがいて- あおば自由詩9*13-12-8
七つの島- kawa自由詩313-12-8
日常の片隅に・・・- tamami自由詩11+13-12-8
ゆくえ- もっぷ自由詩6*13-12-8
そして彼女は泣いた- kauz ...自由詩1*13-12-7
艶樹- 和田カマ ...自由詩3*13-12-7
今日- たまごボ ...自由詩113-12-7
マンション暮らし- 夏川ゆう自由詩213-12-7
階段- 佐藤伊織自由詩113-12-7
普通の空- 壮佑自由詩36*13-12-6
本当の君は君じゃない- 北大路京 ...自由詩413-12-6
愉快に過ごす(あなた)- 和田カマ ...自由詩1*13-12-6
日々、折り紙- まーつん自由詩9*13-12-6
言葉は人間だけのもではない- subaru★自由詩7*13-12-6
本を置いて・・・- subaru★自由詩8*13-12-6
おおきなコップ- 吉岡ペペ ...自由詩513-12-6
どんなふうに一人- うみこ自由詩4*13-12-6
百年の鳥- はるな自由詩1113-12-6
昔の君に恋をしている- 北大路京 ...自由詩413-12-5
時間のとびかた- yuugao自由詩213-12-5

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