すべてのおすすめ
ある日窓から花を投げた
あのひとが受け取ってくちびるに寄せてから
あのひとが好きになった 恋をした
みずいろの花 むらさきの花 そしてあかい花
あのひとはすべて受け取ってそっと胸にしまった
....
今日は姪っ子と詩人の誕生日
姪っ子は一歳 詩人は何歳だったかな・・
時々 神と繋がっているはずだから 脳の杖は黄金の如意棒
だから 私たちを唸らせるんだ
生まれ持った持たされた才能に違いない
....
140219
今朝も眼が痛い
眼科医処方点眼薬を差す
日に4度差すんだよ
方形の空からは
青空さえのぞき込み
眼の中に乾いた粉を振り込むんだ
部屋代を ....
陽が暮れるまで
はしゃぎ続けた
今も空は茜色
孤独の中で
陽が暮れるまで
煌めき続けた
今も夢はあの彼方
孤独の中で
陽が暮れるまで
書き続けた
今も紙は白いまま
孤独の ....
泣きたい理由でもないのに ボロボロ涙がこぼれてる
悲しくもないのに 悲しい何かを探してる
退屈とため息と嫌になるくらい あたしはひとり
淋しい理由でもないのに ひとりではとてもいられ ....
市井のすみで本能が
真実をねじまげるのは何故
真実とはからくりのようなもの
本能とは時限爆弾のようなもの
共働きの内縁の
事実婚のカレーのルウ
遠くから澄んだ口 ....
出会ったのは
文字の中で
言葉に隠れる君の気持ち
気づけなくて傷つけた
言いあって笑いあって
喧嘩しあって 触れあって
積み重ねが近づけてくれた
二人の距離を
突然に広がる
....
ひとまわり大きくなった太陽が
西の水平線に沈んでいく
この海はどこへでも繋がっている
海岸には奇妙な文字が氾濫している
塩化ナトリウム水溶液で繋がっている
巨大な電池だって作れる
....
冷めたグラスなら
白く、くもる
すこしの間
わたしの吐息で
すこしの間
白く
くもる
そこで
あなたを呼んで
みた
そこにはいない
いるはずも
....
こわくない
冬なので
こわくない
ビタミン剤あるから
ぜんぜんこわくない
花柄の靴したを
いつもばかにされても
構わないで履きつづけていた
ななちゃんは9歳だったのに
勇敢だ ....
腰ふる星ふる
奥行きがあるとはなんだろう
そこには私の視点ある
見えない眼球を通して
目が覚めたら3億年が過ぎていた
生まれたことを思い出せば
何が時間であるのかはわからない
向こう側に扉が ....
管だらけになって
生命維持装置をつけられて
何も言えなくなって
何も聞こえなくなって
なんともおもわなくなる
それが生きるということ
全くいつものように
ポエム勢いランキングをROM
炎のセンテンスに出合う
「お前この時代の坂本竜馬になれ。」
あの方が書き込まれた
「中国の面子なにより、尖閣諸島の領有権放棄、
....
魚上氷
うおこおりをいづる
冷たい水底で
来る日も来る日も
あわぶくの羅列を眺めてきた
滞りがちな
私の中の遅い水は
妄想だけを鰓の内側に沈殿させた
待つのは慣れて ....
白昼の夢の途中
断絶するイメージ
現実感の迎撃に
やられて浮遊
神仏思想
腑に落ちるもの無く
妄信を排して
懐疑に陥る
いまこここの世
いつど ....
一と言う字を書いた
それはゴールテープ
真っ先にあなたが通り抜けて
一は消えた
東の果ての一
海と空の境界から
太陽が覗き一日をはじめるとき
あなたの舟が一の中へ消えて行く
....
脳に痛覚はない、という。
それじゃ
こころ、って、
いったい、どこが痛いんだろう?
いつか、降るだろう
雨とは呼べない
くるしい水や
雪とは呼べない
つらい花弁が
いつか、降るだろう
きっと
だれもが望む形は
思いがけずに
姿をかえて
しまう
....
太平洋の荒い波が
かつてひとつであった石さえも
みっつに分断させたのよ
小説家志望の女の子の戯言が
ここでなら
信憑性をもって
語りかけてくる
干潮時にだけ現れる
海の通路を渡り ....
えらい人が笑ってない
大雪の翌日
退院間近の幼い息子を迎えに行けるように
シャベルを握り、腰を据え、無心になって
門前に降りつもる雪の{ルビ塊=かたまり}を、掬って、投げた。
玄関から顔を出した、姉さん女房 ....
夫の恋人はわたしよりすこし背がたかくて聡明な肌をしている
恋人の妻はアイロンがけがうまい それしか知らない
鳩も恋をするんだろうか
箪笥や窓枠も恋をするのかな
わたしの目はどうして
いつ ....
ホームセンターの駐車場が真っ白になった
マンホールの蓋の上だけは真っ黒い
空からは ぽってりした雪がまだ落ちてくる
やがて ぽっかりと蓋が開いて
隣のおばさんが上気した顔を出す
「こ ....
遠くから
なにかが落ちてくる
私はしらない星
火の玉になって
破片を生み出しながら
大気を巻き
海を蒸発させ
山々を裂き
星を光に変える
私はしらない空間
....
有事に無力感しか抱けず
悔し涙を流すのは嫌
「馬鹿」上等
むしろ馬鹿でいい
常日頃から小さな力を蓄える
OBが次々と狼煙(のろし)をあげる
戦争は反対
生きる人の ....
アナウンスが流れる
線路内に鹿が入り込んだため
列車は3分遅れて隣の駅を発車しました
その鹿はどうなったのだろう
寒いホームに
誰もが無言で
同じ方向をむいて並んでいる
....
タクシーがつかまらない
ちょうどいいバスあるかも知れない
病院坂のからくり峠
蝉鳴く頃会えるかな
俺が弱ってしまったら会えなくなる
強くなきゃ会えなくなる
自転 ....
君の笑顔が僕を救ってくれる。
君の笑顔は僕を幸せにする。
君の笑顔につられて僕も笑顔になる。
今までは独りきりだったのに。
君は不思議な力を持っている。
君はありのままなのだろうけれ ....
あたらしいまちをあるく
わたしはすこしこうふんして
ここで、だれにであうだろう
どんなことがおこるだろう
そんなことをおもいながらあるく
わたしはあたらしいコートをきて
かわをおよ ....
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