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何処も
雪で覆われて
冷たさで覆われて

その中を
私の歩く音が寂しく響く

手が悴む
吐息で温めようにも
寒さは続いて

そんな動作でさえ
この冬に溶け込んで
また雪を降ら ....
  画板のうえに
  赤と
  青を置く



  青のための赤と
  赤のための青



  意味
  固い殻を剥かれた
  何者かの咳
        流れ星をみつけては
        「る」とちいさく声にする
        さむさにふるえ
        さいごの一文字ばかり
        くりかえし、 ....
封筒の右端に犬小屋を建てました。
赤いペンキで塗りました。
そこで手紙を書きました。
とても短い鉛筆で。

さいしょに友達の名前を書きました。
つぎに夜のあいさつをしました。
あたらしい ....
梅田さんと 佐藤さん(17歳〜27歳の女子2人組)

 

『 サンタさんになりたい 』
 
佐「あんな、私、サンタクロースになりたいねん」

梅「なんやの、いきなり」

佐「12 ....
詩は傷みです
あなたとわたしの間で
血が流れるように
空白を引き裂いた文字です

詩は苦しみです
あなたとわたしが共に
吐き続けたように
空白に汚れたままに散らかした ....
1.ゆきんこちゃん


段ボールに書かれた 真っ赤に書かれたクレヨンの暖炉の炎には 
ぱちぱちと
もえる友情が燃えていた
おともだちの ゆきんこちゃんは 五年生で
なふだにも  ....
靴底を裏返してみる
均等に減っている
癖のない人が
うらやましい
愛用すればするほど
そこに紛れもない自分の足跡が刻まれる

靴底なんてどうでもいいぢぁありませぬか
それでもうらやんで ....
シュウシュウとやさしげな音がして
白い息
スチームアイロンにしわをのばされて
白いシャツ
出来立てみたいに ほんのりあたたかい

いくども
生まれ変われる
そんなことが幻想だと
わか ....
ドウダン ツツジの森は小春日和が好き
根元にからみつく風が友達

山ひとつ越えた里はすでに埋もれ

西の山にかかる雪雲
低くはぐれて ひとつ ふたつ


森の中を散策するには

 ....
「吐きたかったら 吐いちゃった方がいいよ。
その方が気分が良くなるからね。
吐くと 体の中の悪いものが一緒に出るんだよ。
だから吐いた方がいいんだよ。

そう、上手に吐けたね!
偉い、偉い ....
優しくできないことを辛く思わないんで欲しいんだ
どうせ人間はいつかは干物だ
乾いた挙句火に焼かれるのだ

誰も僕の替わりをしてくれないことってあたりまえのこと
いつか誰かに会えるってのも素敵 ....
磨いた床に
シンナーをこぼして
ここには
奇跡があふれかえっている
乾いた緑と肌
鏡を抱いたままの昨日

誰かを愛していた
ということはつねに
それが終わってからわかる
泣きやんで ....
金もナク仕事もナク
展望も若さもナク
妻子には捨てラレ
責も任も負ハズ
誰にも期待さレズ
東にも西にも行カズ
誰を労ふ用もナク
暮しの足は大丈ブ
家計一人このオカズ
雨にも当たラズ
 ....
世の中ザラザラしている
そうは思いませんか

{ルビ肌理=きめ}が粗くなった
そうは思いませんか

優しい親は珍しく
子供は大抵怯えてる

賢い教師も見当たらず
子供は大抵迷ってる ....
卵のきもちはわからない

卵にならなきゃ
わからない


わたしの目玉は殻かしら

わたしを包んだ
殻、かしら?

とっくに無いと思ってた
くだけて消えたと
思ってた ....
生きるということは一筋縄ではいかない
生は生きがたく死は死ににくい
ということは僕は困難な生を生きるように言われている
光は光りやすく闇は暮れやすい
ということは自然は容易い存在を誇っていると ....
ヤン女だったあたしは
14歳で同棲して
16歳で男の子を生んだ

旦那は時計も読めないけど
喧嘩上等!地元じゃ負け知らず
あたしたち親子水入らずで
結構ブイブイやってた

ところが
 ....
君はテーブルに頬杖をついて
文字の積み木で遊んでいる

利き腕の人差し指で
柔らかい母音を
戯れに曲げながら

暗い藍の色で出来た゛う ゛の文字は
うつむいた気持ちの音
 ....
明日を待っています
ターンテーブルの上で踊りながら

明日を待っています
レコードの傷は今日を繰り返すけれど

明日を待っています
ダイヤモンドの針を質屋に入れて

明日を待っていま ....
私たちは踊る
円の軌跡を描いている
踊り疲れた貴方
今日の最後の時間
ウィスキーを飲んでお別れ
最後の青春
高層窓には

飼い馴らされた
セレモニー



夜毎
あどけない肯定が
滑らかになる

背筋は
かたいまま



柔らかな囲いは
重たくなって

屋上 ....
犬がワンワン吠えるので外を見たら 月がキレイだった 糸が切れた首飾り

はずむ毬のように真珠たちが転がっていく

この道のむこうに海があることをおまえは何故知っている

宝くじ売り場の横が男の仮住まい

ジングルベルを枕に凍えて眠る
 ....
葱のねっこを捨てずに水に挿しておく

数日のちにその断面からあおい芽が現われて
明日にむかって伸びていく

これは生きている{ルビ証=あかし}
多くのものは要らないという
水と
空気と ....
その日唐突に乱れ散った雪は
特別の匂いがした

かさりかさりと私の知らない音がして
歓声がぱらぱらとあがった

音もなく後頭部から染み入るように支配する
それが私の知っている雪
氷の味 ....
きみが写真のなかで笑う
だけの日日になって
きょうも散歩道には
影法師が一つ
靴音も一人分

でも炊飯器は相変わらず一回に
四合を炊いているよ
楽をしたくって

バックグラウンドノ ....
親指と人差し指をくっつけて

くるくると

小さな切れ端か何かをまわしてごらん

そよそよと

煙がうっすら流れていって

誰かがあれれと

寄ってきて楽しそうに笑うよ
僕はだれにもあいたくはなかった
きみいがいのだれにも

僕にはうたさえなかった
でもちんもくにもたえきれずに
ことばをさがしていた

絶望なんてぜいたくななやみだった
くうきょよりはま ....
歩くとうしろに足跡がつく
これは紛れもない自分の跡だ

こんなものに惑わされて行くのはもういやだ
こんなものが自分のすべてだと思いたくない

今いることを思って
いたいのになぜだろうか
 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつかの冬の日に- 柊 蒼衣自由詩412-12-15
画板のうえに- 草野春心自由詩612-12-15
るの想い- 石田とわ自由詩10*12-12-15
ジョン、より。- かいぶつ自由詩3312-12-14
梅田さんと佐藤さん『_サンタさんになりたい_』- 北大路京 ...自由詩14*12-12-14
- 乱太郎自由詩29*12-12-14
幸せのゲーム_二編- るるりら自由詩16*12-12-14
靴底- そらの珊 ...自由詩24*12-12-14
スチームアイロン- そらの珊 ...自由詩19*12-12-14
散歩道- ぎへいじ自由詩19*12-12-14
吐く- 夏美かを ...自由詩24*12-12-14
槇原みたいには歌えないが- 梅昆布茶自由詩15*12-12-14
絶頂- はるな自由詩612-12-14
文句しか垂レヌ- salco自由詩8*12-12-14
ざらざら- まーつん自由詩9*12-12-13
卵のきもち- 千波 一 ...自由詩4*12-12-13
あべこべな困難- 黒髪自由詩2*12-12-13
特攻天女_- 和田カマ ...自由詩4*12-12-13
文字は繋がる- まーつん自由詩9*12-12-13
明日を待ちながら- そらの珊 ...自由詩10*12-12-13
踊り疲れて- 黒髪自由詩212-12-12
つややかリップ- 千波 一 ...自由詩5*12-12-12
犬がワンワン吠えるので外を見たら_月がキレイだった- 北大路京 ...自由詩312-12-12
仮住まい/師走の街角で信号待ちをしている- そらの珊 ...自由詩9*12-12-12
- そらの珊 ...自由詩14*12-12-12
はつゆきをいま- Mélodie自由詩312-12-12
慟哭- もっぷ自由詩512-12-12
これも何かの縁だから- 灰泥軽茶自由詩4*12-12-12
あいびき- 梅昆布茶自由詩1312-12-12
足跡- 加藤自由詩1*12-12-11

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