すべてのおすすめ
そこにやさしさのふくまれることのは
さわる、よりもっとかるくふうわりと
かくさんしてゆくかそうくうかんから
ふとすくわれるたれかのこえきゅうに
うすさむいあさにはんらんするきせつ
ひたひたと ....
最強の日には
誰も私を
夢から起こせない
日常に起きるすべてが
嘘みたいに葬られて
私は夢から目覚めない
だれもかれもが魔法の産物で
そして私は気にしない
いいじゃ ....
150824
音の無い世界で叫ぶ
どんなに大きく叫んでも
どこにも聞えないはずだから
思い切り思い切りこれ以上は無理
と思うほど大声上げる
親切なお方にはマイクを借りる
....
酒の自動販売機の前で
近所のおじさんは
ワンカップのボタンを押す
がたたん
おじさんは
しゃがみこむ
しばらくして
立ち上がったおじさんの手にあるのは
完全に飲み干され
....
血は血となり
肉は肉となり
骨は骨となる
魂は心を試す
魂は心に眠る
魂よ
心となれ
ベイビースター
ひとり部屋にうずくまって 灯りという灯りをすべて消すと
明るい世界に すっかり目が慣れていたせいで
その刹那 僕は自分の手のひらの位置すらすぐに見失った
僕はここに居ながら ....
わたしの居場所ってどこにあるんだろう。
そんなとこ、あるのかな。
会社にはないし、住んでる街にも、自分の部屋にさえないように思う。
電車に揺られていると考えちゃうんだ ....
雨なら外を見たくない
優しい人なら会いたくない
時に多すぎる感情を
いい香りの紅茶で飲み干して
心の中に吹く風は
ふうっと長い息にして吐く
なんでもない
なんでもないよ
....
お前はいいヤツだ
そう言おうとすると
熱いものが
こみあげてきて
とうとう
言葉には ならなかった
世界中に
大声で叫びたいのに
その言葉は
深く胸に還り
暖か ....
セミの上半身だけが
おちていました
体内に抱えていた
音は開放され
世界が
せかいのすべてが
共鳴室になったのです
ふるえるのは木々
波はゆらぎ
やがて雨を降らすでしょう
....
スニーカーを脱いで
靴下を丸めて
砂に埋まる指は
すこし
つめたい
服は着たまま
視線はとおくへ
からまった滑り台が
何本もうねうね
バッグの底の
イヤホンみたいに
沖の ....
真実というの、
多面体について推測することを
誰かを信じたり信じない
曖昧さを拭い去って
女の果実は甘く
夜を抱けば朝が焦がれる
水槽で泳ぐ
海を知らない魚にとっての、
す ....
【あの手 この手】
あれは
てあて だったのだろうか
その手に触れた途端
理由の わからない涙が あふれた
どのような ゆえんで
私がその場に 辿りついたのかは おもい ....
私が私にできることは、
私が私を私からぬきとること。
肉をぬきとって血を降らせて、
骨をぬきとって風を吹かせて、 ....
並ぶ。
猛暑日に並ぶ。
炎天下で並ぶ。
そんなに食欲もないのに並ぶ。
話題の店だとすすめられたから並ぶ。
暑いけど並ぶ。
暑すぎるけど並ぶ。
やっとのことで店内に入る。
満員。 ....
返事がこなくなって
1000年がたった
もしかしたらあの空の
ちょっとうすく雲がかかったところにひっかかっているのかもしれない
ひな鳥のはじめての飛行を手助けしているのかもしれないし
ゆ ....
どうして どうしても
美しいだけが
とりえなら
海とか空とかそういうのに溶けなかったんだろう
こんなにあふれても
溶けなかったんだろう
答えみたいな問いのなかで
眠ることにする
....
今年も八月が終わります。
もう、命日の回向すらありません。
でも…
* * *
色褪せたフェルトで覆われ ....
いくつもの川が
ひとつの海にそそぐ
ぼくたちは
いくつもの川のようなものだ
ひとつの海にそそぐのだ
そこは罪
そこは花
罪はつぐなわれる
花はかれてしま ....
かなしい雨
細糸の雫を見つめる双生の水晶体
いつか止むのだろうか
あの鈴の音が空へ駆け上がったなら
乾きは喉に集約され
無上の必然を照らし出す
許されること その贖罪を見据えなければ
無 ....
わたしにおまえを見るのはやめてくれ
制服のシャツに
くだけた調子の喋り方に
やさしくなるのは嘘でしかないね
知らないよ
おまえはわたしを知らないよ
道をたずねて2分だし
SNSと ....
暗い残暑が滴ってくる
百日紅の花から
蝉時雨から
空を斑に彩る不穏な雲たちから
遠雷から
幾重にも重なる過去の記憶から……
暗い残暑が滴ってくる
そうして私の底に
暗い染み ....
なにをしてもいいんだ 正解じゃなくても
それがオリジナルならね
ニュースになるよ きみの漫画も
池袋
制服にベースぶらさげて歩いてる
あの子は「オシャレが鎧だ」って言ってた
なにと闘ってる ....
どうやっていろどろうか 新しい家を
どうやって試そうか この空気の好みを
あしたどんな色着て どんな味の実食べて
どんなTV見て どんな声出せて
あしたくるか あさってくるか
もうず ....
のばした爪に 皮をゆだねても
みかんは 指を求めていないのです
力ですか 許しですか
欲しいものを求めていますか
甘い実にも捨てる場所がある
どうしても受け入れられない
どこか ままな ....
わたしたちが集めていたのは
瓶ビールのふただった
父の晩酌のたびにそれは
どちらかの手に入る
栓抜きでこじ開けられた痕は
同じ方向にひしゃげて
それは何かを証明するように
ひとつ ....
「誰も彼も 渡ってくれば良いのです」
遺影写真に並ぶ祖父と祖母と父の目が
私をじっと睨み続ける
肉体の私を憎み後頭部の私の影に 三寸釘を打ち付けて
今日も十字路に磔にする
....
物憂い季節の飴玉を
煙る眼で舐めていた
「印象かもしれない
塗り潰された貝のように
破れたレースの隙間から
凝らす朝が射竦める
「人形かもしれない
あるいは蒼 誰かに ....
ボクの髪を
フワッとおどらせて
鼻のあたまでパチッとなった
きょうの風
電気がまじってる
ボクはすこし心配だよ
キミ
まだ ....
150822
あの山越えて、野を越えて
芳子先生が好い気分で歌いだす
平均律の授業の時の楽しみだ
先生はオペラ歌手を目指してた
美声だったので
声域が広かったので
少 ....
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