すべてのおすすめ
神がきみをさらってしまわないように

大好きだよと抱きしめる






こんなにも神が怖かったことはありません






どうか連れていかないでく ....
かつて まつげに
マッチ三本載せてみせた
少女は
そこへ
小さな蒲萄を
たわわに実らせたという

おとぎ話は
完結してからのほうが
むしろ真実だったりする

まばたきのたびに
 ....
じゅみょう

よめい

さしてかわらないものなんじゃないか



(応答なし)


くるしいしっこくのうずまく
どうみゃく
越えたら

いま、とんねるだから ....
おさなごには まず ハーモニカが あたえられる
くちびるにあたる真鍮のつめたさに
まぶたは すこし 重くなり
息を吹きかければ
こころは しだいに透けてくる
 
ひとつひとつの ....
家の目の前が川だから 安心だ
泳ぎ疲れても すぐに家に帰ることができる
天井川沿いに建つ我が家までは
ほんのわずかの距離なので
帰り道は スクール水着のまま 裸足で家に帰る
焼けついたアスフ ....
「禅ヒッピー」という本の中で
遥かな山並みに目を細めつつ
なだらかな麓の道を、二人は往く

――何だか最高の気分さ、ジャフィー
――日々の道と同じ空の下だよ、スミス

「比較とはおぞまし ....
どれだけの言葉を用いても
伝わらないでしょうが
今わたしはとてつもない力で
あの日の時間を刻み込んでいます

すべてを

幸せだとか切ないだとか
そんな表現が陳腐に感じてしまうから
 ....
光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ

感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ

うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
太陽から逃げ
砂漠に夜が満ちる

疲れて眠る黒髪を
オアシスの女たちが
優しく梳き解いていく

男たちは横になったまま
闇を見つめて
その音を聞く

唇に夜気がふれ
女たちの頬 ....
二つに一つではなく

二つにして一つ

それが足のうらで生きるということ


とおく球場が夜空に灯っている

町あかりが滲むように澄んでいる

ぼくらは史上最強のまんなかだ

 ....
私がいないなら、
あなたがいる。
あなたがいないから、
私がいる。
いつも時計のように
交わっては消えていった、
数秒の肌の記憶。

何度生まれ変わっても
告げられな ....
今一度会えるのならば、
今一度聞けるのならば、
貴方の顔を見て、
貴方の口から聞きたい。

まだ体の中には
“貴方の言葉”が幻のように響き、
ゆっくりと、ただゆっくりと
流れ、そして時 ....
夜の空気が
皮膚を貫き
意識・無意識の壁を透過する時
生きていることを感じるんだ
(みんなもそうだろう?)
夢幻を感じることで
生きていける
(みんなもそうだろう?)
怪人二十面相が生 ....
五円玉の穴から覗けば見える都には雨が降り夏を追いまわし秋を連れてくる鈴虫の声高くお月見だ紅葉だと騒ぎ立てる人々をしりめに私は静かにしていたい静かにしていたい静かにしていたいだけなのに頭上のスピーカーは .... あらゆる疑惑や憎しみは

頭で考えるからおこるのだ

だからからだで感じよう

それも足のうらで感じよう


遠く離れてきみを想う

生きているかも

死んでいるかも

 ....
不眠症の彼に、ホットミルクを淹れるのがわたしの仕事だった。






ある夜をきっかけに、彼は眠ることを忘れたという。
どんなに体が疲れていても、睡魔は彼には訪れず、ねばつくような夜 ....
見開いた瞳が何もかも拒む時
舌が千々に裂け石となり果てる時
世界がおまえとおまえ以外に二分される時
おまえの奥深く
開く扉があり
時間の揺蕩う土地があり
虚ろな空があり 明けのような暮れの ....
ある時は弟になりました
川に流された弟の
お姉ちゃんとお父さんを励ましました
お母さんはいなかったので
お父さんは一人で子どもたちを育てました
お姉ちゃんはお嫁さんになって
 ....
なにものでもないけやきを伐採
わたしの血はながれないでほしい
いろいろ恨むことをゆるしたわたしは
どの花もゆるせなくてころされた


嘘偽りないものをさらす日々
恥しかない
生きても生 ....
私の父は18の時に航空兵に志願した
飛行機乗りになりたかったのだ
もちろんお国のために
命を捧げる意義を信じて

間に合っていればきっと特攻に行っただろう

出征するはずだった日の1週間 ....
         150829

乗務機は今は無き香港啓徳空港に近づいた
これからがおいらパイロットの腕の見せ所
いつもわくわくはらはらする一瞬だ
真下には白いビル群が白い墓石が群れ成して
 ....
足早に過ぎていく
夏の印象

夏から秋に変わる
その瞬間がわかりにくい
いつの間にか夏は終わっている

夏の想い出が色濃くて
このまま終わる気がしない

夏の余韻を残そうとする風鈴 ....
遠くで聞こえる
こもったジャズ

父が好きだった曲だ

なんだか懐かしい
おかしな波長で
この耳に届き
私を現実から引き剥がす

まるで夢の中みたいだ

まるで時代を滑ったよう ....
そんなに透明では
生きていけない

突然泣き出すから
君の明日を憂うよ

美しい心の結晶
ポロリ

どんなに一生懸命
君は
生きているんだろうか

笑わせようと
君のまわり ....
美しいと思うこと
驚き

ただ、泣きたかった
けれど
感覚が掴めない

悲しいのに
悲しくないのが
悲しいのだ

私は泣けるだろうか
それが
いつもの
問いかけだった。
 ....
初めて会った十代の彼はおじさんみたいに老けていて私と一個しか違わないなんて思えなかったんだムラサキ。二十代前半の彼はお母さんがお父さんのとまとめて買う服を着ていたぶかぶかなセーターあたたかい生成り。二 .... 二十年前、富山に嫁いだ姉の結婚披露宴で
お約束通り、親父はウェディングドレスの
裾を踏んだ。十代だった僕は、ポケットに
手を突っこんで「贈る言葉」を歌った。

最後の挨拶で新郎のお兄さんは、 ....
かなしみのほうに
かたむいていく白い朝は
つかみそこなった
ひなたちが
さかみちを
ころがりおちてゆく

いきさきは
とおい御国か

秋という字の
右耳に
火がともっている
 ....
お集まりの皆さま方、この度は、日本G研究学会シンポジウムにお越しくださいまして、誠にありがとうございます、G研究学会会長の、五木田振夫でございます。

我々、G研究学会、通称G研は、皆さまはもうす ....
「自分がされて嫌なことは
他人にもしてはいけません」
子どもだってわかってるのに
私たちは
自分を許すように他人を許せない
もしくは
他人は許せても自分は許せない

「自分がされて嫌な ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14721)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_- 小原あき自由詩615-8-31
まつげに盛られたファンタジー(或いはモナリザの微笑み)- そらの珊 ...自由詩14*15-8-31
限られた場所からの窓- 唐草フウ自由詩6*15-8-31
真鍮の都- るるりら自由詩8*15-8-31
川岸- るるりら自由詩10*15-8-31
日々の山路___- 服部 剛自由詩415-8-30
告白- AquArium自由詩615-8-30
ヤンマゆくよ- ただのみ ...自由詩17*15-8-30
月は- mizunomadoka自由詩415-8-30
足のうらで生きる- 吉岡ペペ ...自由詩315-8-30
はなびら- あおい満 ...自由詩13*15-8-30
_整- りり自由詩115-8-30
プレパレイション・マスク- ゴースト ...自由詩7*15-8-30
真鍮の都/即興ゴルコンダ(仮)投稿.68- こうだた ...自由詩5*15-8-29
疑惑や憎しみ- 吉岡ペペ ...自由詩515-8-29
ホットミルク- 愛心自由詩415-8-29
聖域- ただのみ ...自由詩13*15-8-29
黒い犬の話- 小原あき自由詩16*15-8-29
花と星と呪い- 榊 慧自由詩415-8-29
私の原点- Lucy自由詩19*15-8-29
真鍮の都- あおば自由詩8*15-8-29
夏は終わる- 夏川ゆう自由詩215-8-29
懐古- ガト自由詩4*15-8-29
ピエロ- ガト自由詩5*15-8-29
泣く- 佐藤伊織自由詩215-8-28
少年の話/即興ゴルコンダ(仮)投稿(時間外).67- こうだた ...自由詩6*15-8-28
夏の夜風- 服部 剛自由詩315-8-28
おとづれ- そらの珊 ...自由詩15*15-8-28
ゴキブリ- itukamitanij ...自由詩2*15-8-28
何もわかってない大人たち- 森川美咲自由詩3*15-8-28

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