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メイアンが名づけた
薔薇という名前のピースはとても丈夫です
暖かくなってくればすぐ
芽が動き出て
植物学者は
朝に晩に観察日記
ベランダのプランターの
その土の中ではもう
根も伸び ....
鉛筆を研いでる間に書きたい事を忘れてしまう
(何もしなかった日)
愛の形は
心の形
綺麗でも
不恰好でも
たくさんでも
ちょっとでも
愛はきっと
手作りのチョコレート
口に入れたときの
甘さは幸せ
ほろ苦さは痛 ....
どこかにいけて
どこにもいけない
逃げる事がどういう事かも分からないまま
私は今日も走りだした
バックミラー越しに見る
通り過ぎた景色は
全く知らない場所に思えてしまうよね
見慣れた ....
原寸大のあいを
ゆりかごで揺らす
太陽のひかりを浴びて
おおきく育まれた
栄養素というむすびつき
遠くで誰それが呼んで
名があかく色づいたよう
葉脈を通って
根から吸い ....
透明から
溢れるような
ちいさな恋の始まり
色づく
季節をめぐり
花咲いたあの日
売ったり買ったり
できるものほど
重要ではないかもしれない
売り買いできないものを
やりと ....
…海水浴場へ着くと家族連れはもう帰り支度をはじめていた 。
ほしかったポロシャツにもまだ未練は残っている 。
車で走れば雨雲がついてきて
ぼくの右脳に影をさす
…一瞬すれ違うひとから過 ....
いつになったらその時はやってくるの
すべての物事の意味を学べるときは
みんな兵士になって旅立っていった
剣や槍を携えて
争いはいつまで起こるの
理想主義の終わり
でもいつかわかるはず
愚 ....
少年は飛んで行った
アスファルトの空に向かって
自由が欲しかった この世は生ける監獄
少年が泣き叫んだ時
世界は耳をふさいだ 目を閉ざした
口をつぐんだ そして今
彼が手の届かないとこ ....
赤い雲が青空に溶けていく
さなぎの上に 初めて羽をひろげる鬼ヤンマ
透明な四枚の羽と 複眼に陽が射す
洗濯ものを 外に干す
水辺の近くに立つ 銀の洗濯棒が光を集める
風波をかぶる池の石 ....
客間が、ぶっ壊れた朝昼晩に
私の道標が、感情という名の
どこか哀れな入れ物に
ただ無条件に入れられていく様を見た。
その様を私は
暗いと言ってもいいし
逆に、とても明るいと言ってみても ....
湖底に眠るオルフェウスの首
無数の藻を寝台にして置かれている
目は閉じられ
口は唄うかのように
ほんのかすかに開いている
水がゆらめいて光りさざめく
闇と光が溶け合っている
死と生が ....
Tシャツを脱いで
じっと目を閉じる
葉葉がそよぎ
緑の光が身体を撫でる
汗がだんだんひいてきて
風がとても気持ち良い
葉葉の音に私の皮膚は
ぴくぴく脈動し
....
今日、ふと気づいた事があります
空の色や雲の色 月の形に
文句をいう人はいないな、と
それは何故かと思考を巡らせてみれば
すぐに答えは見つかりました
長い間一緒にいすぎて
....
幼い心をこじ開けて
あなたは痛みを植えて行った
悶え苦しむ年月
綺麗な嘘で幾重にも
痛みを包んで行った
いま この心に抱いているのは
ぞっとするほど美しい
....
ビルの入口は吹きさらしだった
そこは風の通り道みたいになっていて
息できなくなるくらいの強い風が吹いていた
お弁当を食べたとき
だれにも食べさせたくなくなった
こんなおい ....
パンダの赤ちゃんが
亡くなったと
News速報で流れる
平和な日本
動物の赤ちゃんが死ぬのは
特に珍しいことでもないけれど
パンダは特別枠なので
みんながかわいそうと言う
わざ ....
知らず知らずに
君を刺していた
心の何処かが軋んで
君を刺していた
誰にだって
有り得ることなんだ
僕達は棘を抱えて
生まれてきたんだから
気をつけていても
何処かの ....
離れているほど、愛することもある。
それは幻想。
近くにいてこそ、憎しみが増す場合もある。
それは潮時。
哀しみは誰の上にも平等に降り注ぐ。
涙を隠す雨となり、 ....
60年代末のベトナムのジャングルで
月を見上げながらたばこをふかす高校でたての若い兵士
シンプルでストレートでノリのいい曲の背景に
時代の絶望をぶらさげてラジオから流れていたCCR
....
愛は金で買えないが
快楽なら金で買える
優しさは喜びをもたらすが
優しさに傷付くこともある
何が正しくて何が間違っているのか
誰かを愛した時はそんな線引きなど ....
森を見つめていると宇宙に見えてくる
宇宙を見つめているとそれが湖に見えてくる
そして湖を見つめていると
やっぱりそれは緑の木々に見えてくる
そんなところからこの詩ははじまる
....
今夜は眠りたまうな
私がついていてあげます
なにものにも触れさせない
この蚊帳のなかの
ひとつの世界
行灯を消さずに
涙を流したまへ
悲しみなくした喜びに
打ち震えたまへ
私の心 ....
七月七日は
晴れだったんだろうか
雨だったんだろうか
そういえば私は
一年という月日を君と過ごして
入籍を決めたのだった
色々な人々が
星のもとで生活していて
私と君が
しあ ....
マスカットは
{ルビ麝香=じゃこう}を纏い
たわわに実る
房のひとつひとつに
水をたたえた命が宿る
今は廃屋に
つるを伸ばして
たわわに実る
愛すべき
黄緑色の鈴によく似た果実よ ....
そのほうがいいよ
世界を
つくるよりも
目を
とじて
そっと
ふたをする
そのほうがいいよ
血のたりない地面に
なめまわされた夢を
よこたえる
きれいにつみかさねた夜でできたお城
ぴかぴかに磨かれた言葉たち
いい匂いのする分厚いカーテンをくぐって
しらじらしい朝をくぐって
いくつものいくつもの
いくつもの肌をふみにじって
....
ゆらして
ほどく手つきが
りぼんをあつかう様で
とてもうつくしい
はさみでしごいて
カールをつくる手もと
わたしは
でも
りぼんでも
贈りものでも
ない
はやくこ ....
あなたの弱いハート穴だらけ
横になって休んでいたらいつのまにやら水たまり
この量は記録破りです
僕にも教えてよ君の悲しみの深さを
僕のハートの火照りを君のきれいな水でさまして
そしたらぐっと ....
月が
奏で、
室外機が歌う
実直な夜
君が
眠りにつく頃には
風が
そっと
欄干を滑り落ちて
夢の水へ沈む
....
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