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さわっておかなきゃ
久しぶりに会った彼女に言われた言葉
安心しきって甘えるように喜んだ顔

私はやさしく頬笑んだままされるがまま

洋服の上からやわらかな手で撫でられる
撫でられる
撫 ....
遠くからお帰りなさいと声がして
あったかい部屋へ転がった
ころんころん おもいやりをください

おみやげです
受け取ってください
あたため続けた 愛してる

夕べ寝ないで考えた
一生 ....
僕は閉じた片目で
海を引き剥がし、
青の翡翠の深海を
手に入れたんだ

風から風へ色を贈り
東から西へ光を沈め
海から海へ船を済した

君は乾いた片眼で
空を引き剥がし、
灰色の ....
ヘロイン売りの男のオーディション。
シェークスピアのように理解不能だ。
愛している、と言うコトバはジョークだ。

ところでゴダールのリバイバル上映時間は何時からだ?
飲み物はコーラで良い ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し 
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の 
かけらが流線の色彩を ....
暗黒の空の下には灰白色の砂が硬く積もっていた
海底は果てしなく広がっている

僕の銀色の船は今、嵐の大洋に来ている

大小のクレーターは蟹の足跡やヤドカリの巣穴のようだ

この嵐の大洋は ....
            泣いてしまったから
            終電 途中下車したよね

            大切な人だから わたし
            あなた 無茶なんかしない
 ....
花にはさまざまな花があるけど
花はそもそも植物の生殖器官なので
植物にはいろいろな性がある
種や個体ごとに

雌性と雄性とどちらかだったり
両方だったり
どちらかと両方だったり
片方と ....
肌さむいが水をふくんだ夜だった

水のぶんさむさは何処かぬるかった

ことしさいごの年始の会合のあと

熱気にすこし汗ばんだからだに

夜は心地よくてなにか昔を思い出させた

どん ....
月のひかりは
黄金めいて降りそそぐ

それは
太陽なくして
成り立たないことだけれど
うそぶき加減が身に優しくて
わたしはつかのま
あしたの重みを
脱ぎ捨てる


思え ....
重く雲のたれこめた山脈(やまなみ)
一様に霧が立ち籠め、雑多な植物が生い茂り
山脈を覆い隠しながら、絶壁の海岸まで続き
一様にそれらが続く島並(しまなみ)

青い島の中央 ぱっくりと開いた裂 ....
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです

おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです

おとうさんの娘として ....
腹の肉 尻の肉
ぶよぶよと揺れる肉
だらりとたれる肉

肉はどんどん増殖し
私の心を包み込み
内臓を圧迫し
そしてついには
心臓をも締め上げる

そして私は
ただの肉の塊に成り果 ....
{引用=


青に蒼が重なり
空の行方 風の行方
降りしきる水晶


しろに白が重なり
雲の行方 水の行方
絹は舞いに舞い




追憶の衣ははためき
旅人は斜め

 ....
静かの海に来る前に、晴れの海に寄ったんだ
月の海、そうこの大きな穴ぼこ、クレーターは月の内部から湧き出してきた溶岩で覆われている
僕の銀色の船についている小さな窓からのぞいていると
ちょうど灰色 ....
飽きたことを
飽きていることには確かめている 体は
思いが 飽きる
誰でもない 体に
思いだけをある 新しい 流したい
{引用=

浴室で
目が覚める
からまらない夢
そういえば昨日、わたしは
産まれたいからずっとからだあらいつづけていたんだってきづいた

怖い夢だった
わたしの感知する世 ....
お喋りふえる昼下がり
乳母車がやってきた
子鬼百匹のせてきて
笛太鼓が踊り狂う

電柱そばの主婦三人
近所の浮気を暴露した
音楽隊のエレキギター
 イクラデモ言エチャウワ
 私ノコト ....
指輪を光らせて寝ながら笑う

水曜日ほど楽しみな日はなくて
どうしてもそこだけは譲れずに
ひどいことをしているかもしれません

嫌になった
なんて、喉からついた嘘をわたしはうまく呑み込む ....
うずまきのぐるぐるにそって
泳ぐ魚の一匹は
わたし

群れにみえるのは
船の上 橋の上の動物の目の中の魚

とんでもない
うろこの数がちがうよ
あんな 貧弱な色してないね

ぴぴ ....
オリエンタレ・ベイスンから
いくつかの高地(テラ)と海(マーレ)を越え
ようやくこの海にたどり着く
小さな銀色の船を岸に寄せるけど
この岩だらけの灰色の海には水が一滴もない
すぐそばにアルタ ....
アミダクジ
選ばれちゃった貴方にね
地球バクハのスイッチを
無期限・無利息
見返りいらずで貸してあげよう

即座にスイッチ入れるも良
完全保存するのも良
売り払ってしまうも良
貴 ....
ちいさな雨が降るね

音のない模様を

フロントガラスが濡れている

それはなんの痕だろうね

形のない法則を

夕方の匂いがこぼれている


きみは夕餉に消えてゆく

 ....
どろどろになったり
ぐしゃぐしゃになったりすれば
いいんじゃないかな
甘ったれたキモチにピリオドうちたい
それって 死ぬことじゃないよ
それって あきらめることじゃないよ

なにも言わな ....
手にしたその強大な力にも あなたは霞まなかった
宝石は輝きを失うことなく 銀河の中心の玉座であり続けた
 
あなたは折れない樹木 私たちの天幕
あなたの園で雌鹿は戯れ あなたの草を食むけれど
 ....
ゆっくり ゆっくり
東の空から姿を現した太陽が
水平線を温めていく
海はやがて青さを取り戻し
乾ききらない朝露を風がさらっていった

---

海鳥が鳴いている
合図と呼び声の 両の ....
「滴るものはなに
 あなたのために
 わたしのために」


自らの根を知らない
風に散ったひとひらの木の葉

蝸牛の螺旋におちた
その銀河のかたち

ソーダ水にお月 ....
 
 
掌から零れていく
砂は一粒の記憶
思い出せば
波に洗われて
二度と現われない
小さな墓石
寄せては返す波が
足跡を消していく
やがて僕らは
指と指の隙間だけを残し
いつ ....
言葉たらずとは

なんの例え話なのだろう

言葉を見つめている

言葉もこっちを見つめている

言葉たらずの愛

目的や嗜好やタイミング

そんなのが合わない

合わない気 ....
道に迷ってしまって
立ち止まったら怒られた
後ろの人に迷惑だから
立ち止まってはいけないと言われた

歩き始める
どこへゆくのか どこへ続いてるのか
わからないままに

見たことも無 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- なき自由詩3*10-1-23
ラブストーリー- 朧月自由詩610-1-23
旧い空- 岡崎師自由詩510-1-23
ノー・ホープ。- 菊池ナン ...自由詩210-1-23
「ピカソ」- 月乃助自由詩13*10-1-23
月面航海記(嵐の大洋)- 楽恵自由詩10+*10-1-23
丑満の日だまり- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-1-23
セクシャルなリンネ- 海里自由詩3*10-1-22
水をふくむ夜- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-22
服毒- 千波 一 ...自由詩7*10-1-22
青のソネット- ……とあ ...自由詩9*10-1-22
おとうさんへ- 朧月自由詩12*10-1-22
- 綾瀬のり ...自由詩610-1-22
冬化粧_花化粧- まどろむ ...自由詩8*10-1-22
月面航海記(晴の海より)- 楽恵自由詩19*10-1-22
- 番田 自由詩110-1-22
ながれる世界をのめばいい- あぐり自由詩4+*10-1-22
百鬼音楽隊- りょう自由詩11*10-1-21
痛々しいほど笑ってください- Mかわ自由詩210-1-21
人魚のつぶやき- 朧月自由詩610-1-21
月面航海記(静かの海より)- 楽恵自由詩11+*10-1-21
ひとつの契機- オンガシ自由詩2*10-1-21
こころよ、帰ろうよ- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-21
赦す- 朧月自由詩610-1-20
あなたのポンパドゥール- ma_non_tropp ...自由詩410-1-20
- 九重ゆす ...自由詩3*10-1-20
るる、る- ソノタ自由詩210-1-20
砂の記憶- 小川 葉自由詩410-1-20
言葉たらず- 吉岡ペペ ...自由詩610-1-19
迷い道- 朧月自由詩310-1-19

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