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眠気眼のサラリーマンは
今日も大きなあくびをする
長いコートに包まれた
少し猫背なその背中
「いってらっしゃい」と声をかけたら
「いってきます」と言って
背筋をピンとのばした
....
山奥の露天風呂から
まるい鏡みたいな月光る
あなたの美しい心だけが
輝きのなかに吸われてる
山奥の露天風呂から
寝そべるオリオン座光る
あなたの切実が七つある
....
こわれる為に
交わした約束が
あるとするならば
それは
しずかに
花の名のなかに
忍ばせておきましょう
生きものはみな
根を持ちます
水を吸い上げて
空にこ ....
ひものついた雪が
首の下で揺れる
残されているのに
しばられて
くずれていく 雑な音声
ふらついて
たてついて
鳴るはず も
ない すずやか
な 声
鼓動は いつも我と共にあり
孤独や不安も 共に受け止めた
うごめく感情も すべて
そこにいたんだね
感情ってどこにあるんだろう?
見えやしない心の傷を
どう癒せばいいのだろ ....
書き溜めた理想が
燃やされて、
吹き飛んで、
わたしは扉も満足に閉められない
検体になる
眼球の
背びれ、胸びれ、尾ひれ、の連動がなす
鱗の反射にいち早く気づく若者よ
両肩が雪崩る ....
真っ白い紙が好きだった
四つ折りにして切り離し
たくさん集めて綴じつけて
カバーに布を貼りつけた
憧れを描いて書いた
何十年過ぎても
たとえば生垣のプラン
今は構成中
東の庭は ....
蛍・樽・足る
君の瞳は 眠ってる
翡翠色の 淡い光を
胸に 宿したまま
何となく 美しい
ぼんやりと 夢・現に
想ったこと
どうしても 一度
感じてみたくて
君と 蛍の地 ....
とても静かな川に
三羽の白鳥がおりてくるのを
土手に座って眺めていた
冬は
遠くまで澄んでいて
羽ばたきの音も
波紋の微かなひろがりも
すぐ傍らに ....
扉をたたいて
問いつづけよう
自己意識が
身体を所有するのか
身体によって
脳の働きが派生するのか
魂の世界が
形而上の何かが
あるのか
物は物たりて
物質世界がすべて ....
おっぱい
おっぱいがすきだ
まえかがみになったとき
えりもとからのぞく
おっぱいのあたまがすきだ
ぶらじゃーがかぱかぱして
ちくびまでみえたららっきーだ
おっぱいがすきだ ....
冬の気配を感じる日
信号待ちの足元に
からから枯れ葉が舞っている
まるで君の言葉のよう
冷たい風に吹き負けて
枯れてしまった君の言の葉
....
悲しみは空っぽな鳥かごの中
小鳥は遠く離れて野原の地面の下
ひとりぼっちで目を閉じ埋まっている
柔らかな羽毛に包まれた小さな体は
土が含んだ夜露に濡れて
悲しみは流れ星の掠めた夜空にいつ ....
吉野川から 鳴門海峡も側溝のように横たわり
淡路島で途切れる
地平線は揺れない
地平線をさがす
わたしを切り離しているのはどの海峡か
どの法則か
(浮いているという錯覚)
(あるがま ....
朝からの冷たい雨がやんでいた
野戦病院が濡れていた
夜気が目鼻を洗っていた
美しい白をぼくらは調べていたのだ
怪我ぐらい
当たりまえの話じゃないか
生きて愛して ....
お空にうかぶお月様
まあるい大きな傘さして
明日はすねて出てこない
足元で咲く小さな花は
精いっぱいに背伸びして
きれいでしょ?と自慢顔
隣のあの子は憂鬱そうに
あくびと一緒に涙 ....
呼吸のように
代謝のように
君と僕を
当り前につなぐもの
歯磨きのように
晩御飯のように
君と僕を
さりげなくつなぐもの
無理矢理つなごうとしても
呆気なく解けてしまうも ....
インフルエンザワクチンを受けに町の医院にゆく
一年にいちどここに来る
蛍光灯の白いひかりが湿っぽい
なんだか懐かしいような気がしてくる
そとは濃い青灰いろの雨上がり
血圧 ....
111111
まがじんがらになせられたら、がらんだりんぐらんぐにんぐみんくしんぐりんぐやんぐ、まんぐりにんなにのんぐりみまらりんぐり、たらまんがら ....
台詞が浸透する
蝶じゃなくて花なんだ
月じゃなくて太陽なんだ
生活に懐かしい呼吸が舞う
遠くから見守っていた蝶が
夜のとばりのつぼみにとまる
戯れながら休息を得たなら
朝日を浴び 光 ....
月はたった
29日で満ち欠けを繰り返すけれど
宝くじはほんの
ひと月で当たり外れがわかるけれど
もうすこし
時間のかかることの方が
世の中には多い
クリス ....
お金をいただくためには
一筋縄では行きません
それでも出来るだけ
楽しんで仕事をしたいな
ずっと色んな仕事をして来る度に
胸に誓った思いです
★,。・::・°☆。・:*:・° ....
月はひとつで
星たくさん
孤高に見える星だけど
星にはたくさん仲間がいます
でも月も
青に寄り添う
せつない愛です
それがなんだと言われても
そう思う
....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ
通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました
生活の一部となった音 ....
しゃぼんだま
とんだ、ふわり。
ぼくら、ふたり。
しゃぼんだまとんだ。
どんな
きれいなものも、
ひかりにふれてしまえば、
かなしいか ....
時が落ちる空と
暗闇に染まりゆく部屋
淋しげに伸びる影を見つめながら
いつか見た同じ陰りを思い出す
人生とは何たるものか
生きるとはなんだろうか
若き日の迷いそのままに
移りゆく部屋 ....
わたしの天使は飛び降りる
高い塔からまっさかさまに
天使は翼を広げたまま
わたしへ向かってほほえむだろう
雪が降るように真っ白に
翼は光る冬のはじめの陽射し
わたしの ....
気になるひとにメールして
高速にのる
そして交響曲第五番を選択する
肌寒くなるとチャイコフスキーが欲しくなる
カラヤンが楽譜を設計図にかえる
カラヤンが演奏を建築にか ....
{画像=111110214109.jpg}
打ち寄せる砂浜に
文字を書いている
崩れ消えて行く文字達
流木を持ち
強く刻み付ける
水際に暗く強く ....
きみの楽しいメルヘンを
ぼくはもう聞けないのだ
きみのあわてん坊の優しさに
ぼくはもう包まれることはないのだ
ぼくは裏切られているのだろう
きみは抱かれてもいるのだろ ....
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