すべてのおすすめ
明日は嘘しかつかないぞと決めて
枕を抱いた
会社を休んで無人島に行った
波が話しかけてきて椰子の実をくれた
「人と話すのはひさしぶりなんだ」
生まれてから死ぬまでを考えれば
そんな日があっ ....
わたしはよくつまづいてしまうから
玄関にある靴は
どれもこれもつま先がはげていたりする
つま先のはげた靴
可愛い靴なのに残念

そのくせして
きっちゃんを待っている時は
つま先 ....
風が吹き寄せる
この今を追いやるようにして


佇むことしかできないまま
耳を澄まして 目を閉じて あの頃を思い浮かべる


かけがえのないことだった
離れてから気づく感慨は
あり ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
配達中にラジオで聴いた
でんでんむしを歌うあいだしょうこ

WIINKのあの娘だとおもった

つのだせやりだせあたまだせ
でんでんむしが言うには

そんなのわかってる
あんたこそ元気 ....
部屋を汚してしまうからって
こんな変な服を着せられて

助けてください
誰か助けてください
おトイレに行かせて下さい

お願いです
誰かお願いです
この服を取り外して
私を
おト ....
目が覚めた時に触れた
手の先がジンと痺れていた理由は
握った力が強すぎていたからなのか
心地よい鈍痛に包まれて
寝息を聞いている朝

無言のまま身体ごと引き寄せては
暑さのせいなのか
 ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための

桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた

今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが

異なる性を持つもの同士
時を違 ....
死は結合された身体を
とく作業である
ほぐれていく身体はやがて二つにわかれ
それぞれ無のなかを漂う


互いが持っていた糸電話の
コップの裏に描かれていた顔は
ふたたびそれぞれ ....
長文及び乱文のごとく酒 運命とは。
戻ることはないから安心してもいい
並列された時間軸に迷いはなかった
それはみな意志の極限を指しているから。

時が鳴り響くように。
(私たちがモナドと呼んでいたもの) のよ ....
おてんとむしは かくれんぼ
ちいさな星は めだつけど
みかけよりシャイなのさ
スターの数は 数えないで


すっかり いじけた おてんとうむし
さいこうの隠れ家 見つけたよ
大切な 種 ....
スイッチ入れるとお湯が沸く
仕組みなんか知らないけど
お手軽ね、電気ポット
送信を押せば届く文字面
仕組みには興味ないけど
らっくらくインターネット

仕組みなんてどうでもいいけど
あ ....
依存症の集会所に
ジンジャーブレットマンが並んでる

俺たちを試すように
キャンディケインを持って
待ってる待たれてる
いつも雨の下というわけにもいかない

会えても会えなくても
変わらないものなんてない

私たちはたがいの
重力でだけ惹かれ合って

ボードゲームの駒みたいに
そ ....
赤ちゃんの匂い 柔らかい肌の匂い
ふわふわの肌着の匂い あたたかいホッペの匂い
新生児のウンチは 美しいきいろ
お日様の下でひなたぼっこした後の
どんな高価な石鹸の匂いよりも
甘くて 柔らか ....
雨が強くなり始めた頃傘も差さずに泣いていたのは
怯える事を忘れかけていた少女の遊び
似合わない化粧と行くあてもない二本の素足が生を感じている
泥がはね、ワンピースも下着も先程までカールをしていた ....
封筒の端をハサミの片方で割いて
中身を確認すると
手紙の束が入っていました
一枚一枚丁寧にさくさく切っていくと
文字の欠片だけが残りました
あとはノリと台紙があれば
なんだって盗めそうなく ....
重力を入れたポットが
加速しないように
減速しすぎないように
飛んでる

月は火星のように赤く溶け始めて
人のいない地球は緑色だった

空が消えて海が浮かび
サテライトの寿命が点滅す ....
ミニバンをドライブインに停めた
好きなものを食べなさいと言った
電話してくるからと席を離れ
子供たちを捨てて逃げた

ドアを閉めると大きな音がした
ハンドルを握る手が震えた
もっと離れた ....
私の
右のてのひら
左のてのひら
載っているのは
目に見えるものばかりではない
見えないけれども
無力でもないそれらは
良いものとは限らず
悪いものとも限らない
間違えて捨て
間違 ....
コウノトリが
光りを運んできてはじまる一日は
約束に満ちている
四丁目への福音

聞いてほしい
聴いているよ

ほほ笑みの爆ぜる音が
煤けた下町に響き渡る/わたしは
泣いているビル ....
ふつうってなんだろう

格差ってなんだろう

おかねってなんだろう


傷つけたらいけないよ

おどしたらいけないよ

どうでもいいことだよ

傷つけたらいけないよ


 ....
くたびれた我が身に
赤い旗がいくつも立つ
宣告は容赦なくて不要物に
なる日もとおくはない

息子達のために生きているつもりでも
やつらからはなんの音信もなくて

CSN&Y
ぼくたち ....
(この密室の中に)
(メモを残すから)
(いつか見付かってほしい)
(短い言葉しか書けないけど)
−・−・−・−・−
密室の中で
白骨化した遺体の書き残したメモ帳
そんな不吉な
メモを ....
目の開いたバラバラ死体を私はずっと捜していた
手はお喋りだと口がくちぐちに言うので
うるさい手を切り落として 口に食わせた
口は満足そうに 黙ってくれた

足は突っ立って進むことしか ....
きれいきれい
爪も髪も肌も
靴も上等 生地も最高
そんなまるまるちゃんを裏がえしたら
たぶん手に入れやすいブランドのタグついてる
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
右、右、右、もうちょっと左、

あふれだす切実

あのひかり

かなしみ

ほこりやにおい

おんなが語り出す

床の間の水仙までが冷たく見えたお正月


馬鹿もいたろう ....
人間といったところで
革袋に詰め込まれ
骨に抱えられた
一本の管
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
whatever- mizunomadoka自由詩715-6-3
新しい靴- 瑞海自由詩5*15-6-3
深淵で_奥底で_方位なきまま- komasen333自由詩3*15-6-3
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩23*15-6-3
でんでんむし- 梅昆布茶自由詩1115-6-3
夜をつなぐ- 和田カマ ...自由詩1*15-6-3
聡明であるべきふたり- AquArium自由詩3*15-6-3
藤と桜- ただのみ ...自由詩17+*15-6-2
身体- 佐藤伊織自由詩115-6-2
長文及び乱文のごとく酒- 北大路京 ...自由詩515-6-2
- 佐藤伊織自由詩215-6-2
_たんぽぽに抱かれて- るるりら自由詩8*15-6-2
1/2/即興ゴルコンダ(仮)投稿.42- こうだた ...自由詩5*15-6-2
alcohol_sex_drug_dependence- mizunomadoka自由詩215-6-2
wait- mizunomadoka自由詩215-6-2
あまいこと- 岸かの子 ...自由詩7*15-6-2
夕立の佇まい- 岸かの子 ...自由詩4*15-6-2
ワンサイド- Seia自由詩215-6-1
era_of_fantasy- mizunomadoka自由詩115-6-1
Ruth- mizunomadoka自由詩215-6-1
_- もっぷ自由詩4*15-6-1
放熱- もっぷ自由詩415-6-1
- 吉岡ペペ ...自由詩215-6-1
息子へ- 梅昆布茶自由詩1215-6-1
密室- ゴースト ...自由詩5*15-5-31
盲目- 為平 澪自由詩9*15-5-31
ブランド- はるな自由詩315-5-31
へびか靴紐- そらの珊 ...自由詩19*15-5-31
邦子の春- 吉岡ペペ ...自由詩315-5-31
人間といったところで- イナエ自由詩11*15-5-31

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