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ところであなたの結末は
空に聳える塔の上
さらに伸ばした指の先
白い雲の浮かぶ場所
光の中で交差する
きらりと光る紛い物

ところで自分の結末は
八五番の緑色
赤い豚の急降下
離島 ....
湖は空を映している

それは私と息子の関係に似ている

澄み切った青色の空を
湖はより澄み切った夏色で

そういう風に生きて欲しくば
そういう風に生きていこう

叶うかどうかは ....
横断舗道を
小学校六年くらいの
男の子たちの集団が
渡っていく

夏休みが始まったばかりだというのに
どの子も
こんがりと日焼けしていて
プールでもいくのだろうか
子犬がじゃれ合うみ ....
お昼寝の時間
うまく
流れに乗れなくて

眠ったふりで
じっとしていた

人影がくる
園長先生
ことば
かわすわけでなく

寝顔を眺めて
うなずいている
そうして

ブ ....
蜂をしゃぶったのどに光が当たる
竹ひごで編んだ身体に風が吹く
シャーベットカラーの臨終に手足が跳ねる
沖あいでこいびとが放ったブイが海中へ消える
香水と星とが同時に蒸発する
水のようにド ....
時を止めて夜を止めて
コンチネンタルタンゴで時よ止まれ
花がぱあっと咲いたように華やかに匂うように
僕には愛も歌もある
疑うなら中を覗いてご覧
誰にだって壁を作らない
死を遠ざけてよ勇敢な ....
透明な祭壇の上で
君は羽化する
私はただ見あげ見つめるだけ

君は羽化をくりかえす
私はただ見つめつづけるだけ
君はそのたびごとにちがう羽をひろげて
   雨の羽
   砂の羽
   ....
{引用=引きこもり悲喜こもごも}Don't Disturb Cryptobiosis
夏眠中です
邪魔しないでください

冬眠から覚めても
春眠暁を覚えずを終えても
今は夏眠中

秋が ....
愛していると言わないで
そいつは僕を窒息させる

愛していると言わないで
がんじがらめにされてしまう


いつも いつも
あなたを気にしちゃいられない

いつも いつも
笑ってば ....
仮の名を
光でおくる
ぼくら星


流星も
声なき叫び
残したり


混沌の
星のことばを
セーブする


掬っても
すくっても君の
青い星


鈍足の
北斗 ....
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
もう終わりだ
と思ったのは雨に
濡れた瞬間だった

世界がゆがんだ気がした
水気を含んだ髪を
乾かしながら

僕は
思う

何処にも逃げ場所はない


静かに雨が降ってい ....
**というわけで 愛用の帽子はベージュのレース製
筋金入りの自由自在 たたんでひろげてひっぱる
突然ピンと宙に浮く
新しいのを買ったらと 90歳の母の助言

思い出の中に浮かぶ帽子たち

 ....
あなたのことを
見えないドアごしに
心配している
ひとり べんちで

そんなときにも
わたしのことなんて
考えてくれてないなんて
すねながら
ばかだよね
(ばかじゃないよってもうひ ....
こころが
あまりに泳ぐので
からだは
すっかりさかなのようになった

くらやみで
もの見えず
熱のほうへと泳ぐこころに

からだは
ぴったりよりそい
もとめるものをもとめてい ....
愛と詩はべつものよ
花瓶の花と荒野の花とに
どれほどの貴賎があるだろう



ただ咲くように咲け
それをときどきやさしく飾るのが
詩の役割だろう
雨に濡れて

乾かない髪を

結い上げたままにして

服を脱ぎ散らかす



バスタブにうな垂れて

泣きじゃくった声は

シャワーの音に

かき消されて



 ....
うちの孤高の戦士はいまベランダでひなたぼっこ
あえて妄想中とは言いますまい
ときどきかれの誇り高きぶた猫の本能が
のねずみやのうさぎの後姿をおもいだすのかもしれない
それとも昔の彼女の寝姿か
 ....
あの子は 優しく かわいくて
真っすぐな目を ふせていた
必死な 私のおせっかいには
心開いて うなずいてくれた

ありがとうと 言おうとしても
伝わらないセリフが あふれだす
ごめんね ....
手を離さないから
あなたが
どこへいこうとも


わたしが
消えていく
あなたと
溶け合って


消えていった先に
あなたは
一人


わたしの手と
あなたの ....
子どもの頃
夏になると
庭に母がとうもろこしを植えた
毎日水やりをするのは
弟と私の仕事だった

「これ、なんていうとうもろこしか知ってる?」
「とうもろこしに名前なんてあるの、おねえち ....
一ノ妙


その命の長さ 七つの月


おぎゃおぎゃと 君はどんな声で泣いたかしら

「ねぇ 見て 手を握りかえしてくれるの」

ちぃさなちぃさなお手手 小指をすこしだけ掴むの
 ....
生まれたての赤ん坊が
声を殺して泣いていた

夕陽を追いかけている内に
海に沈んでもがいていた子供

狭いハコの中の更に狭い監獄で
ひしめき合って窒息した中学生

本来なら真っ白のキ ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
{引用=(煙突)

   獣たちの
   輝いていた瞳は
   もう、眼窩にひそみ
   昼の祝祭は
   夜の灰となり
   細い導管を
   遡る


(車)

 ....
{引用=  21.徹頭徹尾といったら
     それは徹頭徹尾なのであって
     尾藤イサオではないのです


  22.アイム
     パウロ・シルヴァ
     ト ....
そうして語り部は謳う


燕に託した幸福の王子

お菓子の家の魔女の事

舞踏会に行く灰かぶり


夜毎夜毎に語り部は謳う


もしいつかこのわたしが

語り部になれ ....
さかんに水が降りますね
明日に蓋でもするように
おびただしく注いでおります

地面の下はどうなっているだろう
私はこんな時決まって
泥濘に埋もれた兵士の白骨を連想します
それから恐竜の化 ....
あるいはこれが
さびしさなら
まだ よかったね

線路のわきの
姫女苑
のこった青に
境界を引き

のばした先に
ぬれた鉄柵

あるいはこれに
なまえがあれば
なぐさめ ....
宛先のない、差出人名だけ書いた
何一つ言葉の綴られていない手紙を
したためる毎日だった

訴えたいこと
懇願したいこと
助けてほしい、と
どれだけ書いても書ききれないくらいある
そんな ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
結末- ……とあ ...自由詩17*12-7-24
夏色の湖- 小原あき自由詩10*12-7-24
街角の風景- そらの珊 ...自由詩10*12-7-24
ブランケット- umineko自由詩8*12-7-24
浄化のシステム- 平井容子自由詩1912-7-23
コンチネンタルタンゴ- 黒髪自由詩2*12-7-23
羽化少年- 塔野夏子自由詩7*12-7-23
ふわりと短い横書きいつつ- 海里自由詩212-7-23
わがまま- まーつん自由詩10*12-7-23
北斗七星☆五七五- yo-yo自由詩312-7-23
レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
静かな雨に討たれて- kauz ...自由詩4*12-7-23
帽子と**考- 木原東子自由詩14*12-7-22
わたしのとぶ日- 唐草フウ自由詩7*12-7-22
さかな- はるな自由詩612-7-22
愛と詩は- はるな自由詩412-7-22
サイレント- 永乃ゆち自由詩7*12-7-22
ベランダの猫- 梅昆布茶自由詩2312-7-22
優しさのかたち- 加藤自由詩112-7-21
永遠- 佐藤伊織自由詩112-7-21
とうもろこしを茹でながら- そらの珊 ...自由詩19*12-7-21
手向け_会えなかった君へ- 黒ヱ自由詩612-7-21
「それでも死んでほしくなかった」- 桐ヶ谷忍自由詩412-7-21
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
樹々へのコラージュ- 草野春心自由詩512-7-21
詩の磁場(2)- 草野春心自由詩212-7-21
語り部は謳う- 永乃ゆち自由詩4*12-7-21
黒アンモナイト記- salco自由詩10*12-7-21
鉄柵- はるな自由詩512-7-20
「そして虚妄へと至る」- 桐ヶ谷忍自由詩312-7-20

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