すべてのおすすめ
バス停は
しずかに濡れていて

時刻表には
ブレスの箇所が
しるされていて

そこにあるのは
文字ではなくて
数字でもなく


声は
とっくに
無力なのでした
 ....
  世界にはたくさんの場所があり
  たくさんの営みがおこなわれている
  その日、僕が
  することを選んだのは
  床屋に行き
  髪を切ってもらうこと



  ひどく ....
明日は雨が降るかも知れないと傘を用意する。

きみが傘を忘れてはいけないと二つ用意する。

それから退屈させないようにと、ついでに釣竿をトランクに入れた 。

(明日は見事に晴れだろう ....
喧騒から逃れて
唯 静謐な箱庭の中で
君は自由を求めて翔ぶのだろう
さびれた町だけど、さ

コンビニ袋なんかを
シャリシャリいわせて
きみと歩いて、さ

きょうのことを
懐かしく思う日が
来るんだろうな、
って



真夏のくせに
 ....
君はポロシャツを着ている
襟のところから三つボタンがあって
君は一番下しか留めていない

君はだぼっとしたジーンズを履いていて
その膨らみの中にまだ春を隠していた
もうすぐ夏も逃げ込んでく ....
記憶だけが眠る小高い丘
透明な壁の稜線をちぎれ雲は通りすぎて
M字と書けなかった夏
(突然)きみは荒れ地に姿をくらました
夕立は今も土底を洗い流して気ままに
と、とひと月と打ち消された ....
{画像=110831002002.jpg}


夜の
瑠璃色の涼気に
夏は
フゥとため息をつき
頬杖をついて
浅い眠りを眠る
薄青い羽虫は
闇の中を飛翔するであろう
夏の夜に
 ....
マイナスのこころは 似たような レベェルのマイナスの心を
呼ぶのかな
そんな はずはない
マイナスのこころは 似たような レベェルのプラスの心を
呼びたがるはず

あの晴 ....
泣いてもいいから

どうか
自分を傷つけないで



わからなくても
いいから

わかろうと
しなくてもいいから

どうか
しあわせに



 すべてが見え ....
カウンターでモーニングを
こうして毎日摂れるのは
四十年間働き続けたおかげ
払って来た厚生年金の余禄
震える指で煙草をつまみ、吸い
灰皿に戻して
まったりの店内を吹き抜けるウェイトレスが
 ....
人間にはそれぞれ魂を貫く .... 赤の鎖が 手足に食い込んでゆく
薔薇のうみのなか
催淫はもう身体を支配している

胸の上にのしかかってくる重圧感
息を吸い込めば 香る 甘美
薔薇の棘の痕 舐めるざらついた舌
拒否したい ....
ぼくはずっと、
ぼくという人間が、夢見たことや、
苦しみが報われたり、
いつか救われたいと願うことが、
すべて、
恋愛によって明らかになるものだと、
信じてきたようなところがある。
 ....
{引用=




一 花の身軽さ



花弁のような裸体になって
柔らかくも冷ややかな
草むらに横たわると
この黒髪は
匂いに濡れる

花咲く野辺には
見つかりがたい陰 ....
どれほど歳を重ねたにしても
夏の終りは感傷的で

どこかしらか和太鼓を叩く音が聞こえてくる

リズムを刻んでいるようであり
生の在り様を現そうとでもしているのか

小刻みに
あえて無 ....
資長道灌
苦戦覚悟の
江古田の地
豊島一族との争いで
扇谷の上杉の
暗愚殿を支えながら
手薄な手勢で奮戦し
地の利時無く敗色濃厚
兵と逸(はぐ)れた資長が
巡り会えた黒猫一匹
尻尾 ....
  僕の中に小さな女の子がいる
  無垢な目に鋭さを湛え
  頭には白い花のかんむり
  僕の中に女の子がいる
  僕は彼女に恋をしている
  それは君じゃない



  君 ....
いつも自分を赦せなくて
だからせめて貴方に赦してほしくて

唯、赦されたくて
水の
こぼれ落ちる音が、すき

みずしらず、な
はずもないのに

わたしはまったく
かなしいさかな



水が
なくのを
聞いたことがない

そのくせ
わたし ....
空いてます
ぼくのとなり

とても広くて
あなたのわがままはすべて叶います
来ませんか
ぼくのとなりへ

ちょっと高くてこわいし
階段もないけど
その右手も 左手も
ぼくに差しの ....
パスタは絶対にフォークとスプーンで食え










ワンスプーンの上にくるくる巻いたらそれがルール


それが一口の定義だ
 ....
愛すべき キミ

キミは
夜が辛いの?
昼を憎んでいる?

か細く
白い透けた肌の キミ

脳の中は
その言葉とは
裏腹の

青い知性と
生命にあふれている

私には
 ....
  いとしい夜に
  枕がふたつ
  いい歳をして
  ひつじを数える



  悩みはつきず
  喧嘩はたえない
  僕たちの日々に夜が
  静かなのはいい



 ....
{引用=「葡萄」

  葡萄の皮を
  小さな部屋の
  ドアをひらくように……
  ……
  そのなかには
  何か
  静かな音楽を奏でているひとが
  椅子に座って
 ....
できるかぎりの優しさで
息をおくって

あざやかな
卵のひとつひとつに
そらを託しました


そうして
いかにも幸福そうな
幽閉は

繊細に
消えるのでした

 ....
青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る

白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
 ....
{引用=――Morrisseyに}

  音楽の
  無遠慮な激情のあと
  きみの足もとで
  タンバリンが死んでいる
歩み進んでも


先は見通せなくて


道は丸まっているのだと知った


ぐるぐると続き

次第にぴったりくっついて

わたしはひとつの幹になる



 ....
溢れる光が やさしく ふたりを包む
頬に触れたあなたの指先
くすぐったくて 思わず笑った

春の陽だまりの笑顔で 
あなた いつだって泣き虫なわたしを救ってくれたの

さくさくさくら…… ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
両生類- 千波 一 ...自由詩6*11-9-1
稲妻- 草野春心自由詩15*11-9-1
モーメント- アラガイ ...自由詩3*11-9-1
butterfly.- れもん自由詩2*11-8-31
星屑みたいな夜に- 千波 一 ...自由詩4*11-8-31
ボタンを押したら- 木屋 亞 ...自由詩5*11-8-31
すべての記憶を失ったMなひといきのために…_(序)- アラガイ ...自由詩2*11-8-31
夏の夜に- beebee自由詩17*11-8-31
わたしが_わたしで_あるために- るるりら自由詩22*11-8-31
泣いてもいいから- 千波 一 ...自由詩3*11-8-30
朝デニーズ- salco自由詩7*11-8-29
食いもん礼賛- TAT自由詩1*11-8-29
薔薇のうみ- 洞野いち ...自由詩411-8-29
恵比寿へ行ったの- はだいろ自由詩811-8-29
小詩集【花鳥風月】- 千波 一 ...自由詩6*11-8-29
異心のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-8-29
猫地蔵縁起- ……とあ ...自由詩8*11-8-29
箱庭の愛- 草野春心自由詩611-8-29
forgiveness.- れもん自由詩211-8-29
かなしいさかな- 千波 一 ...自由詩6*11-8-28
- たま自由詩37*11-8-28
パスタは絶対にフォークとスプーンで食え- TAT自由詩311-8-28
愛すべき_キミ- 森の猫自由詩4*11-8-28
ひつじのまくら- 草野春心自由詩211-8-27
女へのコラージュ- 草野春心自由詩5*11-8-27
しゃぼん玉- 千波 一 ...自由詩5*11-8-27
- nonya自由詩18*11-8-27
余韻- 草野春心自由詩311-8-27
バウムクーヘン- やや自由詩2*11-8-26
Cherry_blossom- 洞野いち ...自由詩511-8-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492