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補色の皮膚にくるまれた
みずみずしい
くれない色の球体、に
浮遊する
ありふれた夕暮れ

しゃりしゃり、と
浸食される空から
ふきだす
涙形の星が、
しゃぶり尽くされて
裏葉緑青 ....
 

一面のハーモニカ畑で
郵便ポストが
風に揺れている

記憶を失った大砲の欠片は
小川の水底に涼しく沈み
命は
とても容易い

お互い皺が増えたね
僕らは最近特に
そのよ ....
  青い葉が何枚か
  あなたの肩に貼り付いている
  後れ毛に似た愛おしい季節
  小石たちが燻らすモノクロームの薫り


  雨が降りそうなことは 少し前から
  私にだって ....
卵はひとつの理想形だ
人間もまた卵から生まれれば
これほど母親との確執に苦しむことはない
乳と血の繋がりはどんな病的恋情より
互いを束縛しその愛は動物並に遠慮がない
その点 卵は完璧だ
無 ....
子供の頃夏休みになると
家族みんなで川原でキャンプ
開放的な気持ちになれた

川原で釣りを楽しむ
父に教えてもらいながら

すぐに釣れたり
すぐに釣れなかったり
その繰り返しが子供に ....
バレンタインにもらった砂利みたいな
チョコレートうれしくってポケットに
突っ込んだ手で握りしめてもぜんぜん
溶けなくってへんだな一粒口に入れて
みたらこれっぽちも甘くないってやつ
ぼくの片思 ....
            150612


カニバリズムを連想する社会
兵士は食料を持たない
現地で調達するのだ
後方支援の乏しい旧日本軍兵士は
さぞかし、苦労をしただろう
現地調達て言 ....
ハロー ハロー
喉の奥でとどまる

君の星で緑はもえる

二人の女は内緒話
うたにかえる

ピアノを弾いて

魔法の呪文
喉の奥でとどまる
ブリューゲルがすき

野間宏が「暗い絵」と表現した世界

描きこんだ風景を解釈する自由

それっていいかも
だれにも語れないメロディー

ソートする必要もなくながれている

言葉とか想いはソートできるのだろうか
ヘビメタTシャツ率の高い老人会に行く 月があることを忘れていたのは
決して僕が地下にいたからではないのです

けれどもつながりのない
偶然が
ゼリーのように冷蔵庫の隅で

また冷却するための振動が
伝わっていくマンホールの ....
痰に執着が絡んで上手く吐き出せない

過去に想いを馳せて 石橋を叩いて 渡らない

 どの様な姿が陽に当たって影は無念だったのか
 それとも地平線まで心は太平であったのか
 おぼろげな足取 ....
そのときわたしは息をとめていたし
世界はないも同然だった
前でも後ろでもおなじことだ
どっちにしろ転ぶのだ
夢のような一瞬ののち
美しいさびしさとひきかえにして
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ....
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ....
蛇口から蛇が出てきて排水溝に逃げていったと
主婦が言い出した。蛇はきっとコブラにちがいな
いと生物学者とプロレスラーが同時に口にした。
コブラなら猛毒対処に、と叫んで立ち上がったの
は ....
今日もくるくる地球は回るのに
みんなせかせか働くのに

わたしは今日もベッドの上で天井を仰ぎ
お昼にアイスクリームを食べる

むしむしとした鬱陶しいほどのこの湿度は
今もわたしを包み込む ....
 
 
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた

雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった

窓を開けると
代わり ....
写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ....
――風よ 

木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し

花房にそっと触れ
散り際へと誘う

子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ 

風 おお風よ!

おまえが気まぐれに ....
禁色を懐に纏い透明なさらさらとした波打ち際
便りも海風の知らせもない 天に祈る日々に満ち潮が止まり
息が出来ない

慕い人は振り向かずに 船を陸に進ませた

瞳が朱に滲む 
 
 一太 ....
パパあれみて
ジャンボがあるいているよ

ねえねえ みてみて
けむりがおててつないででているよ

ようやくことばが使えるようになった息子ははしゃぐ

何時か 
ジャンボが滑走路に ....
わたしが
ものを思うあいだ
水はあふれ続けて
世界をしめらせていた

花は咲き揃っていた
腐りそうに甘い日陰で
決断も
選択も
もう必要じゃなかった
獣のていで眠っていたい青緑と朱色のなか昔々の
イギリスのサーカスの新聞広告ゆか一面バラまい
て六月は停滞するヒグマは玉乗りするリスだって
玉乗りすル?けもののけもの現実逃避はたのしい
ですもの ....
ほんとうにこの夜は
つるつる光って石のようだ
そうしてあなたの目はそれより真に暗い

ほんとうにこの夜は光って
日々のゆく先をかけがえなく照らすだろうけど
そのたびにまたその目を思 ....
                150609

死刑廃止の署名にサインして
いつも僕をリードする勝子が
A4用紙を突きつけた
住所氏名を手書きで書くのだ
署名の目標は100万名だと
少し ....
四方に充満した水の粒子が
わたしの髪の毛を
ちぢれさせてゆく
梅雨に不機嫌になるのは
そんな他愛のない理由だった

透明な傘を持ち
すれ違う人が
生真面目な歩幅で
人を殺す理由
人 ....
値札ついたままのぬいぐるみと話している  
砂漠の真ん中で
洗濯機が回っている
インド綿のシャツを着た官吏が
時々中を覗きにやって来る
 
飛行機が上空を通過する
やり場のないコウモリ傘や
目新しい嘘を乗せて
 
真夏日 ....
殿上 童さんの自由詩おすすめリスト(14757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
竹婦人- 草野大悟 ...自由詩315-6-13
洗濯- たもつ自由詩215-6-13
予感- 草野春心自由詩215-6-13
『エンジェルエッグ』___卵から始まるはな詩①- ただのみ ...自由詩21*15-6-13
鮎を釣る- 夏川ゆう自由詩115-6-13
石ころを、たべる/即興ゴルコンダ(仮)投稿.45- こうだた ...自由詩6*15-6-12
石ころを、たべる- あおば自由詩5*15-6-12
- いるみ自由詩115-6-12
ブリューゲル- 梅昆布茶自由詩915-6-11
ソート- 梅昆布茶自由詩415-6-11
ヘビメタTシャツ率の高い老人会に行く- 北大路京 ...自由詩815-6-11
- 佐藤伊織自由詩215-6-11
右腕と左腕の狭間に- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-6-11
一瞬ののち- はるな自由詩315-6-11
無題- 瑞海自由詩5*15-6-10
雨の影- 灰泥軽茶自由詩515-6-10
藪の中- 為平 澪自由詩215-6-10
華の金曜日- じまさん自由詩215-6-10
約束- たもつ自由詩2115-6-10
写真- 為平 澪自由詩715-6-10
風と共に念ず- ただのみ ...自由詩15*15-6-10
一太刀の幕明け- 朝焼彩茜 ...自由詩6*15-6-10
おはなししましょ- イナエ自由詩8*15-6-10
いらない- はるな自由詩215-6-9
うつけもののささえ/即興ゴルコンダ(仮)投稿.44- こうだた ...自由詩4*15-6-9
この夜- はるな自由詩115-6-9
うつけもののささえ- あおば自由詩3*15-6-9
パーマネント_ラビリンス- そらの珊 ...自由詩13*15-6-9
値札ついたままのぬいぐるみと話している- 北大路京 ...自由詩715-6-9
真夏日- たもつ自由詩1415-6-8

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