すべてのおすすめ
暴力はどこだ
暴力をよこせ
殺人は暴力か
憲法は暴力か

ナチスドイツ
福島原子力発電所の
メルトダウンは暴力か
涙で暮らす幾数年は
聞いたそばから耳が腐れる
そうじゃない
ここ ....
春の陽にいて

あなたのことを思います

わたしの気持ちを受け入れて

いただけるなら

うれしいです

どうぞ



春の陽のなか

あなたの気持ちを受け入れました
 ....




外が言う聖域なき改革に
少し笑ってから
だれにも教えるつもりのない
ひとつのメールアドレスを
登録して機能させる
(そこはサイバーエリア)
(そこは賃貸住宅) ....
くずれた均衡
その静かな吸引力に
はく奪されるわたしたちの人格
キュビズムから滅びの兆しを嗅ぎとる、影の
わたしたちが歩く
男女の別なく
客も、客引きも
リードの犬と同じく
たっぷりし ....
命を忘れて生きていたら
空に向かって詩を書きなさいという
いつか
あなたと見上げた空がやってきました

みな異なる
あれほどたくさんの雲をノートにして
やっと伸ばした指先が
余計に小さ ....
格安ひとり旅ツアー社の好評企画「ことばのふるさと巡り(温泉郷/続編)」に参加した、ことばたちは銘々に温泉に浸かり、美食を囲み、人間どもに酷使される謂れなき辛さに酒を酌み交わし夜ごとに語り合っては親交を .... 闇をのみこむものは
闇自身でも
ましてや光でもない

宇宙船テセウスは、いまも応答がなく
どこかの系に存在し、また別の彼方に向かっています

船内を這う、動脈(はいかん)
微かな明滅が ....
器官の短詩(四作)





畑に落ちた目は農薬まみれ
瞬きをひとつして
流す涙

バブル経済でも畑には朝露(ほうせき)
ひかりと温もり、太陽が
労働の背中を見つめていた
 ....
かなりあ
    作詞 西條八十 作曲 成田為三
    「唄を忘れたカナリア」から


訪わない
かなりあは
もう唄わない
あとは捨てられるまでを
生きる

眠る瞳で
唄って ....
スペースインベーダー


歪みながらよろよろ移動する未確認飛行物体の層と、その上を流れる一隻の母艦
ミサイル的中の距離と時間を図りながら、左右に稼働する砲台を操作して、撃て
侵略者は少しずつ ....
美術展巡りが趣味だから招待状は珍しくないが、無の絵画展とはからかわれたものだ、初めて訪れた会場は歴史的格式もある重厚なホールだった

高い壁面は淡く白く、波打つことを拒絶しながら横にどこまでも続い ....
パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
顔(ガン)                流星
                      流血
  直情が滑る              硫酸
   乾いた血球を             流星 ....
リアリティはじっとしてはいられない女の子ね、持ち前の想像力で逃避も克服、溶ける魚(註1)の顔をして超現実、デバイスの仮想現実、拡張現実ソースたっぷりで入り乱れるの、あえて言葉で表すとして

人は個 ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
着床にも降りる雪の塩梅があるだろうか、ぼくから共有を剥いだ残りがぼくだとして、小さく息を潜めていたよフェミニン、ぼくは遺伝子と膝を交えて話したい、欠陥を謝りたい、のべつ幕なしか押し黙るのか日本語では表 ....   朝礼


フロアの中心に固めた事務机の島を囲むようにして立ち
輪番制の司会者のもとに
一人ひとり何事かを発声することが期待されていた
しかし外線が鳴ると朝礼も一時中断して
近くのだれ ....
いるわけがない
いつもの夕飯時のはずが
食卓に投げ出される、突拍子もない弟の主張
あの丘で恐竜を見た
家族みんなの一笑、からかいに
きみはひとり意地を張りつづける

 うっすらとほの暗く ....
こんこんあんたはどこゆくおひと
日もくれ 野もかれ たびするおひと
げるげろ ふとっちょ ひきがえる
めそぽたみやあの 古池や

 ―――もっと もっとはげしく

おんおんあんたはなぜな ....
その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号


 また足音のように、それはやって来た
 ....
仮想
ブラックホールを目のあたりにして
シンボルはちびった

 りらりら、らりら

追いつけるものなら、捕まえてみろ
術らかな言語が
かれを果実(もくてき)と思いこんだが
うだる密林 ....
嘘をついた少女の

大きな大きな麦藁帽

忍びよる

  祈りの歴史
また冬か、たしかに
冬にはだれかの炬燵の生活(くらし)がある
それでも重心は、大都会のビルディングの隙間から
「6億円、買わなきゃ当たらない」という
電車のキャッチコピーにサラリーマンまみれだ ....

陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと

腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
我々はこまかい罅を 感じている
誰にもある
あかるい三月の路上で
したたるような朝がまぶたをひらいた
我々がおもえば
頑固な落葉松の ひきしまった松根の一本や二本
適度なふかみの罅がはいる ....
校庭跡に残った桜の木
ビルに挟まれてわかりにくいが
駅の改札口を出てほどなくのところに
ふと足が向いてしまう
今はないという
桜田小学校
晴れの日の緑はすがすがしく
ベンチで
ブランコ ....
あなたの立てたポストは脆く
内も外も、やまない雨に濡れそぼつ
底冷えに、這いつくばった無音の小部屋の
差込口は狭く
取出口は固く
錆びた金具
動かない


 こころの番地(アドレス) ....
著作権は著作者の死後五十年を経過するまでの間、存続する。
            (著作権法 第五十一条 第二項)






死んでも背負(しょ)って、あるくものだと思ったか
だれ ....
日比谷線はいう、秋葉原、小伝馬町、人形町、人形とは「ひとがた」、エレキテルな水平移動の装置から視神経に憑りつく駅名は、脳のどこかの襞裏で痺れ、角砂糖のように崩れ、蟻の行進に流れてゆく、投げ返してくる、 ....
殿上 童さんの乾 加津也さんおすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暴力をよこせ- 乾 加津 ...自由詩4*16-4-2
どうぞ_と_どうも- 乾 加津 ...自由詩2*16-3-31
@mail_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩10+*16-3-3
夕暮れ- 乾 加津 ...自由詩13*16-2-19
- 乾 加津 ...自由詩8*16-2-13
ことばの格安温泉ツアー- 乾 加津 ...自由詩2*16-2-8
テセウス_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩2*16-2-5
器官- 乾 加津 ...自由詩6*16-1-23
かなりあ(他_三篇)- 乾 加津 ...自由詩3*16-1-16
ゲームの時代(エレクトリカル・ゲーム三作)- 乾 加津 ...自由詩4*16-1-5
無の絵画展- 乾 加津 ...自由詩6*15-7-17
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
A_DEATH_MASK- 乾 加津 ...自由詩5*15-5-4
眼人間- 乾 加津 ...自由詩6*15-1-24
失くした詩への覚書- 乾 加津 ...自由詩9*15-1-9
ぼくのユニバースへ、ようこそ- 乾 加津 ...自由詩6*14-12-21
オフィスワーカーの情景(四作)- 乾 加津 ...自由詩9*14-11-28
丘の恐竜- 乾 加津 ...自由詩12*14-7-30
てまりうた- 乾 加津 ...自由詩11+*14-6-28
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9
新聞配達_(夢喰植物)- 乾 加津 ...自由詩9*14-4-19
シンボルくん_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩12*14-1-18
- 乾 加津 ...自由詩13*13-12-13
ことばの姿(的な)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-26
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩15*13-10-18
ワレモノワレワレ_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-4
大人のための桜田公園- 乾 加津 ...自由詩12*13-9-12
ポスト_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩9+*13-8-17
死んでも背負って、あるく_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩14*13-7-9
日本橋人形町- 乾 加津 ...自由詩9*13-6-28

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