すべてのおすすめ
いらつきは雨のよう
ホームに駆け下りたら
行ってしまった電車
半分だけ見て出た映画
飲みかけのアイスティー
しおりをなくした小説
時がたっても
大人になっても
ぜったいにゆるす ....
華やかな蝶
今日は あちらの 花びらへ
明日は どちらの 花びらへ?
ボクは 見詰めることしか
許されないのか
涙は 君の 蜜と成る
ほら 耳を済ませて見れば
新しい 蜂達が ....
固いタイルに
きみはうつ伏せ
ぼくはぼく自身より
長く鋭い針を
きみの背骨の中点に差し込む
素早く、直角に
屹立させる
こうして
線と
....
朝 いつも降りる駅の
一つ前の駅で
朝急ぐ人たちばかりで
ロータリーの八重桜は
ほとんど返り見られることがない
駅の跨線橋を
見上げながら歩いてくる顔は
八重桜を背にしながら
....
草木も私も眠る夜に
横たわるこの身体の中で
動き出す小さな私
腰の辺りにある
大きな貝殻が開いた形をした腸骨で
目を覚ますのは
手の平サイズの女の子
彼女はお腹に住む
私の夢の ....
抱きつくのは
愛しいからで
抱きしめられるのは
愛しく思ってくれるからだ
体温の感じ方が
違うんだ
秋が深くなり
人恋しい
眠りにつく前
ぎゅっと 背中に抱きついて夢 ....
飛行機がまっぷたつに割れて
僕は死を確信せざるを得なかった
シートごと乗客が
つぎからつぎへと剥がれて空に消えてゆく
僕にはするべきことがあった
悲しいくらい真面目に当た ....
はなぞの
げっこう
さんるーむ
むじのかべ
ひくいそら
どあのおと
かんいべっど
りゅうどうしょく
ひきだしのせいしょ
うすいほほえみ ....
夜空のまえに宇宙です
茫漠がしんしんと降り積みます
オリオンか
雨か
分からぬほどに酔っています
あなたは黄いろが好きなのです
おばあさんのベッド
窓ガラ ....
* 孤独感 言の葉澄みて 露キラリ
誰も自分に関心が無い
そう言われると
読んでコメントする時に
寂しい気分も広がりますが
先走った秋が やって来たのかと思えば
....
となりで寝息をたてる君が
本当に君なのかと
疑う夜
このまま眠ってしまえば
二度と目覚めないのではないのかな
とか
(まあそれでもいいんだけれど)
太陽なんてなくって
何かの{ ....
見つめられると目が泳ぐ 点
嘘をつくとき唇が溺れる 点
滅多に好きなんて言わない 点
温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン
笑おうとすると頬が寒がる 点
お世辞を言う ....
手乗りして呉れるなら 何でも良いよ
手乗り文鳥 手乗り鴉に 手乗り蜂
手乗りしている間にサ
祈りなんかも 重ねちゃって
カミサマが 存在するなら 大もうけ
ねぇ カミサマって 紙なん ....
きみの腹を
綺麗な
正方形にくりぬいて
そこを通して僕は
桜吹雪が舞うのを眺める
蒼い春にも
暗い冬にも
きみの正方形から
桜吹雪が舞うのを ....
3時間過ごしてしまった
音楽を聴いたりぼっーとしたり
おうちに帰ると屋根のうえに
オリオン、おまえならなんて言うだろう
悪ぶってみたけれど
おまえを放っておくオスなん ....
綿毛の海で泳ぐ
後ろ姿を探す
秋の始まる午後に
あたたかさとつめたさの両側から
等しく守られていることを知った
星の人から届けられる
言葉によらない通信を
言葉に変 ....
人類諸君 諸君らの敵は人類である。
ちきゅうえい】という言葉を 覚えて以来、基本 ご機嫌だ。
地球影とかいて ちきゅうえい。ちきゅうゆうえいとは 関係ない。
澄んだ ....
青空のやつ
研ぎ上げたカミソリみたいに 輝いて
今日こそ世界中の 影という影を
断ち落とす 腹づもりらしい
太陽は 白痴みたいに
ただ 笑っているばかり
これからどれだけ 薄暗い血が流 ....
いのちまで取られやしない
いのちのお陰で好きでいられる
さあ来いよ
ぼくはあなたのライオンになる
淋しいのも悲しいのも平気
慣れてしまえばこんなもの
胸のしびれ ....
ぽつんとひかる
それだけで嬉しくなれた
淋しくもなれた
悲しくもなれたし晴れやかにもなれた
ぽつんとひかる
遠くのマンションが
白いひかりを並べていた
あ ....
小春日和の土曜日
住み慣れぬ町を散策に出たアラジンは
ふと
今日は電車から見る一級河川に出てみようと
川辺の高層マンションに見当をつけ歩き出した
バス通りを渡り
古びた団地の中を突っ切り
....
ほくごう君は
今年のドラフトで
どこの球団の指名にも応じると
自宅の四畳半の部屋で宣言した
ぼくの携帯電話で
ただし、
ジャイアンツにだけは行きたくないと
正直に語ってもくれた
そ ....
この世の全てに
意味があるとして
それが何の救いとなろう
泣くことが最初の呼吸であるならば
そこには一滴の悲しみもなかった
暇に溺れ
退屈過ぎて
息ができなくなった時に
泣きた ....
良いのは探究心
心配なのは風のお話
彼等はホント ゆっくりと
じっくり回って 近付くのだから
注意 注意
立看板が 有ったって
注意出来ない 落石注意
そんなコトばっかり 言 ....
6つ全ての面に
60と書いてある
拳大の立方体
それにそっと手を触れると
彼は吸い込まれてゆく
ゆっくり
60分かけて
彼がすっかり吸 ....
ボコボコにしてくださいよ
ぼく地球の痛みわかりたいんです
どうかおねがいです
もう明日歩けないくらいのちょうどいい感じにボコボコにしてください
あとぼくもう罪でいっぱいなんです
あなたが殴っ ....
街の本屋さんで
握手会をした
テーブルを一個出して
ぼくはぽつんと座っていた
なんの垂れ幕もなく
司会者もいない
道行くひとは通り過ぎてゆくばかり
交差点の信号が変わるたびに
秋が ....
夜の遊園地で
忘れられたこどもが泣いている
メリーゴーラウンドのうえ
コースターの支柱のかげ
観覧車の箱のなか
夜の遊園地に
忘れられたこどもは
こどもの姿のまま
たそがれ
台所 ....
瑠美子さんは昔から
玉のような麗人だったが
きのう出会って驚かされた
50代にしては白い素肌
それはいい
話しながら顔を見ると
美とはこんなものかと驚かされる
にこりと笑う瞳の
優 ....
彼女がたとえ男だったとしても
ゾウだったとしても
ぼくは彼女の存在を愛しています
今朝そう告白して
そういうことだったんだと
はじめて楽になれたような気がしました
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492