りり

それは
私の内側を
蝕んで

赤黒い
蕾を
つけるため

脈打つ
心臓に
まとわりついて

不安と
恐怖の
花を咲かすため

頭蓋骨の
隙間から
中に入って

絶望の
種を
生み出すため

瞳に溢れる
涙を
吸い取って

延々延々
私を
貪り続ける


自由詩Copyright りり 2012-01-12 19:46:20
notebook Home 戻る