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それは
私の内側を
蝕んで
赤黒い
蕾を
つけるため
脈打つ
心臓に
まとわりついて
不安と
恐怖の
花を咲かすため
頭蓋骨の
隙間から
中に入って
....
光が
薄れ
空が
眠る
時が
凍り
心が
踊る
紅い
月に
私は
触れると
ひやり
身悶える
絡ますと
ふわり
癒される
冷たくて
そして
温かくて
手を繋ぎ
一緒に
歩めれば
白い息も
きっと
温かいよ
己の
無能さに
気付くとき
同時に
気付くのです
あの
丸まってしまった
背中は
何年も
何十年も
挫折せず
日々働き
私達を
支えてくれていたのだと
....