ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
七月の窓辺

夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました

羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように

ゆらりと抱いた風をふ ....
2005.07 政治記者、情報源についての証言を拒否し収監
2005.11 フジテレビ、すべての報道番組を終了すると発表
2005.12 朝日新聞がタブロイド判・夕刊のみに
2006.01 人権 ....
生きるときも死ぬときも
私はいつも あなたと共にいます
この生命は あなたと出会うためのもの
あなたが傍にいることが
私の生きる道にある幸せです
たとえ背に矢を打たれても
あなたが生きてと ....
とても寂しそうに立っていたから
声をかけられなかった
檻の中
100センチの
ペンギン

タイミングが全て合ったら
結婚しましょう
氷の上で

夕方の風は冷たくはないの
ぬるいの ....
おっきなカエルが枕元に立って
コートの襟を直しながら
鼻の穴をヒクヒク ゲコゲコ


寒い季節になりました
子供たちを運ぶのを
手伝っていただけませんか?


あたしは目をパチ ....
なきうさぎの夢を見る
ある朝

目覚めると
あたりは真っ白な
雪の草原で

私も真っ白な
雪の装いで

私は嬉しくて
ぐるんぐるんと
でんぐりがえり

雪をまとって
走る ....
この世界にのみこまれた私たちは
感情の渦に支配され
すれ違う見知らぬ誰かにも
ほのかな期待のまなざしを向ける

こんな生きにくい世の中だけど
守るものがあれば
人は強くなれるという

 ....
静寂に耳を塞いで
朝も晩もない空の色が
溶ける頃

揺らぐことに絶望した舟の上
その死んだ櫂を捨てるのよ
そうして呪いの手で
紡ぎ続ける水辺の生活

もう
進むことはおろか
水辺 ....
摩天楼に乱反射する西日
お堀のみなもを揺らす

ビイドロの巨大なレゴの間に見える空
暮れなずむその時
夕焼け雲が小さな感傷のベルを押す


あの子の泣きべそ顔のほっぺは茜雲
見送り駅 ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
  チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
(〜イキル事など オシマイダ〜)

(〜イキル事など オシマイダ〜)



己の{ルビ深淵=しんえん}に 浮かぶ銀河は次元の彼方


独りのものには

花火の音で事たりる
 ....
良心の呵責を感じた看護婦が、昨日、自分の祖父に謝罪文を書いたバーカウンター。
130席用意しているけど、130人以上の予約を喜んで受けてしまう店長。
ご自慢の料理は?ときかれて、妻の自慢料理を答え ....
想い出は
いいものばかりで

ときどき
あなたの名を呼んでしまうけれど

聞こえたら
ごめん

答えないで

想い出が
更新してしまうから
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のように)


歩道橋、線になって逃げていく車の
ひとつひとつにああ、ぼくと同じひとが乗っていると ....
第四ニューロン 「新宿」

 朝早くから、家族に嘘を付いて家を出た俺は、待ち合わせ時刻の30分前には、
新宿駅南口改札の前に突っ立っていた。せわしなく煙草を吸い散らかす。

 どうでもいい話 ....
勝手口を開けると柿の木が青空にそびえていた
白い入道雲がゆっくりと動いていた
戸を開け放ち
時折それを見上げながらわたしはササゲの筋を取る
ざるにはササゲが青々と積まれて行く
指先にササゲの ....
カミサマって野郎がいるんだとしたら、其奴はとんでもなくイヤな野郎だな。
人間ってのが後悔するのを見て、楽しんでやがるんだ。
何故かって?後悔してるんだよ、人間なんつーモンを創っちまった事をよ!
 ....
哀しげに咲く花の花びらが散っていく
可哀草の花びらが散って、葉だけ風になびいて・・・。
指で触れただけで、散ってしまう可哀草。
あまりにも弱くて「カワイソウ」と人々に言われその名がついた。
風 ....
 ボク

ボクは、僕といわない。
それは、シモベとよむから。

一羽の蝶が飛んでるよ


  あなたとわたし

わたしは、あなたから生れた。
そして、母も父も
わたしにはいない ....
あなたが あのこと キス する あいだ

とおい むかしに たびをして いた


おとが すこし

きこえにくかった あのころ


まいくに きょうみが でたのは

そのこ ....
しらない をおいかけたら
からかうように空をすべった
梅雨のあいまの明るい風に
しらない しらないと
はしって逃げた

いつだって
しらない は遠く
つかめそうな距離でも
生卵のよう ....
燃えない者 月曜日
エンジニアとビジネスマンの
区別は不要

新聞紙 火曜日
出たがる者とたたかれる者に
分けること

ダンボール 水曜日
ハコ乗りする息子のクルマに
箱入り娘を乗 ....
影は何回も東の方向へ、ぼくとさよならをしたかったはずなんだ。
地面に転がったいくつものものたち、ごみばこ、人間、薄紅色の携帯電話、
全てが…なんか、倒錯している世界、素晴らしい世界。は、
フ ....
夜が暮れ朝が明けていく
ふらふらとゆれる車の中
わたしはひたすらねむりつづける

トリコロールがしおれた夜に
大好きなあのひとがわらう夢をみた
かなしいうたの終わりは声にすらならない
し ....
叫びが聞きたい
地上のどの声にも似ていない
見えない波長の叫びを

午前零時
どこかで叫びがあがった
均された街の
よく似た通りと通りのあいだのどこかで
どこかで叫びがあがった

 ....
私は毎年決意します。
「来年の夏こそは、彼氏と一緒に祭りへ行くぞ!!」と。
けれど、それはいつも決意だけで終わってしまうのです・・・。
「来年の夏こそはっ!」
「あぁ・・・・今年も・・友達と祭 ....
電灯に 虫が群がる

暗闇を震わせて

光に酔ったように身を惑わせる

ぶつかり合って 羽を散らし

ひとつ

ひとつ

闇に落ちていく

ああ

あれは ヒト だ
 ....
PULL.さんのおすすめリスト(3363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふわり、風- 千波 一 ...自由詩15*05-7-13
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ササゲの日- チアーヌ自由詩705-7-11
短編小咄「常連客」- 虹村 凌散文(批評 ...1*05-7-11
可哀草〜カワイソウ〜- 天使自由詩2*05-7-11
ウソとホント- こしごえ自由詩9*05-7-11
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しらない- 竹節一二 ...自由詩805-7-11
人間分別ゴミ- イオン自由詩6*05-7-11
遠、- ピッピ自由詩505-7-11
トリコロールがしおれた夜に- 八月のさ ...自由詩305-7-11
叫びと沈黙- 安部行人自由詩605-7-11
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