まず、この文章の性格について前置きしておかなければならない。
この拙文は、批評などという立派なものではなく、感想文である。
文中『あとがき』から若干の引用はあるが、作品そのものからのそれは行なわな ....
恋のうたを私はうたう

恋には
希望があるからだ
もちろん
裏切りも
いさかいも
絶望だってある

だけど
傷つくのは
私とあなたで

その宇宙は
誰にもわたさない

 ....
哀しみも
さみしさも
なにもないよ

空は
まっすぐに
晴れたよ

私は
まっすぐに
生きるよ

もう
未来しかないんだから

私は
からっぽなんだから
 
 
 ....
足は
深い草の中だった
踏んでいるつもりで踏む足音は
深く柔らかな草の中からだった


うらぶれたいだなんて、高架下
うらぶれたいだなんて、アスファルト
いつからか ....
新雪が積もっている
よく見ると
小さな穴が
点々と続いている

それは
子供が通った足跡
ぼくは外へ出て
子供の足跡を
上から踏んでみた
ざく
冷たい空間を
ざく
 ....
ごはん

うまい

ごはん

うまい


きれい


わたしはまだ

だいじょうぶだなって思う
 「どうして、書いてある詩をわざわざ声に出して朗読するんだろう?」

 詩の朗読、ポエトリーリーディングと言われるイベントに幾つか参加した後、当然のように湧いて
きた疑問がこれでした。
 もち ....
 現在、このサイトに出入りしている方々は、そのほとんどの方が「詩の朗読イベント」というものを
知っていると思います。有名な「詩のボクシング」をはじめ、関東ではおなじみのSSWSやベンズカフェ。
関 ....
はてることのない
くらしやかなしみに
のまれながら
わたしとあなたは
いる

うつくしくなんかない
ぼくだけのひめごと
あなたのことば
かいだんをのぼるように
そのうえに
うっす ....
きっとくる
いつものことながら
風は 遅れている

いっそ青の真空中の扉の
鍵を稲妻であけてしまおうか
ウロボロスの純真は
宙にくちづけして
星を孕んでしまったようだから

いつか ....
コスモスの
好きから始まる
恋占い
花びら八枚
願い叶わず
「ふくらはぎはね タイムカプセルなんだよ」

そう言った時
掠れた声で
おもしろそうに
わたしのゆるやかな足をなぞるゆびは
日ざしに透けて
どうしようもない昨日とまざり
まるで た ....
真夜中の病室は
眠らぬ夜が吹き溜まり
ベッドを仕切るカーテンの網目から
そっと闇を窺っている


自由をいつか昔に失った体躯は
ケミカルなチューブの血管や食道が
もはや自らの一部と ....
今夜の仮装は何が良いかな
あなたは狼男で、わたしはバンパイア
君は朗らかな笑顔で
オレンジ色のほくほくを
ていねいに掻き出しているね

ふたつの三角から掻き出したら
お次は大きな四角から ....
心が肉のかたまりだったらよかったのに
ロースみたいなきれいな肉じゃなくて
内臓、モツみたいな
ぬめぬめしたモツミックス200?の

心が頭のなかにあるなんて、
あんなすかすかでプリンみたい ....
昨日 はす向かいの家の犬が 
三匹の子犬を産んだ時
アフリカ国境のキャンプで 
百人の子供が生まれたらしい 

朝 すれ違ったランドセルの女の子が 
下駄箱の靴に忍ばされた画鋲で、親指 ....
君の身体にあいた小さな穴を
塞ぐこともできないような僕です

風が冷たくなってきました
風邪などひきませんように

そんなセリフは
可愛くもないけれど

せめて吹き抜けないように
 ....
ぼうたかとび の
しなった 影に

のる 
リュックには

ゆで卵と
つまみだされた時の ための
パラレル シュート
 
たかい たかい
ほら 棒のてっぺんに 両足をつけて
 ....
一日に何度も何度も
「わたしのこと好き?」
って聞いちゃうのは
あなたがわたしのことを好きだって
信じているから
だから
しつこいって怒らないでね
もしもあなたの気持ちが
変わるような ....
砂丘に行けば
明日があるかも知れないと
とぼとぼと足跡を残します、そして


砂を数えたのです
波を数えたのです
灯台の明滅を
数えたのです


星を教えてください
色 ....
にんげんを神の家畜だと思った人がいる
あるいはそうかもしれない

そんなのおかしいよと誰かはいうだろう
あるいはそうかもしれない

じゃあほんとの家畜はどうなるんだと
ニュースキ ....
誰かわたしを飼ってください
朝 かろうじて
そう わたしの耳がささやいたとき
ひとが姿を現しはじめた

かつて わたしがどんぞこで
まだ 形をとりもどしていない頃だった
 ....
ある日見た空に
飛行機雲が白くひかれていて
それが矢印のように思えました

きっとそんなところにもきっかけはあって
感じたままを力の向きに
見上げるその
角度にも
だから


  ....
醜いものを見てしまったので
わたしも醜くなるところだった
気がついてよかった

間違っていなかった
わたしは

帰り道
見えていたのは
あの現場
聞こえていたのは
あの言葉
何 ....
わたしが毎晩家にいると
友達がみんなバカにする
約束も無いのに男を待っているなんて
負けてる証拠だとバカにする
お風呂の扉の前まで電話を持ち込んで
シャワーの間も電話がかかってくることを期待 ....
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
これは骨のかけら
それとも砂糖つぶ

はちみつのようにとろりと濃い夜が明け ....
一歩一歩沈む
沈む
さ迷う森のあなたに
黒く湿った土が香り
白日夢の欠けた月が
まあるく青ざめて眠る

白む指先で
鼓動にふれる声が
ふるえて腐蝕へ沈む

をんなは
なぜか黙り ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる


どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ

 ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
   私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
               by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
 ....
つんと鼻を刺激する
空気の冷たさに驚いた朝

慌てて出したコートには
お気に入りのマフラーが巻かれていて
それは大袈裟かもしれないと
くるりほどけば
ひらり舞い落ちた
枯葉が一枚

 ....
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