その角を曲がると
いつだって彼女は立っている
そこに、体に付いたしずくを払って
その度に小さくなっていくようだ
しずくが地面に消える分だけ
ビルはその背丈を伸ばして
猫たちの逃げ込む隙間を ....
家のそばに浮かんでいる
家と同じかたちのふちどり
それがなにかわかりません


晴れた日にも曇りの日にも
空に無数にきらめく粒子
それがなにかわかりません


まじわり ....
修験者じゃない私は
望遠鏡ごしに
視線を投げ入れる


遠い異国の景色のようだ
色褪せたペディキュアの朱 もの憂げな視線で足を組み換えてみる


この浴衣ひとりで着たの?と囁かれ耳が火照るのに あぁ今日はダメ


その後の貴方の舌がつめたくて気持ちいいから抹茶 ....
末端の夜で
日常にある
輪郭のない
さびしさを
手繰り寄せる

その顔は
か細くゆがみ
青白い灯火に
照らされて{ルビ寝=い}
さまざまな角度で欠けている

ほおいほおい
呼 ....
タクシーで溺れた
昔はあんなにうまく泳げたのに
手足をばたばたさせても
座席の底のほうに沈んでいくばかりだ
ナイター中継を聴きながら
運転手さんが舌打ちをしている
水の中では舌打ちすらでき ....
海が見える草っぱらで
どーんとひっくり返って
雲に手を伸ばす

生きているんだなって、思うんだけど
その正体がわからない
漫然と心臓を動かしたり、理念を唱えたり
そんなことじゃないみたい ....
てをつないで
じっとしていると
とても
しずかな
ねむりがおとずれた
きっと
だいじょうぶ
ささやくこえがした
そうね
きっと
だいじょうぶ
くらやみのなか
ぽたぽた
な ....
夏の日差しだ
これは夏の日差しだ
覚えている よく覚えている

夏の風だ
これは夏の風だ
覚えている よく覚えている

カエルの声と 水田の青々さと

僕の心臓は ....
あなたがひとを殺しても罪になりません


ドクターは宣告した



石ころだらけの世界
まして
モラトリアムの真ん中で
ひとのこころくらい
かんたんに壊れてしまうでしょうに
 ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた

忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのは何故かしらと呟きながら

忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる

忙し ....
生まれおちた

ひがしの太陽が

とろけるような

雨と出会った
別にあなたなんかいなくたって寂しくないけど
だからってどっか行けっていう意味じゃないのになあ
あたしが素直じゃないからじゃないのよ
あの人が早とちりなだけでさ
どうにもこうにもうまくいかな ....
おれは、かすかだ。もうすぐ、なくなる。それでもいだきつづける、おと。か、すか、だ。あのねThis is POPなのPPPP底には何があるの。セミがあおむけマンションの廊下に落ちてたよ。夕日!だった。貴 .... アルバイト帰りの夜
いつもこのホームで
手を振って分かれた

僕は石切まで準急で
君は高安行きの各駅に乗り換えて

左右に分かれてカーブへ向かう
君の各駅停車が傾きながら夜景に溶けて
 ....
ふたりで
東京に行こう

約束しあったのに
わたしは
夢の切符を
破ってしまった
紙くず
のように
あなたは
瀕死の笑顔で
わたしを
赦す
だけど
そのとき
わたしは
 ....
 とろりとした夜に


 とろりとしそこなったセックスをしながら


 ふたりは


 2は、どうしたら1になるのかを


 しゃべりあった



 1を、
 ....
何かを守るための理由なんて
きっと邪魔にしかならないって
握りしめた手を離したのです

その手に
どんな理由があったの

その手は
何を守ろうとしたの


風が通りすぎて
あの ....
大事にしてたコップ割ったの
牛乳おいしかった
おおきくて

だから音楽大音量
かなしみ
でかい音
だだだだだ

過ぎるの待ってる
息づかい

S、S、S、
 ....
なんの因果か
ガロイ先輩の手作り冊子を抱えて
汗をだらだら流して
どうせモノレール沿線ならば
もっとオシャレな停泊所とか
競馬場へと
ふらふらと行きたかったのだが
コミケの意味さ ....
  
  わたしの中に森が生まれたとき
  その枝は音もなく広げられた
  指先から胸へと続く水脈に
  細く流れてゆく愛と
  時おり流れを乱す悲しみ



  わたしを立ち止まら ....
うだるような暑さ
浮かぶ汗は彼の人を飾るオパール
薄いガーゼのシャツ
肢体を包んでいる
あまい匂い
バニラアイスみたいな
舐めたくなるような

誰にでもこんなことするの

わたし ....
もし月が地球に落ちてきたら

全世界の人々は両手を天に掲げて

月を支えようとするだろうか
 
  
夏の時間が立ち止まって

気まずく澱んでいく空に
                   ボクは向日葵のように
からすがためらっている        お日様に向かって飛ぶ
           ....
あのね。
造反議員ということばはなんだかおかしい、と思うのは自分だけ?

決め事に反対するかどうかは個人の判断であって、党に属している以上その決定事項は金科玉条であって邪魔しちゃイヤっていうのは ....
びんのなかの
うごきは
とてもかんまんだった
ときどき
うろこのようなものが
ひかったように
みえるけれど
すぐに
どろみずにかくされてしまった
ぬるぬるしてて
なんだかきもち ....
どーなっつを

左手に二つ
右手にひとつ
わしゃわしゃくってるきみに

たべすぎじゃね?

っていったら

なんでー?
穴開いてるしー。
だいじょぶっしょ。

っていうから ....
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
袋の中に
詰まっているのが
何なのか
誰も知らない

先週
新装開店したばかりのコンビニから
スキップしながら
はだかのこどもが
転がり出てくる
あとからあとから
何人も
はだ ....
果ての見えない白の上に
君に用意された四角い枠があったとして
君はそれを少しはみ出すくらいに自画像を描くとする

君はそのうち
枠の中に絵を収めなきゃいけない気がして
はみ出した部分を消そ ....
PULL.さんのおすすめリスト(3363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しずく- 霜天自由詩805-8-13
ノート(それがなにかわかりません)- 木立 悟未詩・独白805-8-13
投入堂- たりぽん ...携帯写真+ ...9*05-8-13
夏の果- 落合朱美短歌11*05-8-13
眠る空- こしごえ自由詩15*05-8-13
練習- たもつ自由詩1605-8-13
遺跡の恋人- たりぽん ...自由詩905-8-13
ねむり- アンテ自由詩305-8-13
夏焦- HARD未詩・独白8*05-8-13
さいごのこどもが裁きをうける- コトリ自由詩6*05-8-13
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湿度- アメウ自由詩4*05-8-13
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駅:布施- たりぽん ...自由詩7*05-8-13
ビリビリ- 蒼木りん未詩・独白305-8-12
2は、- ピッピ自由詩905-8-12
夏の憧憬- なるせ自由詩205-8-12
あけましてお- ともちゃ ...自由詩13*05-8-12
夏コミ- AB(な ...未詩・独白605-8-12
森の風景- 嘉野千尋自由詩36*05-8-12
硝煙- とうどう ...自由詩21*05-8-12
もし- たもつ未詩・独白1105-8-12
*鴉*- かおる自由詩7*05-8-12
セミの季節に詩を飛ぼう- umineko散文(批評 ...6*05-8-12
ぬるぬるしてきもちわるい- アンテ自由詩6*05-8-12
どーなつ- かぜきり自由詩5*05-8-12
悲観主義な僕と楽観主義な私- 逢坂桜短歌5*05-8-12
はだかのこども- 大覚アキ ...自由詩405-8-12
クレナイカ.doc- K+A自由詩6*05-8-12

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