ここに書き込むのは初めてです、フユナですコンバンハ。
「消えてしまいたい」というこの題名に惹かれた方に読んで欲しくて、
今日の自サイトから日記を転載したものです。
不幸自慢だと思われてしまうかも ....
泣くために悲しんだことがある


砂浜にかじりつくようにくいこんでいた白い貝は
まるで生きているみたいに艶やかな色をしていたから
指先で撫でたら深くもぐりこんで逃げてしまうような気がした
 ....
与えられた運命のがっちりつなぎあわせられた糸
ほどこうともがくぼくは

一匹の昆虫としてもぞもぞと眠るだけ

何かしなきゃってわかってる
信じようとしている運命を
それが正しい道 ....
夜闇の波に揺れて
わたしの海は広さをなくす


いったい何が不安なのかと
ひとつひとつ問いかけてくる波に
ひとつも答えることもなく


わたしはひとり揺れている


「あ」から ....
風のむせび泣く
夜のはしっこの
ほんの隙間に
こぢんまりと
丸くなって
眠ってしまえ

水銀の上下する
オブジェを見て
ころころと
声をたてて
笑えばいい

とじた
 ....
わたしのお腹
別の生き物

だって
鳴くから


わたしの意思を無視して
勝手に鳴く

泣きたいのは
こっちだ


静かな場所で鳴くな

情けない声で鳴くな

好き ....
ほうほうと
夜を捜す声がする
ほう 一羽飛び
ほう 一羽飛び
またひとつ木は居なくなる
雨のなか
しっかりと手を握る子ら
緑の闇に
飛び去る羽音を見つめている


 ....
    数十枚もの翼を持った
    金色の生きもののことを考えるたびに
    自分の内から眠りが消えてゆく
    そしてそのあとに必ず
    奇妙な痛みがやって ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は

君が 遠い目をするものだから 


私は 少し寂しくて

シャリ シャリ シャリと 梨を剥く


窓辺にもたれて 膿む月を

仰いで君は  ....
冷たい砂浜に、誰か
体で泣いている


空生まれの灰が沈んできて
波へ死んできて
折り畳まれてゆく、その灰の
海はノイズだ


今は、眼を閉じて
耳だけの ....
ヤリキレナサという
生き物である

緑色の
細い草の陰で呼吸を
している

秋の虫ならばまだよかったが
ただ

月を浴びるのが日課らしい

正しいとか
正しくないとか

 ....
みず色の空に 浮かんだ
白い月

明けたばかりの朝
洗濯物を 干す

厚着をして でた外は
首もとから 冷えていく

夜を終えた 世界に
濡れた 竿から 雫が 落ちる

寒 ....
秋に
葉と葉が
まだ生き合っている
その音が、して
その影と影が、あって
その匂いまでが、生じていて


生じては離れてしまうそれらが
見つめ合っていると ....
夜の更ける頃
君の身体から
今までに聞いたことの無いような
音が聞こえてきた
安らかに君は君の中で
溺れているのかもしれなかった

+

縄跳びの回数を
数え間違えて
少女はずっ ....
画用紙にピンクのクレヨンで描いていた。
好きな音がたくさん詰まっていた。
周りが全てキラキラして見えるから、
墨で塗りつぶした。
眩しすぎて、目が痛いんだもん。

もう、わたし一人でだって ....
都市では
すべての生きて動くものはその死の時に
鳥によってついばまれる
そのようにして葬られる
人も 例外ではない
夕陽が昇るように沈み
そのかたわらでくるった金星が
美しくほくそ笑む時 ....
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした

過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた

キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで

冷えてゆくほど澄ん ....
お酒を飲むと
むかしは
食道から火がついたように流れ込み
身体じゅう燃えたようになったのに
いまは
まるで水のよう

そうやって
何杯もやっていると
目が回ってくる
すまし顔じゃい ....
動物園でペンギンを眺めていたら
一羽のペンギンが
小さい羽をぱたつかせ
しきりに何かをうったえてきた

けれど僕には
ペンギンの言葉がわからない

それが通じたのか
ペンギンは淋しそ ....
   
   冬の空に
   オリオンが南中する頃
   ベテルギウスは涙を零して
   名前が呼ばれるのを待っている


   冬の空の、暗い、
   まるで何も存在しないかのように ....
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ....
    ライラックの関節
    樹脂の花
    石鹸の羽
    咲き誇る



    手も足も
    沼のもの
    たたきつけられる煙


  ....
たとえば
あなた宛てにメールを出して
それが
行方不明にならない
しあわせ

届ける
ことはできるんだ

つながってはいなくても
 

時折
いたずらな風 ....
こっちは雨だよ
と、すこし憂欝そうな声
じゃあ明日はこっちも雨ね
と、窓から空を見上げる

それくらいの距離

おやすみ
と、ささやく声を
耳をくす ....
 眠りたくとも眠れません
 時間をつぶす術を忘れてしまいました
 
 眠りたくとも眠れません
 明日は用事があるというのに

 眠りたくとも眠れません
 飼い猫は気持ちよさげにねてい ....
みなみのしまの もりのうえ
あたたかな 雨がふる
みちにまよって 雨やどり
トラの子が ないてる
きいてごらん
ホラ 大きなジャングルの
ホラ 小さなタイガー

くろときいろの ストラ ....
ちぐはぐなまま
外より
ガラスばかりみて

自分の眼すら
写ってないんだ

だらしないと
陰で言われるよりも

だらり としている
時間が いらつく
なのに 

しかけに  ....
たとえるならば
練炭の赤

たとえるならば
灯火の青

たとえるならば
えぐられた胸

たとえるならば
雨に満つ海

見つけてしまった
キャラメルの箱
母親の教え如きで名を残す孟子がニクい


ようこそここへ 遊ぼうよパールライス


悲しみの 安☆息☆香☆酸☆ナトリウム


「日本一高い山は?」「富士山」「ブー山はただでー ....
彼らのこの一瞬は 灯火は
わたしたちの何年分なのだろうなど
小難しいことは皆かんがえるふり


わたしはわたしで
手をはなさぬよう 
刹那を噛み締めるよう
必死でした



ひ ....
PULL.さんのおすすめリスト(3363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消えてしまいたい。- フユナ散文(批評 ...1405-10-25
砂浜で拾った貝殻はどこまでも沈んでいった- ベンジャ ...自由詩11+*05-10-24
恋虫- 石川和広自由詩11*05-10-24
夜闇の波- ベンジャ ...自由詩11+*05-10-24
追憶- 落合朱美自由詩9*05-10-23
別の生き物- 蒼木りん未詩・独白4+*05-10-23
銀に_緑に- 木立 悟自由詩805-10-23
ノート(31Y・11.23)- 木立 悟未詩・独白505-10-23
なし- しらいし ...自由詩15*05-10-23
架空のかもめ- A道化自由詩1405-10-23
ヤリキレナサ- umineko自由詩7*05-10-23
ほされた_かご- 砂木自由詩9*05-10-23
アンサンブルの証明- A道化自由詩1005-10-23
小詩集「書置き」(八十一〜九十)- たもつ自由詩2105-10-23
手放した- 浅野 す ...自由詩505-10-23
鳥葬- 岡部淳太 ...自由詩12*05-10-23
秋7首- 一代 歩短歌6*05-10-22
よっぱ- 蒼木りん未詩・独白9*05-10-22
動物園のペンギン- ベンジャ ...自由詩3*05-10-22
十一月のオリオン- 嘉野千尋自由詩21*05-10-22
傘の中- LEO自由詩8*05-10-22
ノート(32Y・1.12)- 木立 悟未詩・独白405-10-22
元気ですか- umineko自由詩15+*05-10-22
距離- 落合朱美自由詩12*05-10-22
眠りたくとも- 炭本 樹 ...自由詩605-10-22
タイニータイガー_(歌詞)- クリ未詩・独白205-10-22
かぞえるなみ- 砂木自由詩8+*05-10-21
たとえるならば- 涼(すず ...自由詩3+05-10-21
現代詩フォーラムは大きなメモ帳じゃない- ピッピ川柳4+*05-10-21
ほたる狩り- コトリ自由詩10*05-10-21

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