目一杯に指を開いて
その間から覗く世界は
少しだけ明るすぎて
いつものように目を閉じていく
はらはらと花の散る道が
視界の端には、何処にでもあった



午前五時
空を埋める目覚ま ....
ゆうぐれすぎの
ゆきのなかを
かあさんと
あるいています

いえをでてから
ふりはじめたゆきが
もう
まっしろに
つもっている

どこまであるくのか
いつまであるくのか
ぼく ....
私は、私の内実を永久に出ることはない、だ
ろう。私の子宮では、無意識下で鋭くえぐら
れた、いつまでも分裂している彼方の翼が、
黒曜石の暗さで果てもなく胎動し凝縮と膨張
を繰りかえし自らへと表裏 ....
僕はペンギンのおなかが気になる
あれはかたいの?
それともやわらかい?

ペンギンがやってきて
僕をみて ほほえんだ
おしてもいい?
ペンギンは駄目だという仕草をして
帰っていった
 ....
神様が生まれた日に
僕は自分の始まりについて考える

蝋燭の炎がゆらゆらと時を刻み
その身体を縮めるようにして
わずなかな明かりを灯している


神様が生まれた日に
自分の存在以外に ....
両手いっぱいに
林檎を抱えている人がいた
あんなに抱えて
きっと林檎が好きな人なのだろう
僕は右手にひとつの白球を持って
王国をつくりに帰るところだった
ただひとつの意味でだけ
朝であればそれでいい


女は、暗がりから
チチチチチ、が発されるのを待っている
さあ、と
鳥が開かれるのを、鳥が始まるのを
待っている
 ....
足の裏で
整然と寝ていた床板が
めりめり
めりめり
起き上がる
半座位になり
座位になり
テーブルを跳ね上げ 止まれ!

睨み合う
鼻先から吸い付こうとする
くんくん
くんくん ....
子供の頃には、そんな言葉は知らなかった。
きっと、誰もがそうだったのだと思う。
けれども、いつの間にか植えつけられ、いつの間にか、当たり前のようになっているものがある。
そのことの重大さに、誰も ....
冷たい風と一緒に
クマが走ってきた

大きな目をまん丸にして
涙がポロポロ

首からさげた手ぬぐいで
目を拭きながら走ってくる

冷たい風が目にしみるんだね
冬眠するの 間に合わな ....
 
 降り始めた雪に濡れながら
 翔る若葉よ
 じゃれて 絡まり
 互いに触れた体の温もりを
 互いの手の平に感じただろう
 彼等は 彼等は

 何処へ行ったのだろう



  ....
嫌な夢を見た今日が終わる
嫌な予感を宣告された今日が終わる
そして
わたしのクリスマスは今日終わった

お金の心配は
いつかは終わると
おめでたく信じているけれど
残高は相変わらず減り ....
ねこねこは
きらきらのほしがまいおりたまちのなかで
うきあしだってくるざっとうをみおろすのが
すき
ほわいとくりすます
という ひびきが
すき
それは
あのひとの
てのひらに
にて ....
あ、キリンだ!
わーい、ぐてーっとしたキリンだー
金魚ばちみてらー
かわいー
わーいわーいリンゴ食おっと
ガリ!あーこれタマネギだー
からーいからーい
あはははは
ボタモチみーっけ
 ....
小さな丸いテーブルに
精一杯の気持ちを込めた
小さな丸いクリスマスケーキ

一夜の窓より街の賑わいを見おろすと
そこかしこで肩を寄せ合う恋人達の姿は
語り合う言葉の響きに酔いしれ

ク ....
  皮膚という薄皮の中に
  なまあたたかい
  生がある
  そう思いこんでいる

骨にまとわりつく体を
巡っていく流れに
生がある
そう思いこんでいる

  あなたとつない ....
「こんばんは今日も皆さんと一緒にポエトリーリーディングをたしなみたいとおもってやってまいりましたモリマサ公です。
 ひどい世の中ですね、傷ついた心を癒すため詩をかいても、書けば人を傷つける。そんな詩 ....
わたしは83歳の死に様
わたしは16歳の男女の戯れ

しぼんだらまたはえてくればいい何度でも夜空の隅から
肌いろの羊膜につつまれて
みつめあう魂は
互いを縫いつけるようにして泳いだ
暗黒 ....
回らない時計を目の前にして
君が暮れる
寒さを間違えるようにして
マフラーに埋もれて見えなくなる
薄い窓に耳を寄せれば
世界はこんなにもくっきりと


くれる
途方に
あるいは
 ....
さぶらうわあたしさぶらうわもっと、ねえ
あなととわたし
融和ね
波しぶきと太陽のあいだで
あらあね
鼻が
もげそうだわね
口の上がいろいろふべんだわね
鼻のまわりが狐狸狐狸だあね
ぺ ....
煌星がひとつ
静寂に耐えきれずに
堕ちてくる

差し延べた
救いの手を
そっと抱き寄せる

言葉など
いらない夜だから

開きかけた唇を
そっと塞ぐ
         瓶   瓶
         を   を
         覗   覗
         く 鏡 く
        と  は  と
       中   刃   中
 ....
             小   に
             瓶   う
             は   よ
            た     の
          ....
       かけるのは
      ボン ・ ジョヴィ
はしる           移動する
くるまの         中で

 途方もなく長い距離を、長い時間をかけて
  鳥      ....
鬼のいない鬼ごっこを
弟と久しぶりにした
記憶の中ではまだ
幼いはずだった足音が
いつの間にか大きくなっていて
少し誇らしげだった
何も追いかける必要など無かったのに
大勢の人の ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
国語の教科書にのってる詩に
水しぶきをあびせられたように
眼を見開かされた小学時代

宿題にされた詩
初めて書いたのは 鶏頭の花
鶏のとさかみたいだとか 好き放題
五年生から 夏休み ....
中指から先に 
地に付け 飛び立ち
光を
奪うように吸う


ひとつの緑
とどろく緑
水滴の世界に
隣り合う水滴


手に余るものはこぼれ
いつのまにか芽吹き ....
君に何が起こったのか
あれこれ詮索しても
真実は君の心内にあるのだから
僕には到底知り得ない事だし
余計な気遣いはして欲しく無いこと
良く理解しているつもりだよ


だから僕には君の旅 ....
ざざざざ
ざざざざざざ
ざざざざざざざざ
ざざざざざざざざざざざざざ
ざざざざざざざ
ざざざざ
ざざざざざ
ざざざざざざざざざ
ざざざざざざざ
ざざざざざざざざざざざざざ
ざざざざ ....
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