もっと、もっと激しく降ればいい
雨は夜に降りこのまま私は助かるのかもしれない
夢はみない
眠ってしまったから


ばちばちと
音を立て雨が涎を垂らしつつ私を背中にそっと入ろうと


 ....
 2005年1月に札幌に帰省して感じたこと、「人間が優しい」

そっちの人には当然で、なんでそんなこと書くのか、と感じられるかも知れませんが、こっちの人間からすれば小さなショックでした。
 ....
私の詩には
ディテールがないの
ってもう
はいはい
って感じです
われながら

ただ
選択肢は選択しで
死か
詩か
選ぶのだと気づいた
意外に賢いでしょ
えっへん


 ....
冷たい朝がある
それは今日も、昨日もでした
重ね着をする時間はどこに、あるでしょう
時計の、静かに通り過ぎる時計の裏を
揺らしてみても、なにも落ちてこないので
腕を組んで、息を吐きます

 ....
私という曲線をなぞる
薄っぺらな影が
このまま溶けてしまわないように

望んではいけない
夜を越えてしまった

私ははしたない女ではなかったかしら
未練がましい女ではなかったかしら
 ....
九月
雨が多いのは毎年のことで
それはさしてめずらしいことでもない
のかもしれない

秋というにはまだ早く
ちょうど残暑という言葉があてはまる
そんな晴れの日も多い
九月


家 ....
肩が
うっすらと重みを帯びて
雨だ

気がつきました
小雨と呼ぶのも気が引けるほど
遠慮がちな雫が
うっすらと

もちろん
冷たくはなくて
寒くもなくて
そのかわり少しだけ
 ....
花が咲く。

笑ってみせて、とあなたにもとめて。
応えてくれたあなたのえがお。

華が散る。

疵付けて跡を残して、もとめすぎて。
ゆっくりと思い出が剥がれ落ちてく。
 そのなみだ。 ....
つまり詩というものが
人類を語るためのものならば

骨髄の中に
血液の中に
どさくさに紛れて
流れているお猿さんを
見つけるためのものならば

女は詩を作り得ない

女は女である ....
歌えなくなってしまったの。
声が届かないの。

あの看板を見ると泣いてしまうんです。
おじいちゃんと昔よく食べにいった、牛丼屋の看板。

掻き毟った場所には
泡立った石鹸水が気持ちいいん ....
空の瓶が
割れない、音
そして
割れる、音
そして
割れた、音


さ、ゆう、


往復の波で揺れるのは
左右の、
暗い曲線の、
たったふたつの、耳
 ....
弱っていると自分でわかるとき。

まだ大丈夫だと思える。

弱っていることがわからず、ひたすらがんばれるときが

実は一番怖いとき。

自分は大丈夫と思ってるとき。

寝ないでも平 ....
乗り出した半身
月の明かりは
雲にさえぎられていて
それでもこんなに明るい夜
君だけを
見ていられない

本当なら
目をつむったら
飛べるような気がしていた


窓を開 ....
  
  「本を読みなさい」
  

   その人はそう言って
   夕暮れて図書館が閉まるまで
   わたしの隣で静かに本を読んでいた


   映画を観なさい
   音楽を聴き ....
やっと光が見えたのに
生きていられる期限が決まっている
ああ その方が諦めきれるのかもしれない

もっと心が見たいのに
虫取り網で追いかけてはくれない
ああ これで終わりなのだと涙も出 ....
ネジを食べる
硬い
ネジ、硬いね
君も食べる
時々軟らかいのがある
不良品なので捨てる
そろそろご両親に挨拶に行きたいのだけど
言いそびれていた話を切り出す
君が嬉しそうに微笑む
 ....
幾千幾万の人波は終わりを告げない


すれ違う一つ一つの顔を
忘れる代わりに
白の背中が
鮮烈に映える

本当は
黒であり
青であり 
赤であるかも知れないが
白で良い ....
しっとり、これは
濡れるために、素足


群れる草の土に冷たく踏み入り
行き場を失くしたことのない、
何処にも行かない、素足でした、濡れるために


こっそり、あれは ....
ときには
あまいゼリーの中に閉じこもって
しばらく
外界と隔たりたい

えすけーぷ・くろーず

なんとなく
核心がうずくから
どうやら
エンジェルにやられたらしい
 




   膝をたたみ 目を伏せて
   思い出すのは
   折りたたまれた空に見つけた夏のかけら
   黒髪が 風を誘った雨上がり

   わたし ここで猫が飼いたいの
 ....
つらい、つらいです。この文章をですます調で書き始めてしまった
ことがつらいです。
第四集「必要のない寓話」は徐々に僕の好みが占める面積が増えて
ます。少しやらしいことも書き始めてます。「そう ....
かんしゃ



つかまれた
 足か
 腹か

 ぐっぐっとひきずりこまれる
 もっと
  もっと

もぐっていたのは
20分

 ようこそ せかいへ
ライオンさんのやる気が
ゼロでしたので

わたしは舌打ちをしました


タイガーさまも同様でした
残念でした


同じくネコ科のクロヒョウくんは
動いていました

しかしなが ....
奇麗なものが欲しいです
だから私は要りません
自由なものが欲しいです
だからノートは要りません
広い地球も要りません
貴方が歩けてしまいます
大きな地震も要りません
その時貴方と ....
わたしは

わたしは わたしの魂を石にします

わたしは
わたしの 魂の石を  
ひとつ ひとつ せっせと そらに詰め

いまや そらは 綺麗な オオルグレイです

その全てが ....
「水」という字を見ると不安な気持ちになるので
女は薄目を開けて電話帳をめくる
おかげで大好きな「花」という字もぼんやりとかすんでしまう
今日はついてない
最後までめくり終えると印をつけ ....
しどけない姿で
君はうっすらと頬を染め
あられもない姿で
君は左手を背もたれに預ける

横顔はうつらうつら
淫靡な夢に眼差しは宙を漂い
噎せ返る密林のざわめきは
VooDooの魔笛
 ....
「あの子が行くなら行かない」
爪とチョコを一緒に食べてる。
−それは何の味?

火星人とお話をしているみたい。
毎週月曜日になると、ピンクのカーディガンを羽織ってる。
−北って、どっちよ! ....
ベンチに腰を下ろしたら
まるで恋人みたいな気分になって
不思議



人の通りの薄い時刻
けれども人がいない訳ではなくて


噴水を挟んだ向こうのベンチには
しっかりと
恋人た ....
  電車に乗って 15分
  何をしようか

  転寝をして奇妙な夢をみたり
  本を読んで世界の美しさに涙したり

  今日のあなたを思いだして
  自然と笑みをこぼしたり

   ....
PULL.さんのおすすめリスト(3363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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