僕は友達が少ない。
いつも思っていることだが、こればっかりは難問だ。さみしい病が襲ってくる。
今日は、彼女が旅行に行ったので実家に帰ってきているのだ。
そんで行動範囲が病気のせいもあって ....
ラクダと探偵が恋に落ちた
ふたりは愛情を育んだが
所詮は偶蹄目と霊長目の許されぬ仲
お別れの日探偵は
沈むことのない夕日をプレゼントした
ラクダは泣き疲れ
二つのこぶをなくし
変 ....
アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler、俳優、1989年4月20日 - 1945年4月30日)
1889年4月20日、ドイツとの国境近くに在るオーストリアの小さな町ブラウナウで税関吏ア ....
なにか とても
からっぽになったので
そこらへんから
どうでもいいものや
くだらないものを
いっぱい ひろってきて
つめこんでいます
きらめくものや
たいせつなものは
ひろうたび ....
まよなかに
すずのねが
ひとふり ちりりん と
きこえはしないかと
めをとじて
まっている
もうすぐ きこえても
いいように おもえて
まっている
昨日からの雨雲が切れて
西風は少し強く
夏が、燃え尽きていくようだ
明るい夕映え
僕の影だけが黒い
深刻になるのはよくない
いつだってファニーなのが
美点と言えば美点なのだから
腐らず行こう
のびのびと
風通しのいいところを
歌いながら歩くような気分で
胸をはって
帰り道は
昼の天気予報どおりに
激しい雨
ふと視界に咲いた銀色の傘を求めた
縁取り、白
フレームは銀
それを広げて歩くのが
今日の雨にはふさわしく思えて
....
痛くてつらくて泣いた涙と
悲しくてつらくて泣いた涙は
どんな色であるのでしょう
嬉しくて感動して泣いた涙と
安心して感動して泣いた涙は
どんな味であるのでしょう
....
僕は飲んだくれて
恵比寿の裏通りで、げろはいてた
何もかも上手くいってないのに
何もかも上手くいってるように
取り繕って
でも、今夜は酒を飲みすぎて
げろはいている僕
そんな僕をじっと見 ....
花ことば常に前進ガーベラよ
夏の花だとおまえの笑う
すれ違う風の香りの優しさは
コンマ二秒心留まり
夕闇に街のネオン瞬いて
....
三階のレストランの窓から見下ろした
木造の橋の向こうへ伸びる石畳の道をゆく
白い服を着た君の背中はだんだんと小さくなり
緑の木々の下に消えた
立ち尽くす僕は
次いつ会えるかもわからない
....
排気ガスの向こうに
こころだけを投げ出せば
いつだって僕は風になれる
鳥にだってなれる
部屋に戻れば
やわらかい布団と
あたたかなシャワー
守りが約束されているの ....
わたしがいなくなって5分後の世界
相変わらず
交差点は混んでいて
ストップランプは
シンクロしてて
大型ビジョンが
めまぐるしく 変わって
新作モードは
ガラス ....
めじるしをつくって
いえのそと
まどからみえるところにおいた
とおりがかったひとたちは
かんさつしたり
すきなばしょへうごかしたりした
かぜでたおれると
だれかがおこしてくれた
いろん ....
ぼくらのまちにほりえもんがやってきたよ。
いろんな冒険と計算を乗せて。
勝つためにやってくるんじゃなくて利用するためにやってくる。
それをわかってて加勢するやつ。
つまらない中傷でつぶ ....
やさしいうたをきいて こころおどらせる
そして 安らぎを覚える
どうしてこんなに癒されるんだろう
やさしいうたをきくと ....
痛々しいほどの
朱をさらけだして
鶏頭が咲く
傷口は
季節が変わっても
じゅくじゅくと疼き
癒す言葉など
持ち合わせてはおらず
ただ唇を乞う
ツバメが
ひととき ....
私は一度も死んだことがありません
だから、よく解らないのですが
静かに息を吸いながら
あなたの詩をゆっくりと読みました
ゆっくりと
もう一度と言う声にうながされ
残照の黄色の花に気 ....
清流に身を沈め
両手を広げて目を閉じる
上流から押してくる
強い圧力に
決して負けない
循環する旅の途中の
冷たい流れが
この身体を貫くまで
美しい透明のものたちが
わた ....
ふしだらな森の朝
ふしだらけの杉板を
ふしだらけが削ってる
ふしだらけふしだらけ
ふしだらふしだらふしだらけ
ふしぎな暗号反魂胆
ふしぎなおしゃもじ飯盒の
ふしぎなからくりからく ....
もやと
白い光と
雨の降る音と
どこかで掃除機をかける音が
ゆっくりと
窓から流れ込んでくる
それから 誰かがずっと
なにか語りかけているのが聞こえる
心地よく穏やかな声
朗 ....
今日の日付が浮かぶたび涙じわりと
眠れずにつけたラジオから
あの人と似た声ざらりと
笑ってしまおう
目を細めたら泣けてきた
一生懸命でした
今日の日付が浮かぶたび涙じわりと
....
思い出せる涙は
すべて
私のせいであるが故
思い出せる涙は
なんとか上手く
こころに
収まる
思い出せぬ涙は
だれのせいであったか
どん ....
ひまわり畑の上を
一羽のペンギンが羽ばたいていく
僕はその意味がわからないまま
男の人と手を繋いでいて
見送るより他なかった
ぎゅっと握ると
男の人の手は少し汗ばんでいて
何 ....
俺はSHOCK
君のボインで判子を呉れ
俺はSHOCK
俺の下にボインを呉れ
君の乳首(SWITCH)を押せば
テポドンが飛び出す
俺の乳首(SWITCH)を押せば
トマホークが飛び ....
サフラン色の吐息をつめた
紙風船に
虚空の稚児は
灰色の笑みを浮かべている
道なりに歩いていると
小さな星がすすり泣いていたので
モザイク柄の
傘をさしてあげた
陰った景色は
....
少しだけロリータ少女になったらしい
風の噂で聞いたんだ
彼女はロリータ少女に
****
「私はね、高級娼婦になりたいの」
彼女はそう言 ....
消えたカラダを
拾い集めに
旅にでる
ゴミあさりして
錆びた鉄板を胴とすると
腹からピューピュースキマ風
コンクリートの下から
生えている草を指にすると
たよりなくふにゃり ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で
そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
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