何もいらないだなんて、 真っ赤な真っ赤な嘘でして、 光の
光りはじめと共に
鳥が始まる
朝の


あと、少しなんだ
四角い窓枠がなければ、人間を忘れられる
身体がなければ、わたしを忘れられる


朝の
鳥が始 ....
鬱蒼とした山々の間
引かれたレールの上を
走る
蘇る鉄橋の
下では
おばあちゃんがこぼれる
谷川に近い公民館は
オープン
クーラーは無く
扇風機がぐるぐる
回っている
まるでお伽 ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ


生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌


遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母


飛行機を追うてふもとの村 ....
てとらぽっとは海につながれて
夕日が燃えて琥珀に変わるのを
見ていた

さよなら
さよなら
さよなら


駆け足で過ぎようとしている夏の
スカートの裾 ....
空から下りくる
花のつぼみに目を閉じる
花を戴き 花をいだいて
花にいだかれて
花のなかに咲く蜘蛛に
目を閉じる


昼の雨
夜の雨
濡れた緑に影を落として
朝の光 ....
空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない


体の中心がどこなのか
わ ....
R.E.M.のふりだけしてみる。または、θ波を鼠蹊部から発してみる。
悪いのは自分ではないと定義してみる。たとえば「世の中」とか「外人」とか「男」とか「会社」とか「読者」とか。
誰も何も自分に本当 ....
ここが
せかいのはしっこだ
もんばんが
ゆびさした
しょっていたものを
ぜんぶすてると
からだがかるくなった
せのびやくっしんをするあいだ
もんばんはうでぐみをして
かぎのたばを ....
この世が終わっても
私は 終わらなくて

途方に暮れて
あなたを みたら

眼に涙を滲ませ
終わり と言えないでいる

どうして 他人のあなたが
私達のために 泣くの
言えば 言 ....
ワトソン「なんの証拠も目撃者もなし。人間関係のトラブルもなし。」
ホームズ「盗まれているものもなし、だろ」
ワトソン「ああ、完全にお手上げだ」
ホームズ「だろ?」
ワトソン「だろ、って何だよ、 ....

言葉の深淵を
明るく渡れ


アイスコーヒーを
飲みながら

かろうじて
ぶらさがる
吊り橋

上から
光と荷物と
レシートが落ちてくる

それらすべての
降り注 ....
また明日会えるひとへ

あなたに 手を振る
こころに灯る確信は
また明日も会える
なのに
さよなら、が言えない

じゃあね
またね、
そんな言葉で
ぽん と背中を押して
さらさ ....
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
 ....
明日は
焼肉を食べに行こう
彼女の
生まれた日だから
なぜか
戦争に負けた日
諸説あるけどね

いくぢなく
からみつかれて
からみあって
生きている
普通じゃないくらい
生き ....
 人と違ったことを見つけ出すことが、新しいとは限らない。
異色になることが、新色になることとは限らないと思う。

たとえば、ファッションで‘パリコレクション’というショーがある。
新しい服ばか ....
七夕の夜 道草くって 銀河の線路を辿る
その星空は 君をなくした日の空に似ていた

体育座り 作りかけの溜息 飲み込んで消化して
切っても切れない関係を 繰り返しては生き繋いできた

何か ....
君は変わったね

同じことを
君が言い出す前に
キスをしよう

全てが始まったあの日を眺めながら
全ての終わりを語る唇を
塞いでしまおう


傾く船にはもはや 
救いの手立 ....
いのりました
けんめいに
はをくいしばりました
はっぽう
てをつくしました
こつこつ
どりょくしました
のぞみが
かなうといいね
かがみにむかって
いいました
よけいなおせわ ....
くちびる
ギュッと噛んで
血の味を
たしかめるように
ギュッと噛んで
そして
また
歩き始める
あてのない旅路
空を知らない
籠の中の青い鳥
それを幸福という
風が見えない病の鳥


安寧を知らず
酸性雨に侵される白い鳩
厚い雲に溶けていく
不条理に射抜かれる


もう二度とない、と
 ....
灯りをともすと
貴方の顔は見えるけれど
貴方の心は見えなくなるね

灯りをともすと
貴方の腕は逞しいけれど
貴方の声はか細くなるね

灯りをともすと

灯りをともすと

貴方の ....
私の詩に於いては、叙情も抒情も情状酌量の余地無しとして、死刑台に送られる。
感動する詩・切なくなる詩や勇気づける詩・恐怖に震えている詩なんぞ、感情のしがらみにからまって奈落の底で終身刑だ。
ただ、 ....
いまはもう
どうでもいいはずのあなたの
うた
それは幻で
あなたでない
あなたが書いた
ほんとうのうただった

いまのあなたは
出し殻で
きらいです

猫なんて
なでている
 ....
ことりと落ちた
ひこうき雲

ふれた
こわれた
ないた
横たわったままの、朝にて
薄明かりと薄暗がりを識別して遊ぶ
思慮深い音を立てるのは
鳩に柔らかく蓄積した灰だ
嗚呼、わたしの小さな頭痛
に添えるわたしの手のひらが
 ....
久しぶりの帰省すると
父も母もさらに 
小さい

そのくせ
私の好物に
ことのほか敏感

いなり寿司とか
フルーツとか


裏手にある斜面の先に
小さな墓地があり

花を ....
九月になれば
誰かが語る
わたしは頷いてみる
そこに誰かはいない
誰かが語る
語り尽くせないほどたくさんの物語を

空には大きなノートが広がっている
鳥はそこに詩を描く
誰かが語る
 ....
テレビ電話というものが発明され、商業的にCMに登場するようになってから久しいですよね。
原理的には簡単なものだと思うし、遠くにいる友達や恋人なんかと顔をつき合わせて話ができます。
「離れて住んでい ....
明けない夜はないんだよ、と

良く人は言うけれど。


私は歩く。歩き続ける。

私は朝の光ばかりを歩いてきた。


強がりの顔で。戦いの腕で。
光の先へと。輝きの果てへと。
 ....
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