街の中心
その、少したかいところ

高架化されたせんろの上を
古びたでんしゃがはしる
ねむいからだをはこびながら
きみのすむ都会から、とおいまちへ

眼下にひろがるまち
せなかには洛 ....
   八月二十七日 午前二時


   病室の小さなベッドの上
   真っ白なシーツをかぶって
   はしゃいでいました
   夏が
   終わるのを知って


   少し ....
いるぐらっつ はるもらーぐ あれしゅろっぷ

のんぎりーあんちゅる すぅいーじゃば じゃば

たらられっぷ とれれろっぷ ちりりるっぷ

なっぷ はっぷ じぇっぷ きゅっぷ やっぷ

 ....
ぬるい雨に圧され紫陽花の青い首が舗道へ垂れています
私は待っています
触れてくれるでしょう、荒れたアスファルトの
えぐれたままの古傷に溜まる暗い水に、柔らかく


あまりに ....
 あなたは、荒れ狂った、広大な砂地に足を埋めて、飛ばされないように、大時化で、ドロドロとした朝の、ドロドロとした波に打たれて、気絶する、泥土の景色のようだと、あなたは言うから、ねえ、あなたは帰 ....     石畳





    踊りの輪の中で
    子供達は買われるのです
    私は不良品ですので
    銀貨5枚分は
    安く買われることでしょう



  ....
私だって

いつかは私になれるだろう
恋人は、詩を書く人と走る人

ふたりはお互いを知らない

わたしは詩を書く人と暮らしている

わたしは詩を書く人のために食事をつくる

詩を書く人はとてもきれいに日々を食べているので
 ....
わたしがきらきらの火花に歓声をあげているあいだ

そのひとは

灯かりのむこうの景色をみていたというのです
きのうの僕はつらかった

きのうの僕はかなしかった


だけど めざめたばかりの僕は

一枚の白い画用紙


つらい色をぬらないでおくれ

かなしい色をぬらないでおくれ

 ....
駆け抜けろ!今の奇跡を
唸る肉体に熱いボディを載せて
光るうねりの中
喝采はまだまだ早い
スタートダッシュが決まれば
後は走り抜けるだけ

煌めきを乗せて突き進む
嬌声をあげて突き進む ....
平坦な場所
何も いない

みていた空
置いてきぼり

かかわる 擦り傷
ぺろりと なめ

居場所は 
歩いたっきり

ひきさく 日常の中
道なりの 花 乞い

 ....
 10年くらい前「ウォーリーをさがせ!」(マーティン ハンドフォード著 フレーベル館)という絵本が流行った。ストーリーはなく、見開きいっぱいに描かれたたくさんの人の中から、縞々シャツのウォーリーを探し ....  「ありがとうございます」とコンビニの店員が微笑みかける。僕にではない。ただ、この人、どこかで会ったことがあるような・・・。そう思った時、いつも妙な妄想をしてしまう。もしかして、世界にはほんの数十人の .... わたしが放課後こっそりえさをやっていた
あの河川敷の林の猫を
あなたがちいさな段ボールに詰めたとき
ほんとうはおどろいたし
とてもかなしかったのだけれど
それがあなたの愛し方だと知っていたの ....
ねえおとうさん、
おとなになるってどういうこと?
つらいかなしいことを知るということ?
ねえおかあさん、
生きていくっていうのは、
つらいこと?

おかあさん、
おやすみを言うたびに
 ....
世の中には、ウソとホントウがあるっていうこと
あたしはいつごろ知ったんだろう
嘘を吐くっていうことを
あたしはいつごろ覚えたんだろ

世の中のすべてが真実だったころが
あたしにもきっと、あ ....
貝殻を気取る私は
捕獲されるのを警戒する

辺りが静かになった頃
深い深い、おそらく他人には不快と思われる
夜の底にて
ようやく貝は口を開く


ポロポロと子守歌
誰にも与えら ....
せっくすしたい
せっくすしたい
せっくすしたい

隠しようがない想い

ふと思うの
君と暮らしたら
せっくすばっかりしそうだよ

だけど太陽の下で会ったら
なんか違うことに気付い ....
基本給渡して
それで終わり
基本給の愛情は
変換すると「亜衣嬢」って出る
君にとっては
おもちゃみたいなもの

シックスセンスよりセックスセンスが欲しい
と思ったけど
僕たちいつかは ....
上手く眠れないままの空が白み始める。轟音
で走り去る獣たちもわずかで、その咆哮にも
ためらいが見える。廃墟の影に潜む小人たち
は闇が消えていくに連れ恐る恐る顔を覗かせ
覗いた顔を逆に覗かれ ....
窓ガラスがかたかたと鳴るのは
風のせいではない

カーテンが明るさに焦げているのは
西日のせいではない

窓に背を向けて本を読み続ける
誰かが肩に手を置く
焦げた風が髪をちぢらせる臭い ....
ビーズをつないでたテグスが
ぷちん、と切れた

こう、だから好き
こう、だから嫌い
そんな風によのなかを
ふたつに分けることが出来なくて

ひとつぶひとつぶ拾い集めては
かなしくて
 ....
寝苦しかったゆうべの夢と同調するようなしがらみ

とろんとした灼熱の一日がまた 切って落とされた

熱さと湿気は陽炎たち世の中にもやもやと存在する

みどりの上には透明なビーズとなってキラ ....
写真を破っても
ネガを捨てることができない
自分を苦しませ
かなしませながら
それに取りすがるようにして
生きてゆく癖があるらしい
感傷的になるほど


美しく


心は{ルビ千々=ちぢ}に


乱れ飛ぶ
異なるテンポと体液の変電所は何処に?

異なるテンポと体液を考えてはいけない!いけない!

それは風に揺れる葉を
椅子の軋みで脅かされ思わず手から滑り落としてしまったセロファンを
掴もうと ....
少年たちは愛も知らないまま
機関銃と手を繋ぎ
あくびをしている君達や
あどけない顔の君も壊すんだ


もっとよく愛について知っていれば
もっと愛について話していれば
それがなにより大事だって気付い ....
ねえいま

花瓶の水が

静かに動いて

グラジオラスの茎を

そっとなでたのをみましたか





そう まるで

首筋のキスでした





 ....
ひらがなを覚えたのは
褒めてほしかったから

泣かなかったのは
泣けなかったから

望まないのは
叶わないのが怖かったから

受け入れられないのが
受け止められないのが
拒絶され ....
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