すべてのおすすめ
ずっとずっと遠くまで
届かないものを追いかける
そういうひとを見上げながら
足元の土を均してきょうもあるく

届かないことを知らない彼らは
知っているわたしよりすこし滑稽で
そのくせとて ....
色のない朝に目を覚まし
音のない世界におはようをいう
返事がかえってくるのもまたずに
わたしはせっけんをあわだてる

すずめとくるまに声を与え
カーテンと食卓に色をつけた
なにも書かれて ....
波のたたない海があった
永遠に穏やかな海だった

太陽は常にやさしくそそぎ
白い砂浜はしずかに乾き
水平線はかつて乱れることなく
つねに微笑みかける海があった

ひとびとは海を愛して
 ....
まるで恋しているみたい
ただ、溶けてしまいたいだけなのに
わたし、ほんとうはせみが大嫌いなのに
せみを見つけるのが
とてもじょうずで

命あるものみなとうとい
なんて嘘
目にみえるものすべていとしい
なんて、嘘

わたしはせみが嫌いで
で ....
ひろい、その
せなかを
目で
これ以上ないほどに愛しきってから

あなたに触れにいきます

どうかそのときまで
しあわせをしりたいとき
かなしみの真ん中に座る
つめたい池にうかぶちいさな小島で
月を抱くようにみあげる

うたをうたうことも
愛をささやくことも
記憶を掘り返すことも
夢をえがくこと ....
灼熱の夏のうらがわで
たいようがかなしげにゆれているのを
みのがすひとにはなりたくなかった

カラフルなひよこがちいちいと泣く
こどもがそれを買ってとねだる
ゆかたのわたしはそれをみて
 ....
ねまきのまま街をあるいて
みずしらずのひとにじっとみられた
さみしくてふるえだしたからだは
じぶんで抱きしめた

よそゆきじゃなきゃだめなのに
うまく笑えなくて
お化粧もしなきゃだめ ....
ゆるされたよろこびにむせびないてから
つぎの夜がきたことさえまだ信じられないのに
めぐりきた朝は
わたしをからっぽにした

すずめが窓のすぐ外で
しきりにないているので
ぱんくずをなげて ....
ピーターパン・シンドローム
なんていったって
知っているでしょう、
わたしとっくのむかしに
飛べなくなっていた

いまになっておもうの
わたしはこどもである、とか
わたしはおとなかもし ....
あのころ
まちの高台からみえる風景が
わたしの世界のすべてだった

背がすこしのびて

世界はどんどんひろくなり
わたしはどんどんちいさくなった

くるしいことも知った
かなし ....
見たこともないさよならを
毎日つぶやいているうちに
つめたいそれは温度をもって
かわいたそれは潤いを増して
かなしみに包まれたフィルターを
たぷたぷと揺らしながら
ぼくを爆破した

見 ....
泣きそうになったこととか
そのおもいとか
もらったことばとか
なんだか忘れたくないいろいろなものが
あふれだしていくのがむしょうにさみしくて

消えてしまいそうな感動を
すこしでもあたし ....
つながりをことさらにつよめるのではなく
切れてしまうことをおそれます

やさしくされようとするのではなく
忘れ去られるのをおそれます

気付いてもらおうとするのではなく
ただ、ひそやかに ....
ねえおとうさん、
おとなになるってどういうこと?
つらいかなしいことを知るということ?
ねえおかあさん、
生きていくっていうのは、
つらいこと?

おかあさん、
おやすみを言うたびに
 ....
世の中には、ウソとホントウがあるっていうこと
あたしはいつごろ知ったんだろう
嘘を吐くっていうことを
あたしはいつごろ覚えたんだろ

世の中のすべてが真実だったころが
あたしにもきっと、あ ....
ビーズをつないでたテグスが
ぷちん、と切れた

こう、だから好き
こう、だから嫌い
そんな風によのなかを
ふたつに分けることが出来なくて

ひとつぶひとつぶ拾い集めては
かなしくて
 ....
 悔し紛れの薄闇は
 投げつけた卵の黄身のなかにかくれた
 まだ夜は知らない
 夕焼けばかり見ている

 今日はもう帰らない
 ビビッドは細胞を壊すの

 今日はもう帰らない
 太陽 ....
夜が暮れ朝が明けていく
ふらふらとゆれる車の中
わたしはひたすらねむりつづける

トリコロールがしおれた夜に
大好きなあのひとがわらう夢をみた
かなしいうたの終わりは声にすらならない
し ....
かなしみもしあわせも似たようなもんだ
こころって難しいもんだ

バイトの連絡がはいった
面倒だけどはいといわなきゃならない
ミニスカートも好きじゃない
それでも渡されたら足を通すしかない
 ....
手をのばしかけてやめた
あの日の、すこし歪んだ夕方を
ねんどをこねるようにまるめて
食べた
ひといきで飲みこんだ

だってどうにか、前にすすまないといけない
わたしは何に悩んで
わたし ....
PULL.さんの八月のさかなさんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きょうも空を見上げてあるく- 八月のさ ...自由詩605-9-19
音のない朝- 八月のさ ...自由詩605-9-1
- 八月のさ ...自由詩305-8-26
まるで恋しているみたい- 八月のさ ...自由詩305-8-6
せみが嫌い- 八月のさ ...自由詩1105-8-4
恋したあの日- 八月のさ ...自由詩405-8-4
かなしみの島- 八月のさ ...自由詩405-8-4
しゃくねつのなつのうらがわで- 八月のさ ...自由詩1005-8-3
よそゆきじゃなきゃだめなのに- 八月のさ ...自由詩805-7-30
おはよう- 八月のさ ...自由詩305-7-29
ピーターパン・シンドローム- 八月のさ ...自由詩405-7-27
世界はひろくなったけど- 八月のさ ...自由詩905-7-26
見たこともないさよならが- 八月のさ ...自由詩1205-7-25
きおく- 八月のさ ...自由詩1005-7-21
あさに- 八月のさ ...自由詩505-7-21
ねえおとうさん、おかあさん- 八月のさ ...自由詩205-7-20
嘘というがいねん- 八月のさ ...自由詩205-7-20
はいいろのそら- 八月のさ ...自由詩405-7-19
_オレンジの中で死ぬ- 八月のさ ...自由詩905-7-18
トリコロールがしおれた夜に- 八月のさ ...自由詩305-7-11
ねえ、もうつかれた- 八月のさ ...自由詩805-7-9
おもいでは、いつも、きれいだけど- 八月のさ ...自由詩905-7-6

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する