ゾウさんの鼻先あたり
あるべきものが無いというか
腰の高さでぐるっとフェンスに囲われていた

ご丁寧にも幼い好奇心を遮るシートまでかぶせてある

わざわざペットを囲いのなかへ入れて
おし ....
ねぇ
あの島の海燕の卵を捕りにゆくから銃を貸してよ
登れない/切り立った崖の/そのまた崖の窪みに巣はあるから
自動小銃で煩い親鳥を乱射してやるの
海燕の卵なんて食べたことない ....


クリスマスが近くなり、トイレに塞ぎ込めばつい考えてしまう
洋酒のラベルを見ると!クリスマス ! とは言わずに !レミオロメン !と言う奴がいた 。
気前はよかったが、おかしなこ ....
中二のころ収容所から脱走した

それを手引きする職員たちがいた

彼らは所内の精神科医と組んでいて

じぶんたちの理想を僕を使って実現しようとしていた?

理想といっても収容所に限る世界

ボーリング ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく

/傷んだ髪の刺を擦るように /  ....
月にいちど血の塊を産む
生まれなかった卵と一緒にトイレに流す
私の体は痛む
痛みは臍の下から生まれて体中に(つま先までつま先まで)
それは生まれなかった卵の為に
じんじん じんじんと

 ....
デスピサロ
ゾーマ
セフィロス
仮面の男(クラウス)
俺がそれだよ
君ここで死ね
















 ....
息子にヘルペスを伝えた物語を母は知らず
娘にアナルセックスを教えた夜を父は知らない
親ほど騙され、裏切られる人間はいない
騙し、裏切る事こそが子の成長の綱領だから

家族とはまことに不思議な ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
風に煽られたコートの襟をたて
儚廊と千鳥足歩いてゆく/宵の街
〃霙まじり〃湿る路面を、乾いた音が鳴り響き
反射する/銀色に欠けたハイヒール
家路を急ぐ肩、肩が触れ
「酔ったみたい…」
 ....
爪を切る

快い音が響くたびに
日常の縁から否応なく
寸断されていく記憶

苛立ちの16ビートのリズムを
机の上に刻み続けた爪
つまらない照れ隠しに
痒くもない頭を掻いた爪

 ....
帰ったら初雪で
















ウチは ....
君の手のひらの
大きさと
あたたかさと
少しの戸惑いが

わたしを少しだけ
女の子に
してくれたよ
 
 
ばかは
しななきゃ
なおらない
ということは
ほんとうのことだ

ああ
あのひとのことね
とおもってる
あなたのことだ
 
 
…この夜の静けさは
かぜがつめたいんじゃない
ぼくのゆびさきのそのさきに伝わる赤い血がつめたいんだ …
北へ向きを変える_________ 季節はなにもうちあけてはく ....
冬が来る

『やべぇなぁ、、』って実際に

発声をする

白いパジェロ
すべて















すべて















揺れている












 ....
朝4時

寝ている人がいる
働いている人がいる
そして眠れなかった人がいる

眠れぬ夜を過ごし迎える朝
辛いものだ

疲れた体に意識だけ冴え渡り
うっかりすると魔物に捕らえられる
 ....
どうやって綴ればいい?


何から綴ればいい?


今でもずっと忘れられないのは、君を初めてみた。

たった見ただけの。
君の姿。



それからは、君に縛られてるばかり。
 ....
セックスはバファリンだ















セックスはバファリンと同じで






 ....
まだ立つぜ







まだまだ立つぜ










まだ立つぜ
















 ....
小さい頃は
亀様が見えなくたって
別になんとも思わなかった

あやしい気持ちで
目覚めた朝なのに
大人になっても
ついに奇跡は起こらず

パンツを下ろして
延び切ったゴムみたいな
 ....
 
歯磨きが終わり
コップを手に取ると
何かのゼリーのような感触がして
指が中へと沈んでいく
そして右手は
コップそのものになってしまう
これから歯ブラシは
左手で持たなければいけない ....
 「生活」 って
生きることを活かす
と書くんだね 知らなかった
あなたが教えて くれたの
あなたがはじめて

 「生きていく」 ということは
本当に 大変な作業だと思うけれど
一つ一 ....
不思議だね 。
宇宙から見れば高い石塔を見つめているのは果たしてぼくたちのどっちなのだろう 。
あの教会の外壁と窓には奇妙な生き物たちが飾られているから
きっとぼくたちの魂は食べられ ....
京都市内は天気雨
 
烏丸通りを東へ進むと うっすらと虹の橋が

鴨川のあたりから 色づいた東山を通り 比叡のほうへと伸びている

消えそうな七色の向こうに

カメオベージュ、アイボリ ....
 
 
まだ
ゆめのなかにいる
どこかとおいくにの
くうこうを
まどのそとから
みている

ゆめ
のなかなのに
そこにはいつかいくはずだった
シンガポールがある
なくてもいい ....
お酒が飲めない体質だと気付いたのは
まだ若い二十代の初めだった

看護婦さん達の飲み会に誘われ
お目当ての女性も参加することを知ったから
精一杯のお洒落のつもりで
当時
ステージで着てい ....
おっぱいはもみたいけれど
こころにはふれたくない

だってそこにおっぱいがあるから
てのひらはうずまりたいけれど
おやゆびからひとさしゆびへの湾岸をせばめ
そのゆくさきのももいろの島を ....
今季一号の木枯らし吹き荒れた次の日の朝
あれだけ騒々しかったのが嘘みたいに静まり返っていて
近所の児童公園にはこれでもかってぐらい散り積もった落ち葉

これってプラタナスだよね

比べてみ ....
森の猫さんのおすすめリスト(2657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩1910-12-13
海燕の巣- アラガイ ...自由詩3*10-12-12
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かわりんぼう- ……とあ ...自由詩16*10-12-10
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アンテナ- 小川 葉自由詩110-12-9
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帰路- TAT短歌2*10-12-8
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レター- 自由詩110-12-8
セックスはバファリンだ- TAT自由詩3*10-12-7
ドクター・キニスキーの診断による厳然たる事実- TAT短歌2*10-12-7
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大聖堂- アラガイ ...自由詩7*10-12-7
秋の天気雨__虹が架かる空- 北大路京 ...自由詩14*10-12-7
シンガポール- 小川 葉自由詩610-12-7
下戸遺伝子- 板谷みき ...自由詩5*10-12-6
おっぱいはもみたいけれど- はだいろ自由詩710-12-6
片付けるひと- 恋月 ぴ ...自由詩31*10-12-6

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