すべてのおすすめ
こおりをわる
こおりをわる
ほねをひろう
ほねをひろう
ふゆをほうむる
ひとをほうむる
ふゆをじょうぶつさせる
ひとをじょうぶつさせる
ことばなく
こおりをわりつづける
ことばなく
....
お金を数えていたはずなのに
気がつくと
銀行の人は星を数えていました
こんなにたくさん
どうやって集めたんですか
と尋ねるので
生まれた頃からあったと言いました
使いきれない ....
わたしが
きらいなのは
むし
なつにたくさん
でてくるから
むしもわたしが
きらいなのかしら
なつにたくさん
でてくるから
だとしたら
すこしかなしくて ....
カルヴァンクラインの
エタニティという
香水の匂いがした
夕暮れ前の下町で
前を走る
自転車の奥さんは
推定四十歳前
最近できた
あのお洒落なマンションの
住 ....
ちちがぼくを
からかうと
いじめられた
きがしたので
ははにあまえると
いそがしそうなので
おばあちゃんの
へやにいく
あまったるい
おかしをくれた
....
ふりだしに
もどっていく
さいころを
いくらふっても
あがりまで
たどりつかない
おわらないのが
じんせいさ
きょうも
あしたも
地獄絵図だと
思っていた
けれども
いらなかった
ものが
思い出が
拡張されすぎた
たくさんの妄想が
命を追い越して
ここにある
瓦礫が
涙が
これ ....
にほんこくは
ちゅうごくのぼうはていとして
つなみからたいりくをまもった
しかしひさいちは
げんばくをとうかされた
しょうどのけしきににている
このくにには
かいこく ....
ニュースにおわれて
おいかけて
ここまで
はしってきたけれど
ふりむけばまだ
あるとしんじている
あのまちをまだ
このめでみていない
ニュースでみた
さまざま ....
ていでんのよる
きみとみていた
あのよぞらを
わすれない
ほしでみたされていく
あのよぞらを
いきのびて
みていたよるを
+
せいぎのみかたは ....
歯が折れた
親から
もらった歯だ
わたしは
気づかれないように
ちり紙にくるんで
ごみ箱に捨てた
まだ丈夫な歯だった
なぜ折れてしまったのだろう
歯だけなら
....
ものがたりのせかいに
だれもいない
と、かたるだけで
せかいはなりたつのだった
かぜがそよぎ
このはがゆれている
たりないものは
すべてみたされていた
ばかは
しななきゃ
なおらない
ということは
ほんとうのことだ
ああ
あのひとのことね
とおもってる
あなたのことだ
まだ
ゆめのなかにいる
どこかとおいくにの
くうこうを
まどのそとから
みている
ゆめ
のなかなのに
そこにはいつかいくはずだった
シンガポールがある
なくてもいい ....
ははおやとまちがえて
だきついてくる
こどものからだから
わたしのからだへ
ちがかけめぐり
ひとつになると
おぼえている
こどものからだだったころを
そらは
だまっている
なにかつたえたくて
だまっている
にくしみもかなしみもない
そらのことばを
うつくしい
あおにひめて
+
しょうがが
きい ....
おしゃべりのあいだ
だまってる
おしゃべりがおわるまで
だまってる
ふたりだけになると
はなしたそうにしてる
きみはぼくに
とてもよくにている
くじをすぎても
かえらない
にんぎょうを
かってくれたママ
えんりょして
うけとらなかった
ぼくをうむ
はずだったママ
ようじもないのに
ころがっていく
さかみちを
みかんが
さかみちの
はてのはてまで
それが
ようじであるかのように
わたしが
しあわせになるために
ぎせいになった
きみへ
わたしより
としうえというりゆうで
きみはいのちを
ゆずってくれた
うまれなかった
あによ
いつからわた ....
アルバムをひらくと
わたしがいる
みんな
わたしだとおもって
いまもどこかで
わたしだっただれかが
わたしをおもいだして
わたしをみている
なにかをやりつづけていると
なにかをやりつづけているなりに
できているわたしがいる
こんなこともできるんだね
あるひとが
あるわたしをみつけて
いってくれた
それでい ....
父よ
あなたをうしなって
私が何を
うしなったのかと言えば
男どうしだからこそわかる
男に生まれた
宿命についてなのだった
父よ
あなたはいつも
私を庇護してくれ ....
もし
とりになれたなら
いけるだろうか
そのばしょへ
もし
とりにうまれたら
なくだろうか
そのこえで
もし
とりがしんだなら
くりかえすだろうか
おなじかな ....
遠い存在のあなたに
手紙を書きます
ポストに投函すれば
届くでしょう
住所は合ってるから
あなたはもういないけど
返事は来ないだろう
それでも私は待つだろう
返事を書か ....
恋と詩と
あとひとつ
思い出せないのです
と言って
遠いところへ
いってしまった
あとひとつ
それはあなたの
声、かもしれなかった
たかのり君
と呼んでしまった
生姜焼き定食のことを
もちろん
たかのり君が
生姜焼き定食であるはずはなく
けれども
一度そう呼んでしまえば
そのようにも思えてきて
こんがり ....
はじめて会った
気がしないのは
なぜだろう
やさしいまなざし
知っているのは
なぜだろう
話しながら左手を右手で
撫でる癖を知っているのは
なぜだろう
その手のぬくもりに ....