そんなにも歩き疲れたのならばお前は夕暮れの街角に屹立して空を見上げ落涙してないで一刻も早くタクシーを拾い道中寝て帰れ
どこからともなく
やってくる 小
鳥 たち
微睡む 夢 遥か
う
つ
つ
月桂樹の午後
翻したマントを縫う
からこるむ ....
明日食えなくなれば
君、きみは白く
きちがいになればいい
記憶の在処を忘れた痴呆老人のように
惚けた役者を演じてやればいい
そうすればきっと誰かの目に止まり
こちらから
施しの言 ....
この間、読んだ本で、僕は君と、前世かなんかで、一緒に居たんだと。
書いてあった。
そんなこと、言われても、実感沸かないけど、何となく。
解った。
あぁ、だから、僕らは、祝福され ....
今月の出張も不発で
いやはや不景気だわホント
山 ....
秋か来て
恋が終わる
楽しかった時間は
静かに波にさらわれ
打ち寄せられた貝殻が
夏の余韻を残すだけ
絡み合った君の指は
今はあまりに遠くて
青空を切り裂いていた白い太 ....
アリス
君ときたら まだ現を受け止めようとせず
妄想との狭間で 世界との距離を測っている
色とりどりの ごちゃごちゃした夢を見て
目が覚めてもまだ その続きを探してる
でも誰かが耳打 ....
助けを呼ぶ頭痛
叫んでいるのは口か心か
止まらない嗚咽が泡を吹く
ごめんなさいを何度言えば(誰に言えば)
このちっぽけな罪悪感は満たされる?
くるまる毛布はなぜだろう
いつまで ....
カモミール
マロウブルー
手で揉んで
匂いを嗅ぐ
それでハーブティーを作って
窓辺を覆いつくしている
観葉植物に
光が射している
光
時間は
チクタクと流れる
もので ....
チーズは永遠ではない
チーズは私たちの所有物ではない
私たちは絶えず
このことに備えてゆくのだ
私たちは絶えず
新しいチーズを探し続けてゆくのだ
怖れるな
....
未来には まだ誰も居ない
存在は過去と今だけ
未来には まだ誰も居ない
2週間前
わたしが切り出した
別れ
彼は嫌だといった
彼はすごく仕事が忙しいのだ
知っているし
解っているつもりだった
....
午前1時の 朝ごはん
はちみつを
かけただけのトーストと
皮の削り残した
梨
咎める人の
いないことに
慣れてしまったら
何を自由と 呼べば良いの
“1人で死ぬことが究極 ....
アスファルト
通りすぎた
西風に
砂は覚えている
眠る
この夏の足跡
輝いた
ピーチパラソル
君がひとつ大人になれば
またおいでよ
と
ささやきながら
....
絶望的な奴って
絶望的な奴と何かを食べることは出来ない。
栄養を取る必要がないからです。
絶望的な奴と勝負事は出来ない。
失うものが何も無いからです。
絶望的な奴と酒を飲めない。 ....
空は悲しみ色に染まり
やがて激しく泣き出した
あえて僕はそれを浴びよう
僕の錆びついた鉛の心
純粋な悲しみ色で塗り替えて
きっとその方が
素直に泣けると思うから
水銀みた ....
明日は出張営業だ
廻り先キングジムでパタパタとリストアップして
....
母が私の靴をはいて出てしまった。
『せちがらい世の中です。どうか探さないでください』
朝起きると母の書き置きがあった。あまりにも淡白なセンテンスだった。私は泣きながらトーストをかじり、泣きなが ....
伊藤くんがなにかべつの存在に入れ代わっていた
双眸にうかんだ青い月影
柔和に引きつれた微笑にそれが凄絶をあたえている
土蔵の板窓が震えているのは僕のふるえでも風で起こったものでもなか ....
探しています
君のかけら
間に合うなら
閉じたまま
無口な風に誘われて
ろんど
昔誰かいたの
追憶の匂いがする
じっと見つめたまま
ゆらゆらと胡蝶が舞います
広い世界とはうらはらに
わたし
暢気なお庭で遊 ....
天国を
餌にあなたを誘い出し
ひとりぼっちの
家路が
キツイ、、w
{引用=産}
さて女王だが、日夜の狂態に目は隈取られ歌い皺が眉間と頬に刻まれ、
幾度と香油をすり込んでも肌から瑞々しさが逃げ、豚のように食べてもや
つれ{ルビ鱶=ふか}のように飲んでも渇き ....
「ばかものよ!」
なんて言い切れるなら良いのだけどね
「もしかして」
そんな枕ことばで思いの丈をごまかしたり
まるで何事も無かったかのように
飼いはじめたばかりの小鳥の世話を焼い ....
ちかれた、、、
お疲れさんですお先ですって
エンジンひねってブランキー起こして
....
今日もあたしは
教会の外で祈る
ここは聖なる教会だ
おまえのような如何わしい女が
来る所ではない
そこから叩き出された9歳の冬から
あたしは教会に踏み入ったことは ....
涼しくなったらさ
秋になったら
河原の芒が風に泣く前に
月が細り始める前に
右手を掘り出しに行こう
あれはまだ絵筆を握っている
才能はないんだ
カンバスの絵はみんなカッターナイフで
裂 ....
{引用= この鬱蒼たる森はかつて宮殿であった。腐葉土の堆積と地下茎の絡合に阻まれて遺構とて目に立たないが、ここから真北へ直進すると、やがて行き当たる巨きな樫の根方に井戸跡がある。崩れた石積を覗き込めば ....
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった
僕は
もう
面白がらなければ
何も面白くないし
欲しがらなければ
何も欲しくない
この世のうわずみは
どれも同じような ....
ここには道があって
歩いてる人もいれば
休んでる人もいる
なかには走って追い抜く人も
それぞれがそれぞれのやり方で
この道を進んでいる
もし共に進む相棒が見つかれば
こんな幸せな ....
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