日々の生活に伴うさまざまな枷
精神的労苦から逃れるために
うたをよみ酒を飲む
ずっと ずっと ずっと こうして
暮らしてゆきたくなんて無いけど
互いの鎖を共有しようなんて人には言 ....
ふたりで眠り込んだベッドの窓辺には

二週間まえ満月と金星がいてくれた

急斜面に生えた常緑樹たちの縁どりが

この五年かんおまえに微笑んでくれていたんだね

みどりになりたいよ

 ....
ハスの花は
決して幸せではありえない
どれ程の穢れと
どれ程の辱と
どれ程の悔しさの中で
生きながらえて
どれ程 他人が怨めしいことか
凍った心は石化して
永遠に解けることはない
死 ....
 
 
無精卵の内側から
殻を破ろうとする
判読不能な文字たち
その音だけが
暗く冷たい鶏舎に響く

昨日とは上空の風向きが違うのか
朝から火山灰が
あたり一面に降り積もっている
 ....
おまえは強くなりたいって言った

強くなったって言った

それにぼくは反発した


宗教のボスなんて

信じていないぼくなんかにしてみれば

なんの実績もない経営コンサルタントに ....
オムニバスの森で
どんぐりを叩き割ろうとしていた 。

少年は陽が沈めば死ななければならない運命だった 。

あきらめかけた少年に
運命のひとつが味方をして
もう少し少年を苦し ....
大きくて青い星があって なぜか僕らは青だといって
綺麗だとすがっているような気がするけれど
耳から血がこぼれおちないように泪で塞いだけど

短くいう お前がと

いつも細長い月を上見て
 ....
愛は優しさだけじゃないって教えてくれた
激情とも言うべき気持ちのぶつかりあいが必要だって

でももういいんだよ
穏やかな気持ちでいれば
闘わなくていいんだよ

空は広く
そして何処まで ....
妖怪よ 妖怪
どこいった
エシャロットの森のなか
たぬきときつねがコンバンワ
ついでにオイラも今晩は

素顔か真顔か梅花藻は流れ
おまえおまえおまえ
おまえさ
 ....
夕焼け色の空を見て
君は癒されるでしょうか
あの日、
海で見た
あの空のように
終わり行く一日を
溶かすように
僕らは終わったのでした

愛しています
と呟くたびに
コップの中の ....
産婦人科の女医の
知り合いもいなければ
メメクラゲに左腕を噛まれた
覚えもありません。
しかし、左腕が痺れてます。

左腕の痺れは
ネジの絞めすぎだと
何かの本に書いてあったので、
 ....
あなたはとても照れくさそうに笑うそれを見るとわたしは無性にいとおしい気持にあふれる

(わたしたちの愛に余裕はないのだから)

偶然だねとかいっしょだねとか聞くとどうもその手には弱いみたいあな ....
滴り落ちる朱が
脳の闇を呼び覚ます

隠れていた魔物が
『逝けよ 逝けよ』
と騒ぎ立てる

ネジの緩んだ僕の体は
ぎこちなく葬送ワルツを踊り出す

ここにはない何かを求めて
魂は ....
こうばしい匂いは
おとこのこの
おへその上からする

おんなのこたちは
それを知って
おんなになる
他人の死は見ることができ、
自分の死は見ることができない。

他人の表情は見ることができ、
自分の表情は見ることができない。

自分の何かはすべて想像だけで、
鏡に写った自分が本当に自分 ....
弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日

くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで

小高い丘の上には ....
 
麦わら帽子の片思いは
たんぽぽの種になって飛んで行った

新調仕立て背広の恋愛は
勿忘草となって枯れていき

覚悟を決めた愛情は
ブーケの花となって咲いていった

白髪交じりの ....
{引用=



夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
誰かを殴る代わりに
傘を折ってしまった
ガードレールに思いきり叩きつけたら
傘は死んでしまった
俺はこの傘の亡骸を写メに撮った
この傘の亡骸を一生忘れてはいけないと思った

俺は誰を殴り ....
朝の公園でおんなは貝殻のようだった

見つけたことを喜ぶみたいな

ぼくはひとりのガキンチョになっていた

おんなから二度キスをされた

髪の毛にしてくれたあと

ぼくから唇にした ....
やさしさを捨てる課題に明け暮れていた
あなたは拾ってとどけてくれた

誰にもはちあわない海底トンネルを失踪する野ねずみの惑乱、分岐点を走りぬけ迷宮のままどこかのダムが決壊する速度を待っていた。汚 ....
真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
悲しい歌ばかり歌っていた

ひかりもなかった

影もなかった

本質ってなんだろう

悲しい歌ばかり歌っていた


人間に進化した猿とそうではなかった猿
その違いは森からでたか ....
わたしを動かしている
脈々とした流れが在る

指の先まで細くゆきわたる
見えないはずの赤い糸が
ふつふつと啼いている

うずくのとは違う反応が
浮かんだ言葉を紙にならべて
つかの間な ....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」

送信
して
しまった
ことが
ある人とは


ひらいて
話しを
しても
いー ....
幸せというものがあるのなら

ぼくにしかおまえ

幸せにできないこと分かっている

なのにぼくのせいで

おまえはこんなにさびしいんだ


おかしいよな

社会制度でちぎらな ....
HELPLESS

これがいちばん

すきな言葉と

君は砂場に

英字なぞった
駅をすこし上ったところに

ウィスキーをやれる店がある

バーボンにしようか

スコッチにしようか

いつもすこしだけ悩む

ロックと炭酸水のボトル

それにナッツが運ばれてくる

あなたにこんど会っ ....
精神の荒野に待つだけ

おまえはオレとはちがう

ダーティーだ

どんな手を使ってでも

おまえを荒野に連れ戻す


ただの光や影なんだ

光もないし影もない

ずっとお ....
 誰でも良かった、しかし誰であっても駄目だった。特別なんて無い、ただの世界だ。
 むしゃくしゃしたからといって無差別に人を殺す事は許されないし、退屈だからといって無差別に人を愛する事もまた許されない ....
森の猫さんのおすすめリスト(2657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
2010/9/11- 鎖骨自由詩410-9-11
流星- 吉岡ペペ ...自由詩710-9-11
蓮華譚- 黒い翼自由詩2*10-9-10
誕生- たもつ自由詩610-9-10
愛のことで- 吉岡ペペ ...自由詩210-9-10
どんぐり- アラガイ ...自由詩2*10-9-10
声がいう- 十二支蝶自由詩110-9-10
鎮魂歌- うずら豆自由詩310-9-10
妖怪- アラガイ ...自由詩1*10-9-10
夕焼け、秋- 真山義一 ...自由詩1910-9-9
ねじ式変身- ……とあ ...自由詩12+*10-9-9
日向のころ- 豊島ケイ ...自由詩8*10-9-8
漆黒- うずら豆自由詩610-9-7
こうばしい匂い- はるな自由詩2+10-9-7
鏡に独り言- ……とあ ...自由詩8*10-9-7
夢見ヶ崎のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-6
恋の花- 乱太郎自由詩13*10-9-6
犬もみていた、夏のおわりを- 石川敬大自由詩1810-9-6
八つ当たり- 新守山ダ ...自由詩210-9-6
貝殻のおんな- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-6
過失も、贅沢なわたしたちのまえには- 乾 加津 ...自由詩4*10-9-5
- 豊島ケイ ...自由詩12*10-9-5
森からでた猿- 吉岡ペペ ...自由詩610-9-5
「沸点」- ベンジャ ...自由詩4*10-9-5
「イク」- モリマサ ...自由詩2810-9-5
幸せ- 吉岡ペペ ...自由詩210-9-4
あれから13年も経っちまったけど、『俺は君が好きだ』- TAT短歌3*10-9-4
バーボンに幸せを- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-9-4
ダーティー- 吉岡ペペ ...自由詩110-9-4
舎利子- 光井 新自由詩410-9-4

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