42℃の
アスファルト
を
ながめながら
冷えた部屋で
毛布
に
くるまり
92℃の
コーヒーを
飲む
そんな
かんじで
幸福が
だんだん
遠ざかっていく
....
倦怠感と働くことを考えて薬を止めてみたけれど
辛くなって。
だから
今日はちゃんと
薬を飲んで
眠ろうと思います。
闇に想えば
どうか
あなたを愛す
夢を見れますように。
あなたもそうだろう
死んだらまっさきにあなたの過去にゆき
ぼくはあなたに寄り添うから
ぼくはあなたに寄り添うから
幼稚園のときいじめられっ子だった
でもいじめっ子たち ....
ふざけてばかり
まともな事を言わない。
人が嫌がることばかり
理性などない。
愛の汁を吸い
大きくなる。
命が軽い
人を不幸にする。
酒に酔い
それでもトカゲの様に
生きて ....
纏綿の、
六じょう縊首の面々は、
ゑ、ゑゑゑゑつ境、
ひひひ、ひつ竟、
ご社、ご輪とも、
ご捨、ご解とも、
ご生と、
愚主「ひきぬ口輪は、とばでしょう」
どうしょうととて、天面 ....
だから言っただろう悪女なんて自分の正当化だって
自分をいじめる道を作って楽になろうってずるいよ
盲目的に愛なんて語らないけど
でも誰かの好きをいじらないでほしい
セフレけっこう
....
俺は神を殺した。何度も何度もナイフを突き立てて。神はにやっと笑って答える。「こうしてお前に殺されるのも十三度目だ。一度目を覚えているか?」俺は答えた。「ああ、覚えて入るさ・・・一度目は貴様が俺を殺した ....
いつも悪魔は優しげに
地下鉄の階段を上がってくる
いつも天使は無関心に
背中だけ見せて寝転んでいる
青い泥のような夕暮れだった
命の汚濁のからくりを
じっと息を殺して見つめていた
い ....
切腹をしたい
全てを終わりにしたい。
苦しみから解放されたい。
でも死ねない悲しさ
どうしてなのだろう
理由がわからない。
もがき苦しんだあの時
その時とは雲泥の差
幸せは、漬 ....
奈々子さんが亡くなった。交通事故死らしい。
奈々子さんは、人懐っこく暖かい笑顔が印象的な清楚系の美人さんだった。
彼女は兄の友人で、私が最も好意を抱いていた女性であっただけに
彼女の死は ....
着信音
淡いブルーの光
点灯
はい、もしもし。
駅前の大通りで
時差式の交差点で
地下街へと降りる階段で
すれ違う
たくさんの人たちは知らない
私がこ ....
虹が美しいのは
雨のあとだから
虹が美しいのは
光の さしこみ
すると
虹に向かう力は
その盾は
どちらさまの
しわざなの?
広島はいつも晴れ
八月六日 ....
題名が長いと
目につきやすいでしょ
それだけよ、それだけ
現にホラッ
あなた、読んでるじゃない
そう、そう
あなたの言う通り
何の意味もないわ
題名ともまったく関係ないし
無駄よ、時 ....
子宮ではなかったという。
母でないものから生まれたということだった。
私たちはかつて男の一部を削られて
この世に生を享けたと
せんせい、ではこの器官は誰の名残りなのですか。
....
姉の腹が膨らんでいく
膨らみはじめて
もう二十年になる
触ると暖かく
耳をあてると
なにかが聞こえる
まるで気球のよう
というわけで
針を用意してある
誰かに手紙を差し出したい
秘めた恋心を
白い便箋の罫線の間にそっと忍ばせて
誰かに手紙を差し出したい
今朝咲いた朝顔の欠伸が
黒いインクの文字から聴こえてくるように
誰かに手紙を差 ....
{画像=110804030328.jpg}
傷つく想いと傷つける想い
どちらが重くて痛い?
独り帰って涙を流がす時
わたしは誰かを傷つけている
だから ....
よごれた指を
水につけて
すこし
きれいになり
水は
わずかに
濁る
わたしを
これ以上
みじめに
させないで
あなたに
抱かれたことが
何にかの糧になるだろうと
思っていた
でも
ちがったね
何にもならないから
いいのね
役に立つ恋愛なんて
信じられないものね
夜の森は怖い
手入れされた花壇の植物は怖くない
花瓶の花は才能のない画家がデッサンの練習に使っている
アスファルトを突き破って出てくる双葉に村人は勇気をもらう
地球にやさし ....
今朝、君に作った
お弁当
ベッタベタのハートの
お弁当
お弁当を開けた時
恥ずかしいよね
きっと
でも君が大好きだから
作っちゃった
今日も早く
帰って来てね
さわってもいいけれど
そこにはないよ
僕の手にも
やせた胸にも
ズボンの下にも
さわってもいいけれど
つたえられない
書いたっていいけ ....
何もないと言っておく
何も持たないふりをする
なにももたずにえんやこら
何も持てなくなっていく
嘘を本当に変えていく
だめなあんたの手口だね
いいのよ あたしは信じ ....
こんな時間に一体誰なんだよ。と。
少々不機嫌になりながら
重い腰を上げて電話に向う
受話器の向こうから
「みきょーかい?
かぁさんだよ。
モト―が、いよいよだよ。
長くない ....
妻
朝目覚む
早き時刻
妻に声をかく
名を呼べど答えず
名をもう一度呼ぶ
目を開けず
もしやとよく顔を見る
もしやと閉じた
目を開いてみる
妻にっこり笑みて ....
かあさんのあいしてるは
おつきさまみたい
やさしくつつんでくれるから
こんやもぐっすり
とうさんのあいしてるは
とうさんのせなかみたい
しんぶん ....
誰も僕を知らない
カウントされない
でもね
君を好きになることで
僕はちょっとはかわれるんだなって
仲違いばかりの絵にもならない恋人同士でも
いっしょに落とし穴にはまる喜びはあるよね
....
浮気をするのは僕じゃない
僕のなかの誰かが楽しみたいだけ
(意味)なんてないわ
意味なんて(ないよ)
女性キャスターのあたまの中にはいつも見られている(わたし)が居て
イン ....
あたいは線香花火
絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい
火球 果てるまで
果物はみな少なからず官能的だと思うのだけれど、桃なんてその最たるものだ。たたずまいや、匂いや、舌触りや、もちろん味も。
桃の皮を剥くのって、肌を剥くのとも似ている。薄皮を剥がす感じ。熟れた桃の、 ....
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